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知識は最も重い荷物でも前に進む  作者: 秋月 筑摩
第10章 宴会と戦場
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詔勅・停戦命令(1939年8月)

第一部のシェープアップ場は以下で公開中

https://x.gd/akizukitikuma00

 膠着状態で戦は一週間続いた。


 竹中はSSS司令部で数字を見ていた。


「損害は」


「日本側:戦死八十二名。負傷二百十名。主にB軍です」


「ソ連側は」


「推定で戦死四百名以上。戦車損失八十輌以上。一個師団以上が壊滅です」


 竹中は数字を眺めた。「潮時だ」「まだ押せます」


「押さない。これ以上は国際世論が逆風になる。これで向こうも疑心暗鬼になるはずだ。戦は引くタイミングが大事だ。欲しがりすぎは何も残らずだぞ」


 麻子は黙った。


(そうは思っても、悔しいです……これが関東軍の心理か……みほが言ってた戦場の視野狭窄というものか)


 竹中は宇垣に電話した。「陛下にお願いがあります。詔勅を」


―――


 翌朝。関東軍司令部に電文が届いた。


「戦闘を即時停止し、現状線を維持せよ。これが朕の命である」


 今村は電文を受け取った。


(ああ、これが……陛下の心根だったのか)


 静かに参謀たちを見渡した。


「……伝達する」

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