第二次ノモンハン・作戦開始(1939年8月)
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翌日、激しい砲撃が始まった。ソ連の準備砲撃だ。
「敵、砲撃止みました」
「23師団を先頭にハルハ川渡河開始。日本B軍(疑似司令部軍)動きます」
「敵戦車、多数。百輌を超えてます」
「B軍、戦線崩壊」
「あっという間だな、だから戦車は怖い」と竹田。
「アルファに指示、撤退部隊をキルゾーンの方向に誘導させろ」と竹中。
「B軍かなりの損害の模様。約30分後、キルゾーン」
「A軍(竹中指揮軍)、キルゾーンにて準備せよ。撃つ時はこちらで命じる。それまでは絶対発砲禁止。但し狙撃部隊は各自射撃を許す。大物を倒せ。海軍航空隊は予定通りの目標を潰せ」
―――
みほが近付いてきた。「行って来ます」
竹中がみほの肩を叩いた。「そうか、死ぬなよ」
「死にませんよ。帰って来たら分厚いビフテキ、奢ってくださいよ」「俺の財布が空になるまで食わせてやる」
みほはそれを聞くと、走って外へ飛び出していった。
「オメガ班、みほを見てやってくれ。命令ではない。皆が死ぬのが耐えられん」
「行く前に何故止めないの?」と麻子。
「それがアイツの矜恃だろうから。止めて悔いさすより、行かせてやりたい」
「分っているんですが……辛いです」
「これがリアルの戦場なのですね」とぽつり竹田。
―――
作戦は予想通り展開した。戦車壕でほとんどの戦車が行動不能に陥り、重砲と自走砲が片付けていった。敵歩兵も指揮官が狙撃でつぎつぎ倒されると敗走を始めた。ジューコフは無線妨害と煙幕で戦況が全くわからず、味方集積所が何重にも破壊されたと知り、すぐに撤退を命じた。
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