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知識は最も重い荷物でも前に進む  作者: 秋月 筑摩
第10章 宴会と戦場
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第二次ノモンハン・作戦開始(1939年8月)

第一部完了版は以下で公開中

https://x.gd/akizukitikuma00


 翌日、激しい砲撃が始まった。ソ連の準備砲撃だ。


「敵、砲撃止みました」


「23師団を先頭にハルハ川渡河開始。日本B軍(疑似司令部軍)動きます」


「敵戦車、多数。百輌を超えてます」


「B軍、戦線崩壊」


「あっという間だな、だから戦車は怖い」と竹田。


「アルファに指示、撤退部隊をキルゾーンの方向に誘導させろ」と竹中。


「B軍かなりの損害の模様。約30分後、キルゾーン」


「A軍(竹中指揮軍)、キルゾーンにて準備せよ。撃つ時はこちらで命じる。それまでは絶対発砲禁止。但し狙撃部隊は各自射撃を許す。大物を倒せ。海軍航空隊は予定通りの目標を潰せ」


―――


 みほが近付いてきた。「行って来ます」


 竹中がみほの肩を叩いた。「そうか、死ぬなよ」


「死にませんよ。帰って来たら分厚いビフテキ、奢ってくださいよ」「俺の財布が空になるまで食わせてやる」


 みほはそれを聞くと、走って外へ飛び出していった。


「オメガ班、みほを見てやってくれ。命令ではない。皆が死ぬのが耐えられん」


「行く前に何故止めないの?」と麻子。


「それがアイツの矜恃だろうから。止めて悔いさすより、行かせてやりたい」


「分っているんですが……辛いです」


「これがリアルの戦場なのですね」とぽつり竹田。


―――


 作戦は予想通り展開した。戦車壕でほとんどの戦車が行動不能に陥り、重砲と自走砲が片付けていった。敵歩兵も指揮官が狙撃でつぎつぎ倒されると敗走を始めた。ジューコフは無線妨害と煙幕で戦況が全くわからず、味方集積所が何重にも破壊されたと知り、すぐに撤退を命じた。

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