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縦深防御・海軍航空隊出撃(1939年8月)
ハルハ河の南岸。釣り野伏のチームが草原に伏せていた。
「T-26が十二輌。歩兵が後続。距離八百」
「引き付けろ。五百まで待て」
草原の風が吹いた。戦車が近づいた。
「五百」
「狙撃開始」
乾いた音が連続した。先頭の戦車の視察孔を、狙撃手が次々と塞いだ。視界を失った戦車が速度を落とした瞬間、地雷原が起爆した。竜の歯に乗り上げた別の小隊が動けなくなり、重砲が破壊していく。戦車壕で擱座したものも重砲の餌食になった。ほぼ戦車が破壊された頃、狙撃チームは目標を将校・督戦部隊に変えていた。
みほもギリースーツを着て、Kar98kで相手士官を撃ち倒していった。
―――
JCSから正式命令が下りたのは、地上戦が始まって数時間後だった。
海軍航空隊指揮官は部下に言った。
「準備しろ」
部下が驚いた顔をした。
「いつから準備していたんですか」
「そんな事知らん。知ってたらこんな顔はせん」
「ここを叩く。往復六時間。燃料の計算をしろ」
爆弾が補給線を寸断した。前線のソ連軍は混乱に巻き込まれ、軍団が動けなくなり始めた。




