↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知識は最も重い荷物でも前に進む  作者: 秋月 筑摩
第12章 世界が動く
PR
81/87

バルバロッサ決定・ゾルゲ事件前夜(1941年)

 カイテルが頷いた。「赤軍の実態はフィンランドで明らかになっています」


 ヨードルが続けた。「電撃戦が機能すれば、史上最大の包囲殲滅が実現します」


「三方向からの同時侵攻——北方、中央、南方。理論上は成立します」とブラウヒッチュ。


 ハルダーは黙った。


「諸君の懸念は聞いた。しかし躊躇が一番危険だ。ソ連に準備の時間を与えるな」


 部屋の空気が決まった。


 ハルダーは手帳に一行書いた。


 ――バルバロッサ、実行決定。一九四一年五月。ドイツの明暗が分かれる。


 ペンを置いたとき、マンシュタインの顔が頭に浮かんだ。冒険だ、と言っていた。その通りだ、とハルダーは思った。


―――


 1941年秋。朝、みほが来なかった。


「みほさん、熱が出たそうです。三十九度二分」


「……作戦は」「明後日のゾルゲ組織への潜入です。みほさんが心理分析担当で」


「代わりは」


「……私しかいません」と麻子。


「CQBはできるか」「できません」「頭だけで行け。体は使うな」


「……竹中中佐、私、現場は初めてです」「知っている」


「怖いです」「知っている」


「それでも行けと?」「竹田がついている」


「……わかりました」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。