ハンバーグ焼きます
「よし、焼けたぞ」
ハンバーグは中火で最初は焼き、ひっくり返して今度は弱火で蒸し焼きにする。
面倒くさい工程ほど、やると美味くなる。
ちょうど自問自答の時間にもなった。
寂しがり屋のりさに、監視しようとするメイちゃん。
あいつと比べて、裏表のない、剥き出しの好意に、安心感を覚えてた。
だからこそ、昨夜は2人の好意の勢いに負けて肉体関係を持ってしまった。
自問自答を繰り返していると、電話がかかってきた。
「なんだよ」
「朝のことを謝ろうと思ってね。嫌な事を思い出させたなって」
「また良いタイミングで電話かけてきたな」
「親友である君とロリのことぐらい、僕には手に取るように分かるさ!」
ピッ(通話切り)
プルルルル(着信)
「なんだよ」
「すぐ切るのは酷くないかい?全然話せてなかったから話してたのに…」
「お前は他に友達いるだろ」
「こんな話を気軽にできるのは君しかいないさ」
「はぁ……お前がロリコンじゃなければここまで親しくすることもなかっただろうな……」
「このことを話せる同士は捕まったからね」
「はよ出所させてやれよ。作者だろ」
「ハハハ。僕が行ったら捕まるじゃないか」
「じゃああいつはそのまま反省してもらおう」
「扱いが雑すぎだねぇ……っと、どうでもいい話はここまでで」
「あぁ……そうだな。せっかくだ、相談に乗ってくれ」
ハンバーグを焼く作業を並行しながら、俺は考えていたことを相談する。
「今考えていたことなんだが、メイちゃんもりさも、別に俺じゃなくて良かったことじゃないのかって考えるんだ」
「2人のことが嫌いなのかい?」
「そんなわけないだろ。むしろ逆さ。あいつと違って、裏表のない好意を受けて安心感があるよ」
「君の考えもなかなか歪んでるとこがあるが……君の状況を考えるとそう思うのも分からなくはないね」
隼人は1拍置いて応える。
「確かに君が言うように、宵月さんも黒井さんも状況が状況なだけに、最初はその人に依存していた可能性はあるね」
「だろ、誰でも良かった…」
「それは違う」
きっぱりと隼人は応えた。




