他のヒロインはサバサバ系女子でした
消化試合のようなイベントを終えると、他のヒロインさんたちの様子が見えてきました。
彼女たちは他の攻略対象など、王子様以外のイケメンを捕まえていました。
「割り込んだところで王子様を略奪できないし。王子様以外にもイケメンはいるもの」
真理ですね。
フリーであれば狙いますが、婚約者が決まってしまえば攻略対象ではないという事です。
特に王太子の婚約者は王命が絡んできますので、下手に手を出せば王命に背いたとして、処罰の対象になります。
彼女たちは死んでも私を許さないと、そんなレベルで王子様を狙ってはいませんでしたよ。
でも、みんながみんな、そうやって物分かりが良いものなのでしょうか?
「あのね。私たちって実家からも釘を刺されているのよ。バカな事をするより、目先の利益を逃さないように早く条件の良いイケメンを捕まえろってね。
実家にしてみれば、リスクのある王子様略奪なんかよりも、まだ残ってるフリーのイケメンを確保する方が確実で大事なのよ。
私たちだって、他にまだ攻略対象になるイケメンがいるなら、そっちの方が楽だから良いのよ」
まぁ、そうですよね。
攻略対象が全滅したのならまだしも、フリーの高位貴族令息がまだいましたし、そちらなら騎士様のナイスセーブをされませんし、攻略情報が使えますからね。
楽と言えば楽なのでしょう。
「それよりも、そっちは上手くいってるの? 貴女と王子様が上手くいかずに国が詰むなんて話は聞きたくないんだけど。
私たちこの国の貴族は、それが一番の関心事なの。手が要るのなら言いなさい。同じヒロインの誼で協力してあげるわ」
なんと。
他のヒロインさんは、サバサバ系女子だったようです。
実利的ではありましたが、話し易い人でした。
手を貸すといっても、きっとタダではありません。恩を売っておきたいというのもあるでしょう。
でも、感情論で敵対されないのは助かります。
優秀な味方は、多ければ多いほど良いのですからね。
私もこの国のために、王子様の心を癒してみせます!




