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「お前を愛するつもりはない」そう言った呪われた英雄辺境伯に、売られた令嬢は咄嗟に蝉ドンしてみた~魔王殺しの英雄と魔王令嬢の物語~  作者: 桃緑茶


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20.旦那様と文通しています

『気持ちはありがたいが、君は魔王の呪いを吸った影響があるので治療は承諾できない。魔塔の魔術師に君の容体を確認して貰ってから検討しよう。

リッツ領は君に業務をやらせていたのか?信じられん。

西の森は山に面しているので直ぐに調査隊を送ろう。あの森の動物たちが村に現れたと情報があったので。

君の魔障の対策も神父から聞いたことがある。試してみよう。

ところで、君は好きな色はなんだ?』


『わかりました、魔術師さんの確認を待ちます。

あと、騎士団長さんは魔障の後遺症を隠しています。主治医さんに診てもらうように旦那様から口添えできませんか?放って置くと足が壊死します。


主治医さんの浄化魔法を受けて、セージ・ローズマリー・レモンバームかクロモジを煎じたお茶を毎日飲んでもらってください。沢山おしっこをしたら人の自浄作用で魔障は薄まります。症状が落ち着いたら好きなご飯を食べてストレスを減らしてください。

好きな色はよく分かりません」


『騎士団長や他の団員も魔障の後遺症を隠していた。私が不在の時期が長く領地の混乱を防ぐために業務を優先したようだ。教えてくれてありがとう。


西の森の瘴気溜まりを発見した。山間に村があるので、万が一の避難経路も対策しておく、ありがとう

君の母上が紅い瞳だそうなので、赤い花と他の明るい色の花を贈ります』


+++++


「もうちょっと気の聞いた言い回しが出来たら良いんですけどねー。仕事に関しては口が立つのに、まあ…」


「ミュゲ。旦那様はお優しいです。僕のお話を聞いてくれたり、気にかけてくれています。それに、旦那様は領主なので、領民を守るのが一番です」

「奥様、お花はどうしましょうか?」

「?ガーベラ?じゃないお花ですね?どうしましょう、花瓶に入りますかカレン?」


「バラですね。最初に頂いたお花は押し花にしてみましょうか(旦那様ったら、ガーベラばかり贈るから、庭師が色んな花を植えたのよね)」


僕のお部屋は花瓶だらけです。赤いお花が多いですね。


旦那様に好きな色を聞かれて、特に思いつきませんでした。

「じゃあ、奥様の髪か目の色は。……」

僕の髪と目は銀と黒。旦那様の髪と目は黒と緑です。

お見舞いに白い花一色は良くないそうです。黒い花もあるそうですが、それもダメだそうです。

僕は元気なのですが…。何故かお見舞いと認識されています。


父は黒髪黒目でしたし母が銀髪と紅い瞳なので、カレンと相談して赤やオレンジなどの明るい色を旦那様に指定しました。


ただ、ダリアがちょっと頭を抱えていました。

何でも、亡くなった旦那様のご友人が赤い髪と金の眼だそうです。


「?問題なのですか?」

「旦那様があんまりにも女っ気無いもので、そのご友人と禁断の愛にあるって騒ぐ令嬢たちが居ましてねー。分厚い旦那様とご友人の恋物語の創作物を、そのご友人が真っ二つに引き裂いてキレてましたよ。片っ端から焚書にしてましたね」


「ミュゲー‼」

ダリアがミュゲを引っぱたいています。


赤い髪と金の眼…もしかして、バーンベルク侯爵令息でしょうか?

第二王女様の婚約者で『らぶらぶ』なのに、どうして沢山の令嬢が誤解したのでしょう?


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