ハンバーグ爆誕
「ハンバーグを作ります」
「わー(棒)」
「感情のない拍手ありがとう」
服を着て落ち着いたりささんを強制的に手伝いに参加させる。
もちろんメイちゃんも参加だ。
メイちゃんの場合はニッコニコで参加してきた。
「3分クッキングですね♡」
あの番組って、調理時間は3分じゃないんだよな。
よく勘違いしてたけど、下ごしらえ込で3分って訳でもない。
元々は要点をまとめて3分にしてますって意味らしい。
意外と長寿番組らしいぞ。
「ハンバーグは結構食べたいから、肉の量は沢山用意してます」
「マムシ用意してます!」
「いつ買ってんだ!?!?」
絶対に入れるなよ!?
なんてことがありながらも、ハンバーグ作りを始めた。
ボウルにひき肉を入れて、塩もぶち込む。
「二人で混ぜてくれな」
「りょー」
「分かりました」
先に肉を粘り気が出るまで練ることで、肉同士が結着し、焼成時に肉割れを防げる。
やってくれてる間に、玉ねぎをみじん切りにし、フライパンで飴色になるまで炒める。
「ライさんは手際が良いですね」
「料理は数こなせば誰でも出来るようになるぞ」
「私は続かない…」
「玉ねぎを飴色にするまで炒めるって、よく聞く言葉ですが、飴色ってどういう色なんでしょうね?」
「メイみたいに…」
「真っ黒やないか」
「ライさん……??」
「これは罠だ!!」
危ない。りさの口車にのせられて、思わず新世界の神みたいになってた。
「冗談は置いておくけど、砂糖を温めたら、茶色になるだろ?あれが玉ねぎの色とそっくりだから呼ばれるようになったんじゃないかな」
「そうなんですね!」
「初見」
「玉ねぎを温めることで甘くなるし、コクも出る。ちょっと面倒だけど、このひと手間が後々の美味しさに繋がるんだ」
「勉強になります」
ニコニコしながらメイちゃんが答えた。
粘りが出てきたため、飴色玉ねぎ、パン粉、その他調味料をぶち込み、更に練る。
「よしOK。次はハンバーグの形に整形するぞ」
何等分かに分けて、ハンバーグの形に成形させる。
空気を抜くように手でパンパンと抜くのも忘れない。
チーズを入れたらもっと美味いが、買うのを忘れた。
チーズINハンバーグをしたい時は、チーズが漏れないように包んでくれよな。
「よし、あとは焼くだけだから風呂入って待ってな」
「風呂は…ライと入る」
「ずるい!私も入ります!」
「……分かった、分かったからリビングで待っててくれ」
2人をリビングへと追いやり、焼き作業に入った。
最後まで一緒に料理をすることができるが、1人の方が冷静に考えられる。
2人の好意には気が付いてる。
というか、気付かないと、流石に好意もないのに肉体関係を持つことなどないだろう。
あいつと違って裏表がない。
だけどだ。
「メイちゃんもりさも、たまたま最初に見つけたのが俺なだけで、例えコメントするやつ、相手が他のやつでも同じことになっていただろうな…」
ハンバーグを焼きながら俺は1人呟いた。




