帰るまでの会話
「ライさんお仕事お疲れ様です」
「あぁ、おつかれ」
夕食を買うとの事で、スーパーへと向かう俺達。
道中、雑談をすることで気を紛らわせようとした。
「今日の2人は何してたんだ?」
「え、ナニ?」
「せめて外ではまともになってくれ……」
「好きな人の前で正気になれって方がおかしいですよね?」
違うくない……???
男女の仲でも礼儀というものはあると思うんだけど。
「姉さんは作業ですね。私も配信をしていました」
「えー、見たかったなぁ」
「本当は朝から配信する予定だったんですけど……、お昼頃になってしまったんです」
「やらないといけないことは後回しになるってことよな。分かるわぁ。掃除とかお菓子系とかな。仕事すればやる気が無くなるんだよなぁ」
あれはなんでなんだろうな。
夏休みの宿題とかも後回し派だったし。
「いや……その……」
なんで歯切れが悪いんだ?
「そうですそうです。つい後回しになっちゃって」
若干顔赤いか?
なんかおかしな発言を俺はやったか??
「メイちゃんは基本的にきっちりしてるタイプだと思ったんだけど」
「基本はそうなんですけど……今日は……その……色々あったんです。次からは極力ないようにします……」
あまり触れてほしくなさそうだから、いじるのはこれまでにしとくか。
「で、りさは作業って?」
「そうです。最近の姉さんは作業していることが多くなったんです……その方が時間が経つのが早いって」
寂しくなってるってことか?
「私とはずっとそうなんですけど、ライさんともかなり話せる仲となりましたし、姉さんにとってライさんは唯一話せる男性で、友達が少ない姉さんにとっては会話が何より楽しいものなんです。だからライさんが本日出勤されると聞いてとても悲しそうにされていましたし……」
してたの!?!?
基本無表情だから全然分からなかった。
「帰りを待ってるなら、はやく帰った方が良いな。急いで帰ろうか。夕食は何が良い?」
「うなぎか……牡蠣か……アボカドか……山芋とか……アーモンド系も良いですね……」
「まてメイちゃん。それはどういう基準で選出している??」
「もちろん性欲を高め……」
「本日はハンバーグです」
「ぶー(・ε・`*)」
鰻や牡蠣は俺でも聞いたことあるくらいには、性欲を高めると言われてる食材だったけど、アボカドとか山芋とかも良いんですか、毎日迫られると流石に搾り取られて死んじゃう。
冗談抜きで、若者の性欲は舐めたらダメだって。
メイちゃんはそうだけど、意外とりさもグイグイ求めてくるから困る……何を考えてるんだ俺は。
「ハンバーグは良いですね。最近全く食べれてなかったので嬉しいです」
「りさも喜ぶと思ってな」
「姉さんのこと、小学生と思ってません?」
「いやいや全く」
はい、思ってますが?
という言葉は心の中に留めておいた。




