こだわり
「さて、ライさん」
「なんだ?」
「せっかくこうして会ってるわけですから、聞きたいことがたくさんあります」
「この状況は無理やり作らされたものだけどな」
「まぁまぁ。早速質問なんですけど、お風呂場のシャンプーもヘアトリートメントも、ボディソープも高級なものでしたが、こだわりがあるんですか?」
「そうなんだよ。実はな...」
一人暮らしすれば色々とこだわりが出来る。
特に多趣味で色々なものに興味を持つ俺は、お金が溜まって一人暮らしを初めた時に、色々なものを新調した。
そのうちの1つが、シャンプー、トリートメント、ボディソープ、洗顔だ。
シャンプーやトリートメントは、頻繁に種類を変えるのはオススメしないということで、同じ製品を使い続けている。
シャンプーとトリートメント、ボディソープそれぞれで8000円は超えてる、高級品だ。
いやー、こだわったねぇ。
1人だから、2ヶ月くらいは持つからと使っていたが、もしかして2人も使うの??
「私たちが使ってるものより高級だったので、とても驚いてしまって...」
「確かメイちゃんは、2、3ヶ月前に案件で紹介してたよな」
「そうなんです......それで何本か頂いていたので、中々他の製品は使いづらくて」
「貰ったりするもんなの?」
「大量に支給とかでは無いんですけど、使い続けてるうちに、この製品でも良いかなって思ってて...」
「そのまま愛用してたってこと?」
恥ずかしそうに頷いた。
なんでそこで恥ずかしがってんだよ。
「おかげさまで髪の毛もサラッサラになってます...流石高級品...使用した分と併せて後日お返しします」
「いやいや要らないから」
「そうですね。これからも住むので折半ですよね」
「なんで永住することになってんの!?」
「我、風呂から上がったなり」
「ぶっ......」
ばーんっと、脱衣所の扉が開かれてりさが現れた。
幼い顔立ちに似合わない、その胸部は、りさが動く度にぶるんと震え、むき出しの肌が密着しては離れる。
タオル等で隠すことなどなく、堂々とした歩みに、俺は驚きすぎて固まってしまった。
「服着ろよ!!」
「あ、家じゃなかったんだった」
と、りさは恥ずかしがる素振りを見せずに脱衣所へと消えていった。
「メイちゃんもりさも羞恥心はないんですかね......」
「りさ姉は家でも裸族ですから」
ここ俺ん家なんだけど。
「我が家って思うくらい落ち着いてたんですよきっと」
「そんなもんなのか......?」
「次、ライ」
「服も着てくれ......」
ちゃんと服を着てきたと思ったりさは、薄紫の下着姿だった。
くっそ、油断してまた直視してしまった。
「りさ姉、ずるいです!」
「女は度胸」
「度胸ありすぎだろ......」
度胸のその先を言ってるだろそれ。
「ライのシャンプー、サラッサラ」
「トリートメントとボディソープ合わせて2万超えます」
「あばばばばばば」
りさが壊れた。




