第73部分
「リーダー、延々と続くこの平原はなんなんでしょうか?」
「分からん、とにかく進めるだけ進もう。」
ローカニル新ダンジョンの中を馬車で進んでいる。
「魔物の反応はあるかな?」
「いえ、まったくありません」
クリスの索敵に引っかかる魔物はないそうだ。
「あそこ、何かいます!」
クリスが指差す先には確かに何かがいる。
「あれはなんだろう?」
「少しお待ちください」
クリスが隠密で姿を隠し何かに向かっていく。
持ち帰った何かは兎だった。
「クリス、これは何か分かるか?」
「これは魔物ではなく動物の兎です」
「この辺では見られない動物だよな?」
「居ないことはないのですが、魔物に追いやられていますね」
ふ~む。これはあの方の出動を依頼したほうがいいかもしれないな。
「クリス、クリスパパは猟師だったから動物の生態には詳しいよな?」
「はい、狩りで生活していましたので、生態には詳しいですね」
「悪いけど、クリスパパと一緒にここの調査に参加してくれないかな?」
「なるほど、この分野でしたらお役に立てるかもしれません」
こうして交渉は成立し、馬2頭と一緒にクリスパパを召喚することになった。
「ヤマト様、私が役に立つと聞きましたが、何事ですか?」
クリスパパが馬に乗りやってくる。お願いしていたもう1頭も連れている。
「これを見て頂けますか?」
どれどれ?とアイテムボックスから出した兎を確認する。
「これは兎ですね。この辺りでは見られない動物です。」
「ここはダンジョンだと思うのですが、内部にこの兎が居ました。動物のことは分からないので、調査に協力して欲しいのです。護衛に娘さんを付けますので、安全面は安心して下さい。」
「なるほど、娘と一緒にやれるなら文句はありません。」
こうしてクリスパパが調査隊に加わることになった。
ダンジョン内で馬車を中心とした防護柵を展開し、調査の拠点とする。
物資を家から運搬し、警備はパトリク隊のメンバーに依頼する。
クリスパパとクリスは馬に乗り最奥の確認に向かってもらう。
拠点に残るメンバーで周囲の探索をすることにした。
「リーダー、こちらに湧き水があります。あ、こちらにも。」
クララが見つけたのは大きな湧き水だった。
「リーダー、こちらの奥には川のようなものが流れています。」
オクタビアが見つけたのは確かに川だった。
「なんでダンジョンに川が??」
「不思議ですよね。湧き水というのも初めて聞きます。」
「そうだよね。」
???を頭の上に沢山浮かべながら、探索から1週間が経過した。
「広すぎるな」
頷く探索メンバー。1週間経過した現在も、その探索は終了していない。
スマフォを取り出し、パトリクに連絡をする。
「パトリク、お願いがある。うん、ダンジョンのことなんだけど、広すぎてカバーできない。騎乗出来る子を中心に、出来るだけこちらに応援を寄越して欲しい。」
こうなっては人海戦術で徹底的に探索するしかない。
1週間が経過した現在で分かっていること。
・とにかくでかい
・魔物は居ないが、兎や鹿といった動物は存在する。
・イノシシや熊といった脅威になる動物は見つかっていない
・湧き水、川が確認された
「お待たせしました!」
パトリクの寄越してくれた応援メンバー20人の到着である。
2人1組で一定の間隔で調査を行ってもらう。
増員して調査開始から1週間、遂にお目当ての物が2つ見つかる。
1つは地下に続く階段。1つは壁である。おおよそであるがローカニル~ヘンヒウ程度の奥行きがあることが判明した。
「今日は地下の探索を行おうと思う。」
ようやく見つけた地下への階段。期待は高まるが、焦ってはいけない。
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名前:ヤマト
職業:狩人A
所持P:16,150P
冒険者ギルドA -P、商業ギルドA -P
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