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知識は最も重い荷物でも前に進む  作者: 秋月 筑摩
第2章 二・二六事件 翌2月27日
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09:00

 病床の岡田啓介を、須知が見舞いに訪れていた。


 岡田は、まだ顔色が優れなかったが、意識ははっきりしていた。


「陛下より、伝言を預かっております」


 須知は、静かに切り出した。


「快復までの間、宇垣一成殿に、総理の職務を代行していただきたい、とのことです。岡田総理の御内諾を、頂戴したく」


 岡田は、しばらく黙っていた。


「宇垣君、か」


「はい」


「悪くない。あの男なら、任せられる」


 岡田は、小さく頷いた。


「頼む、と、陛下にお伝えしてくれ」


「畏まりました」


 須知は、深く一礼し、部屋を後にした。

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