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第74部分

「では行ってくる。1階の調査は引き続き頼む。」


応援メンバーと分かれ、地下への階段を進む。


「なにがいると思いますか?」

ウキウキのクララ。確かに楽しみだろう。

「リーダー、魔物の反応です!」

クリスの警告により一気に緊張が高まる。


「魔物を確認してきます」

奥へ進んでいくクリス。暫くして戻ってくる。


「最悪なことに、バシリスクの大型が1匹います。」

「あの石化の呪いの?」

「そうです、アレです。」

「最悪だな」

「物凄く最悪ですね」


そんな会話をしていると、クララとオクタビアが手を挙げる。

「うん、どうした?」

「石化の呪いというのは魔法の類なのでしょうか?」

「そこの判断が付かない。呪いには聖職者の衣装がいいとかいう意見もあるが」

「私達の盾は魔法吸収が付いています。リンマさんの盾には魔法反射がついています。」

「魔法であるなら、どうにかなるかもってことか」

「どの道攻略するなら、私が呪いを受ける役目を頂きたいです」

オクタビアが人柱に志願してくる。

「リンマ、前回と同じ呪いを受けたとして、今回はどうかな?」

「はい、解呪Aになりましたので、大きな問題ではないかと思います。」

「ならやってみるか!」


バシリスク攻略が決定する。


クララとオクタビアを先頭に小部屋へと進んでいく。

いた!!確かにでかい。ローカニルダンジョンのボスとして出てきた物より2回りは大きいだろうか。

「最初に攻撃した者に呪いが飛んでくる。」

そう伝えて、オクタビアの動きを観察する。

バシリスクは突進と蹴りを繰り返し加えてきて、なかなか攻撃のチャンスが掴めない。

試行錯誤すること10分位。バシリスクが攻撃のパターンを変えてきた。

突進から蹴りではなく、突きに行動を変化させてくる。

クララが上手く防いだ隙きに、オクタビアがエストックの突きを目にお見舞いする。

攻撃と同時にオクタビアは盾を構え防御の姿勢へと移る。

バシリスクの目から黒いモヤのような物がオクタビアへと向かうが、盾にそのモヤは吸収されていく。

「呪いは問題無さそうだ。全力で攻撃開始。」

クリスと同時に顔へ矢を撃ち込み、シャルの斬撃が足を狙う。

リンマはもしもがあるので、攻撃せずに後方待機だ。

新調したシャルの武器の威力は素晴らしく、難無く足を切り裂き、行動を止めさせる。

そこに投槍のロングスピアを2本投げ込み、刺さった槍をクララが蹴り込む。

「グギャアアアア!」

大きな叫び声を上げて、倒れ込んだその首を、シャルの剣が叩き切る。


「オクタビア、よくやったわね。ヤマトからご褒美を貰っていいわよ」

シャルは無事に倒せたことで満足したようだ。

バシリスクを回収して、クリスに索敵をお願いする。


「リーダー、もう行き止まりです」

「ん?この先で終わり?」

「はい、小部屋がありますが、魔物は居ません。」

「では慎重に進んでみよう」

ワイワイしている4人を連れて、更に奥にある小部屋へと進む。


その部屋にあるものは、魔法陣であった。

「これはなんだろう?」

「なんでしょうか?」

そんな話をしていると、スマフォがブルブル鳴る。

スマフォを取り出して見ると、転生課からの音声通話だった。


「これはなんでしょうか?」

通話開始からの質問攻め。

「その魔法陣に乗ればダンジョンコアにある部屋へと移動します。」

「戻ることは出来るの?」

「はい、その部屋に戻ります。コアのある部屋に入れるのは所有者1名のみです。」

「なるほど、ここでコアをどうにかしなければどうなります?」

「スタンピードを起こすダンジョンになります。先程戦った魔物が最初の階に出る魔物になります。」

「それは最悪ですね。所有権を取りますので、方法を教えて貰えますか?」

「ダンジョンコアのある部屋でお待ちしております」

そう言うと、通話が切れる。


「……という訳で、このまま放置するとローカニルが石像の町になる。なので所有権を取ろうと思う。」

「賛成ね。」

「「「「賛成です!!!!」」」」

「必ず戻ってくるから、待ってて欲しい」


そう伝え、魔法陣の上に立ちダンジョンコアの部屋へと移動する。


移動した先に居たのは、転生課で案内をしてくれたおねーさんだった。

「お久しぶりですね」

「はい、お久しぶりです。いろいろとお話したいこともありますが、ダンジョンを支配しない限り、魔物は出現を続けます。」

「どうしたらいいでしょうか?」

「こちらの石版に手をかざして頂けますか?」

部屋の中央に置かれた演説台のような物の上に、石版が置かれている。

「わかりました。こうでいいでしょうか?」

石版に手をかざすと、石版が光り、目の前の壁に文字が浮かび上がる。

「壁に表示されたメニューの中にある、ダンジョンコア管理を選んで下さい」

ここでも操作はスマフォチックである。

「はい、そこからダンジョンコア管理者登録を選択です」

言われるままに操作を続ける。

部屋の中に例の地鳴りのような音が響き渡り、収まる。

「これでこのダンジョンの管理者はヤマトさんです。」

「その前におねーさんに質問があります」

「はい、なんなりと」

「おねーさんが主神と呼ばれる存在なのでしょうか?」

「あら、気付かれてしまいましたか。賢いですね。」

「もう1つよいでしょうか?」

「はい、どうぞ」

「魔神との戦いは聞いていますが、具体的な内容を聞いていいでしょうか?どこでだれと何が戦っているのでしょうか?」

「その質問の答えは難しいです。表現が適切ではない部分もありますが、簡単に言いますと私と魔神とのこの世界での陣取り合戦と表現すればいいでしょうか?」

「では人類や獣人、それに有効的な者は神の駒ですか?」

「気分を害するかもしれませんが、その表現がわかりやすいですね」

「女神の剣とは特別な駒ですか?」

「はい、必殺の打撃を与える駒とも言えます」

「なるほど、では神と魔神の戦いは今どのような感じでしょうか?」

「砦の奪還、エリス村の奪還、盗賊団の討伐、このダンジョンの奪取と私のほうがリードしています。割合で言いますと7:3で勝っている感じでしょうか。」

「10:0にすることは出来ますか?」

「いえ、それは不可能です。神と魔神は表裏一体の存在とも言えますので、9:1で安定させることが限界です。それを超えると世界が崩壊します。」

「なるほど、もう少し活動を続ければ9:1まで持っていけそうですか?」

「はい、遠くない未来、そのことは実現できるはずです」

「なるほど」


「こちらから説明してもいいでしょうか?」

「はい、お願いします」

「今は全てを話すことが出来ません。しかし、いずれ時が来れば全てをご説明します」

「分かりました」

「では、ダンジョンの管理者として登録されました。このダンジョンは大自然型ダンジョンです。具体的に言いますと、地上にはあり得ない程の安定した環境にあります。ですので、ここのダンジョンで町を作り繁栄させることが可能となります。初期設定では森の資源と山の資源は再生するようになっています。平原エリアの主な産出物は木材と石材、それに自然動物の肉と毛皮。耕作にも適していますので、農産物も産出可能です。2階部分は魔法陣の部屋へは管理者のみ立ち入りが可能となり、途中からいくつかの道が伸び小部屋が生まれます。その小部屋からは鉱石類が産出されます。」

「それって物凄く良い環境なのでは?」

「はい、そうですね。隣にあるダンジョンはこちらのダンジョンに気付いています。気をつけてください。」

「襲撃があるということでしょうか?」

「はい、その可能性は否定できません。そろそろ一度戻られたほうが良さそうですね。奥様方が心配されておられます。」

「そうだった、待たせたままだ。」

「最後に」

「はい」

「クリスさん、シャルさん、リンマさんの3人は既にお子を授かっています。しかし、戦いに明け暮れる日々でもしものことがあったらいけません。今はその時を大地の女神の力により止めております。」

「それは配慮として感謝するべきですね」

「そう言って頂けると助かります。それでは魔法陣から皆様の元へ。この部屋でしたら私も来ることが出来ますので、いつでも声をかけて下さい。」

「了解しました。また会いましょう。」

主神との会話を終えて魔法陣から移動すると、部屋の様子が一変していた。


「無事だったの!!心配したよ!!」

クリスから凄い勢いで飛びかかられる。

「どのくらい経った?」

「1時間以上かな。正確にはわからない。」

「そうか。今日のやることは済んだから、1階に戻ろう。」


こうして新たに生まれたダンジョンの管理者となり、大きな一歩を進みはじめる。


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名前:ヤマト

職業:狩人A

所持P:16,150P

冒険者ギルドA -P、商業ギルドA -P

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