大胆な勝利
「体で返すしかない」
「待て待て待て待て脱ぐな脱ぐな脱ぐな!!!」
せっかく下着を着ていたのに、ブラに手をかけたのを慌てて止める。
「髪質がシャンプーと合わなかったら、ごわごわになってたと思うから、りさの髪にも合ってて良かった。別に使った事を責めることはないから安心してくれ、な?」
頷くりさにホッとした俺は、脱衣所へと向かった。
正直これ以上下着姿のりさに目を向けないためだ。
夏真っ只中は過ぎた今日この頃、それでも風呂上がりは暑いのだろう。メイちゃんも薄手だし、りさに至っては風呂上がりで火照っているのか、一向に下着姿のままだ。
目のやり場に困るんだよ……。
脱衣所に来た俺はまた困難にぶち当たった。
「どうすんだこれ......」
メイちゃんとりさが着ていた服である。
洗濯カゴに、メイちゃんが着ていた黒色のワンピースに、水色花柄の下着。
そして、りさが着ていたビッグシルエットのTシャツとレギンス、メイちゃんよりも数段サイズが大きいブラ……。
「宝物にしますか」
「ライの変態」
「先に洗濯すれば良いものを……」
不可抗力だろこんなん……。
「一緒に洗濯するためですよ!!」
とメイちゃん。
ふんふんと高速で首を縦に振るりさ。
「ったく……分かった。おっさんと洗って何が良いものか……」
2人とも俺の服との洗濯を許可したため、2人の衣服を洗濯機に放り込む。
ちゃんと調べて、下着類はネットに入れた。
「風呂入ってくるから脱衣所来んな!」
「ぶー」
「ぶー」
と拗ねる2人を何とか押しのけ、洗濯機のスイッチを入れ、俺はやっと風呂場へとたどり着いたのだった。
「ふぅ……」
なんだかドッと疲れが来た。
遠慮のない2人にやられた……。
緊張感無さすぎるのは最近の女の子の特徴なのか??
好意は充分に伝わってくるが、かと言って、会って半日も経ってない男の前で下着姿や全裸をさらけ出せるものなのか????
「背中を流しに来ました」
「やってきた」
「………もう好きにしてくれ……」
残念ながら、風呂場に鍵はない。
気疲れして、そんな事も忘れていた俺は、背中越しに2人の気配を感じながら、発言した。
「ライさんさっきみたいにたじろいて無いですね……」
「ここまで来たら、2人の羞恥心の無さに感心してしまったよ……」
髪の長いメイちゃんが、お風呂上がりなのに洗面台に置いていたドライヤーを一向に使わなかったのがこういうためだったのかと今更思った。
「じゃ、シャンプーは私が」
「ライの身体を洗う」
2人のやる気充分。
ははっ、逃げれねえな。
その後のことはまぁ、色々あったと言っておこう。




