鬼の居ぬ間になんとやら
「よし、完全にメイが行ったことがわかった」
風呂場の方をちらりと見たりさが、俺の方を向く。
「今のうちに布団の準備でもするよ」
「三人一緒に......」
「んなわけあるか!」
「男1人、女の子2人...何も起きないはずがなく...」
「それ言うの男の方じゃないの?」
「まずはインタビューから?」
「AVでしか知識を得てないやつかよ」
「うるさい...ライとメイを同人誌にする」
「クソ強いカード辞めろ」
イラストレーターの特権辞めろや。最強のカード過ぎるやろがい。
「本当に君たち2人の貞操観念どうなってんの?」
「今までもこれからも出会いないし...」
「人生これからだろ?」
「それは人生に希望を持ってる人が言うセリフ...」
もう何も言えねぇよ...。
考え方の振り幅がおかしい気がする。
「こんな会話を直接出来るの...嬉しい」
ぷいっと横を見ながらりさが言う。
ちょっと頬が赤くなっているのが分かった。
照れてんのか。
「確か女子校出身って言ってたな」
コクンと頷くと、りさは言った。
「正直男の人は怖い...私は背が小さい分、背の高い人は特に怖く感じる」
見た目完全に中学生の身長だもんな。
「喋らなくても良いから、イラストレーターになった、まである」
「それは大分捻くれてるよね!?!?」
それでも話し合う必要ってあるくね?
担当とか。
俺でさえ電話しないといけないのに...本当にメールだけで完結するのか?
いや、担当編集が女性なのかも......。
「ライは話しやすい」
「そんなもんか?」
「少なくとも敵意がない」
「発想が野蛮すぎる...」
「中学生の時みたいに......声や話し方を馬鹿にすることも...ない」
その表情はどこか暗い。
過去になにかあった感じか......。
「中学生は共学?」
コクンと頷くりさ。
なるほどな。共学での経験から女子高に行ったというわけか......。
小、中学生は考え方が子供だ。きっかけ1つでイジメに発展する。
容姿、声、趣味、話し方......何かが原因で虐められてしまう、そんな世の中だ。
「ありのままの自分で......居たい。だから私はイラストレーター」
「いや、イントネーションが完全にエクス〇リアのCM...」
「雰囲気を和ませようと...」
「それをするのは少なくとも俺の方だからな!?さっきからやってることは全部俺がボケる必要があるからね!!??」
「ふふ」
りさなりの気遣いだろう。
話を聞けて良かった。
ゆっくりだけど確かな、りさなりの考え方だ。
俺は彼女を尊重しよう。
「お風呂とシャンプー(の味)を堪能しているうちに、随分とまぁ良い雰囲気で( #・᷄ὢ・᷅ )」
脱衣所から般若を後ろに携えた鬼が現れた。
どうする?
▶︎たたかう?
逃げる?
【あとがき】
インフル治りました。
ギフトを頂きました。
ダイア カクヨムさんありがとうございます。
展開は早いけど、主人公とりさの話は割と時間がかかってます。
30分くらいだけど。
メイちゃんは何を堪能したんでしょうね。言わないけど。




