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知識は最も重い荷物でも前に進む  作者: 秋月 筑摩
第8章 武漢作戦
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105mm自走榴弾砲

 数週間後、105mm自走榴弾砲の話が出た。今度は竹田が持ってきた。


「九七式の車体が余っている。これにFH18的な105mm榴弾砲を載せられないか」


 麻子が書類を見た。


「……できます。エリコンより大きい分、バランス調整が必要ですが」


「重量は」


「砲塔をオープンにすれば何とか。機動力も維持できます」


 竹中は地図を見た。


「北満の地形に合わせて足回りを調整しろ。湿地と草原、両方に対応できるように」


「FN社の技術者に聞いてみます。幅広の履帯がいるかもですが」


 みほが言った。


「自走砲が動けば、歩兵が追いついていける。縦深防御の第二・第三層を支援できます」


「そうだ」


 竹中は図面を閉じた。


「チイ改20両。自走砲30両。まずこれだけ作る。対ソ次の小競り合いまでに間に合わせろ」


 麻子は少し驚いた顔をした。


「……対ソ次の小競り合いで使うつもりですか」


「使うかどうかは、その時次第だが、多分使う。しかし、あるとないとでは違う」

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