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フィンランド冬戦争・秘密工作(1939年冬)
十一月、フィンランドとソ連の戦争が始まった。
麻子が報告を持ってきた。
「ソ連軍、フィンランドに侵攻しました。三十二個師団、約四十五万人です」
「フィンランドは」
「三十三万人。しかも常備軍は三万人ほどです」
竹中は地図を見た。
「観戦武官は行っているか」
「陸軍から二十名以上、既にヘルシンキに向かっています」
「増やせ。倍にしろ。ソ連の弱点を見る機会はそうない。使い切れ」
みほが言った。
「フィンランドは粘れると思いますか」
「粘れるかどうかより……どれだけ粘れるかが問題だ」
「助けますか」
「助けたという証拠を残さない形で助ける」
「武器ですか」
「小量だ。フィンランドがどこから入手したかは、わからないままになる。フィンランドの対ソ戦術を学びたい。ソ連の弱点を現場で見た者の話が聞きたい」
「一石二鳥ですね」
「フィンランドが粘れば粘るほど……ドイツに見せられるものが増える」
―――
武器の手配は、竹田が担当した。
経路は三重になった。スウェーデン経由。民間商社経由。第三国の工作員経由。
どこから来たか、誰にもわからない。
しかしフィンランドの陣地には、確かに届いた。
第一部のシェープアップ場は以下で公開中
https://x.gd/akizukitikuma00




