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知識は最も重い荷物でも前に進む  作者: 秋月 筑摩
第12章 世界が動く
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フィンランド冬戦争・秘密工作(1939年冬)

 十一月、フィンランドとソ連の戦争が始まった。


 麻子が報告を持ってきた。


「ソ連軍、フィンランドに侵攻しました。三十二個師団、約四十五万人です」


「フィンランドは」


「三十三万人。しかも常備軍は三万人ほどです」


 竹中は地図を見た。


「観戦武官は行っているか」


「陸軍から二十名以上、既にヘルシンキに向かっています」


「増やせ。倍にしろ。ソ連の弱点を見る機会はそうない。使い切れ」


 みほが言った。


「フィンランドは粘れると思いますか」


「粘れるかどうかより……どれだけ粘れるかが問題だ」


「助けますか」


「助けたという証拠を残さない形で助ける」


「武器ですか」


「小量だ。フィンランドがどこから入手したかは、わからないままになる。フィンランドの対ソ戦術を学びたい。ソ連の弱点を現場で見た者の話が聞きたい」


「一石二鳥ですね」


「フィンランドが粘れば粘るほど……ドイツに見せられるものが増える」


―――


 武器の手配は、竹田が担当した。


 経路は三重になった。スウェーデン経由。民間商社経由。第三国の工作員経由。


 どこから来たか、誰にもわからない。


 しかしフィンランドの陣地には、確かに届いた。

第一部のシェープアップ場は以下で公開中

https://x.gd/akizukitikuma00

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