3% ばーちゃん
泣けなかった…。
理由はある。
今、ばーちゃんの棺桶にばーちゃんの遺言どうりにばーちゃんの宝物を入れてる。
その宝物が…原因だ…
「はぁ…ばーちゃんの宝物ってやっぱりこれだよなぁ…」
家族全員で花の代わりに入れているのわ…漫画、フィギュア、アニメDVD、ゲームなどなど、いわゆるヲタクグッズ。
「ばーちゃんって変わり者って知ってたけど……お婆さんのヲタクって…」
アニメキャラのかわいい女の子の抱き枕カバーを棺桶に入れながら
「母さんは、私が産まれる前からこういうものが好きだったらしいのよ…。私はこんなの
何処がいいか分からないのよ…はぁ…」
……母よ。どんまい!
ちなみに
ばーちゃんの影響で俺もヲタクなのだ!!
昔からばーちゃんと会うたびにアニメ、漫画などの事の素晴らしいを語られ、それを理解出来るようになってしまった!
ある意味ヲタクの英才教育を受けた!
ばーちゃん、俺は悲しいよ
ばーちゃんの宝物ってプレミアな物が多い
それを、燃やせって…違う意味で泣いちゃうよ…
あ、
母よ、それは…
限定フィギュアじゃないか!!それはアニメ、ゲーム、漫画で絶大なる人気作品の限定フィギュア、しかもあまりの人気でプレミア価値が一体何百万もするというそんな宝物を棺桶にいれてどいうつ……………
はっ!
ヲタクとしてのショックで気が…
ばーちゃんの棺桶を見てみると…
お宝に包まればーちゃんの顔だけが見える
ばーちゃん、幸せそうだな、おい!
よくよく考えてみるとこの棺桶…相当高価な棺桶になってる、宝物一つ一つの価値が半端ないそれが山盛りに棺桶に入れられてる遺言どうりに…。
あの棺桶の宝物で家は軽く建つぞ……。
それをばーちゃんは一緒に燃やせって
ばーちゃんの思考回路が分からない…
いつもの事だけど…。
そんなこんなしてるうちに霊柩車?(トラック)がやってきばーちゃんの棺桶を積み込む…
家族がみな火葬場行きのバスに乗り込む中俺だけはばーちゃん家の前で一人立っていた
「それじゃ…行って来るね。…いいの?ついて来なくて?ばーちゃんっ子でしょ?あんた…」
…悩んだ…けど
「ばーちゃんの最後を見たくないんだ。…一番幸せそうな顔見て送りだしたいんだよ…だから、ここでまってるよ…」
「そう…じゃあ私があなたの変わりに最後を見てくるわ、とりあえず家の戸締りしっかりね?お願いね…」
そう言い残すと母親はバスに乗り込んでいった。
そしてばーちゃんと別れた。
あまりにも呆気なく別れた
ただ、霊柩車が行くのを眺めるだけ
遠くに行く霊柩車を眺める…
だけのはずだったのだが
「ばーちゃん……ばぁぢぁん…」
涙がとまらなかった…
泣きながら一人ばーちゃんの家に戻った…




