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知識は最も重い荷物でも前に進む  作者: 秋月 筑摩
第4章「動き出す歯車」
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06:45 (竹中の執務室)

 二・二六事件から一夜明けた。


 卓上には、広大な地図と膨大な書類が散乱している。昨夜から一人、整理し続けてきた極秘資料だ。


 足音もなく、竹田が熱い茶の淹れられた湯呑みを置いた。


「飲め」


「ありがとう」


 竹中は茶を一口、喉に流し込んだ。


「兵は敏速を貴ぶ」


 竹田が、窓外のまだ暗い空を睨みながら言った。


「わかってる」


 竹中は書類の束から、特にお目当ての一枚を指先で引き抜いた。


 見出しには、こう記されている。


 『JCS設立案』


 昨夜の宴の裏で、すでに彼が書き上げていた国家リフォームの設計図だ。


「今日中に動く」


 竹中の目が、冷徹な光を宿した。

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