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新戦艦計画(1939年秋)
麻子が建艦計画の書類を持ってきた。
「大山型の建造が始まりました。信濃・紀伊も着工です」
「世界に知らせろ」
「どうやって」
「海軍省から非公式に漏れる形で」
「『秘密が漏れた』という形にするんですね」
「そうだ。それで慌てて公式発表したようにしろ。その『漏れた情報』の方が信じられる」
麻子は溜息をついた。
「……本当に、全部計算していますね」
「計算できるものは計算する。できないものは……」
竹中は窓の外を見た。
「勘に頼る」
「その勘が一番怖いんですよ」
麻子はそう言いながら、書類を整理し始めた。
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