おあがりよ
さて、メイちゃんが配信している間にパスタを作る。
今ある材料で、3人分ともなれば和風パスタぐらいしか作れない(ごめん)。
作るには19話の『帰宅』の所にあるから、忘れてる人はそこを見てくれ。また1から塩振りおじさんのネタをぶち込もうとして、『あれ?このシーン前もやってね?』って総ツッコミされてしまう未来が見えたから。
もちろん、あの塩振りは忘れないでやってくれ。
あれをやるのとやらないのでは美味しさが格段に違うから。
「ん、いい匂い」
匂いにつられてりさがやってきた。
が、俺の塩振り動作を見て目を点にしていた。
「なにしてんの」
「これをやる、やらないで味が変わるんだ」
「そうなの?」
「多分」
1人だからこういうことも平然としているが、誰かから見られるとこうも恥ずかしくなってしまうのか......勉強になりました。
メイちゃんの分を別皿に盛り付けて、フライパンごとテーブルに持っていく。
「へい、おあがりよ!」
「わー」
「感情の籠ってないわーありがとう」
りさの分を皿に取り分け、まずはりさが1口。
「ん!」
食べた瞬間、りさの目が輝き出した。
とても美味しそうに食べる仕草に、思わず笑ってしまった。
「美味しい」
「そりゃ良かった」
「おあがりよって言ったから、対抗して私もおはだけをやった方が良かった?」
「冗談だし、やったら本当に洒落にならんからマジでやめて」
「残念」
「そこ悲しむとこじゃないから!?」
うまうまと食べているりさを横目に、俺もパスタを食べた。うん、美味い。
『ではでは、今日の月もあなたのおかげで綺麗でした。またお会いしましょう』
「お、ちょうど配信終わったみたいだな」
「ん」
配信を終了したメイちゃんがパタンとドアを開けた。
「とても美味しそうな匂いでお腹の音が鳴りそうでしたよ!」
「あ、ごめん」
流石に匂いまでは防ぎようがない。
空腹に和風パスタの匂いは、メイちゃんからすれば耐えられなかったんだろう。
「メイちゃんの分もあるよ」
「頂きます♡」
ふぅふぅと冷ましながら1口。
メイちゃんもニヤニヤと笑っていた。
「美味しい♡」
なんか妙に色っぽい......いやいや、気にするな。
「おはだけしたくなりますね」
「やらんで良い」
「そんな即答しなくても......」
メイちゃんにはおあがりよって言ってないのに。
「私の夢は、ライさんが私の料理を食べておはだけをすることです」
「浅すぎる夢だなぁ」
「よく考えたら、食費を渡していませんでした。収めください」
と言って、バッグから取り出したのは...まてまてそれは銀行の通帳じゃねえか!!!
「いや、要らないから!!」
「このお金はライさんに貢ぐためのお金ですので、結婚資金とは別ですよ」
「そういう心配じゃねえよ!」
倫理観どうなってんのこの子(涙目)




