帰宅したら
「ただいま」
「おかえりなさい、ライさん」
「メイちゃんは一緒にいたから『ただいま』なのでは?」
「旦那さんには『おかえりなさい』って言うのが妻の役割なんですよ!」
いつから旦那になってんだ!?!?
食材を購入して帰宅した俺たちは、玄関を開けるが、りさからの反応がない。
「りさは寝てるのか?」
「……迎えに行ってあげてください」
「どこいるか分からないんだけど」
「リビングに居なかったらライさんのお部屋です」
「…………俺の部屋は鍵をかけておいたはずだが?」
「かかってませんよ?」
「そんなはずは……「かかってませんよ?」……oh......」
この前の時の不法侵入と一緒か?
鍵の存在意義はどこ???
食材を冷蔵するものは冷蔵庫にぶち込み、りさを探す。
リビングには居なかったため、もしや本当に?という思いで、俺の部屋へと向かった。
ガチャ。
「ふうっ……ふうっ……」
りささんが……その、何も身につけていない状態で、ベッドの上にいた。
息遣いは荒く、左手は俺のパジャマを持っており、右手は下腹部を……。
つまりはその……自家発電をやっていたようで……。
シーツがびしょびしょだ。
「……」
「……」
「ただいま」
「〜〜〜〜!!!」
扉を開けた俺とりさの目が合ってしまった。
ポケ〇ンなら、このままバトルが始まるが、りさの顔は次第に真っ赤に染まっていった。
「いつから……」
「経った今帰ってきたんだけど……その、洗濯は任せてくれな」
「りさ姉いました〜?」
メイちゃんも俺の部屋へとやってきて、素っ裸のりさを見て一言。
「うんうん♡こうなりますよねぇ♡」
分かりきったような表情をしていた。
「ライさんの匂いが染み付いたこのお部屋は私たちにとっては麻薬みたいなものなので、私も抜け出すのに午前中を費やしてしまいました」
配信が遅れた理由俺!!!???
ごめん視聴者。ごめんルナイト!!!
「寂しかった……から」
タオル布団で身体を隠したりさが悲しそうな目で俺を見ていた。
「ライの家は落ち着く……でも、ライがいた方がもっと落ち着く。居ない時間は作業してても寂しかった」
「今日は緊急な用事だったからな……。暫くはリモートワークでも大丈夫とは思う」
「ほんと?」
「ああ。緊急事態がなければな」
「やった……」
天使のような笑みを浮かべたりさ。
「ライは……私をダメにする」
「ダメにしてるつもりは無いけどな……」
「今日のごはんは」
「ハンバーグ」
「!!」
りさの目が輝き出した。
好物っぽいな。
「楽しみ」
「そりゃよかった」
「じゃあ……服を着たい」
「すみませんでした」
俺は慌てて部屋を出ていった。
メイちゃんの「何を今更恥ずかしがっているんですか」という発言は無視しました。




