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第69部分

「おお、君か。エリス村の1件では世話になったな。」

応援に駆けつけた部隊はなんと将軍の部隊だった。


「あれ?将軍じゃないですか?遊んでいるとまた説教されますよ?」

「いや、これは国の危機だぞ。遊びではない。」

「そうですか、では詳細を説明します。」

将軍に事の始まりから、今までのことを説明する。

「では被害者は保護できる者は保護しているんだね?」

「はい、あと無理矢理犯罪者にされた者も保護と言いますか、待遇はマシな状態にはしています。」

「なるほど。我々は先に国境の守備隊から膿を出してこようと思う。悪いが1~2日位、ここを頼めるかな?」

「はい、それはいいですが、何人か応援を貰えませんか?戦闘はこちらでしますので、荷物運びで構いません。」

「分かった。なら、馬車を1台と5人の奴隷を置いていこう。これで足りるかな?」

「はい、十分です」


こうして将軍が戻るまで洞窟の見張りを続けることになる。

奴隷達には作戦開始までは休息を取るように伝え、休ませる。


「今日は何人来ると思う?」

シャルに聞いてみる。

「兵士が戻らないので、警戒している可能性はあるわね。」

「そうだな。そろそろ犯罪奴隷が弾切れになってくれるといいんだが」


クリスの尋問を横目で見ながら、早めに寝ることにする。


「リーダー、起きて。今回はちょっと様子が違う。」

クリスに起こされて目を覚ます。

「様子が違うとはどういうこと?」

「護衛の軍人だと思うけど、10人位います」

「よし、では正面突破で行こうか」

クララとオクタビアも起こし、作戦の開始である。盗賊の監視は奴隷に任せる。


洞窟の近くまで真正面から移動し、ずんずんと進む。

「止まれ。この洞窟に何様だ?」

「我々はパール王国の冒険者。そちらの身分は分かっている。大人しく降伏したほうがいいぞ。」

クララとオクタビアが盾を構えて前に出る。その少し後ろでリンマが盾と槍を構えている。

何事か?と軍人の仲間達が集まって、それぞれ剣を抜き出す。

「もう一度言うぞ。ここはパール王国の領土。他国の軍人が武器を身に着け無許可で入国している時点で犯罪者と見なす。武器を捨てて投降するなら話を聞く用意がある。抵抗するなら殲滅するが、決断しろ。」

しかしマナト王国の軍人は降伏する様子を見せずに、それぞれ武器を構え近寄ってくる。


「降伏勧告はしたからな。その決断を後悔するなよ。突撃!!」

合図と共に、クリスが矢を放ち集団の後方へ回り込む。

こちらも前方の軍人の足を狙い矢を放ち、クララとオクタビア、リンマは盾をぶち当てて相手を吹き飛ばす。

「殺さずに武器を奪え。足を潰して制圧する!」

軍人たちを蹴散らし、その武器を全て取り上げる。

「よし、縛り上げるぞ。抵抗する奴はクリスのメイスでお仕置きしろ。」

洞窟の前にはぐるぐる巻きにされた軍人の芋虫が10個出来上がる。

簡単に治癒を施し、将軍の寄越した馬車を呼ぶ。

作業をしていると、洞窟から出てくる女が2人確認できた。


「ここはパール王国だ。早く戻れ。」

「他の者は逃げましたが、私達は行く宛がありません。奴隷でもいいですので、連れて行ってはくれませんか?」

「もしかして身に覚えがない罪で犯罪者にされたのか?」

「私は住んでいた町の領主に、こちらは貴族の息子に乱暴されそうになり、殴りました。それで有罪とされたのです。」

「よし、なら無罪だな。事実が確認できるまでは拘束するが、問題はないか?」

「はい、問題ありません」

こうして10人+2人の確保は終わった。


「ねえ、洞窟の中で待ち伏せたら駄目なの?」

「それは駄目だ。完全にこちらに出てきているという状況が大切になるから。」

「そういうことね。将軍が戻るまでこの繰り返しなのかしら。」

「いや、流石にもう来ないだろう。」

そんな話をしながらシャルと岩の影で待機している。クリスは洞窟の近くでリンマと待機中だ。クララとオクタビアは軍人から取り上げた武器の品評会を行っている。


「リーダー、また来ました」

クリスが報告に来てくれる。

「流石にこれ以上は拘束できない。動きがあれば叩くけど、今は観察しよう。」

「分かりました。引き続き監視を行います。」

「すまないが頼む。」

監視を続けて半日くらいだろうか?将軍の部隊が村のほうから戻ってくる。


「様子はどうだい?」

「10人の軍人を捕獲しています。2人の盗賊らしき者もいますが、こちらは事実確認が必要ですので、一時的な拘束を行っています。」

「その後は?」

「追加でまた来ているみたいですが、規模はまだ把握出来ていません。」

「君達のパーティーで何人くらい制圧できるかね?」

「殺していいなら矢を撃ち込みますので、壊滅には持ち込めるでしょう。生け捕りでしたら15人か20人でしょうか?相手が寝ていればそれ以上は1人で殺せます。」

「噂のクリス君だったかな?彼女は恐ろしいね」

「善人と悪人の区別はしますから、そこは大丈夫です」

「なるほど。そこで相談なんだが、君達に先鋒を努めてもらいたいと思う」

「戦争になる?」

「いきなり軍隊同士が当たってしまうのがまずい。なので、君達が戦闘している場所へ、応援に駆けつけたいのだ」

「相手の規模次第では手加減は出来ませんけど、いいですか?」

「ああ、そこは問題ない。ここはパール王国だ。」

「分かりました。では先鋒を努めましょう。」


こうして軍人との戦い第2ラウンドが開始される。


「クリス、洞窟には何人くらい居そうだ?」

「正確に分かりませんが、15人以上はいます」

「では今回は正面から矢を撃ち込もう。手加減する人数じゃないからな。」

「わかりました。」

こうして洞窟へ向かう我がパーティー。

今回は問いかけ役はリンマに任すことにして、クリスと2人で矢を撃つ準備をする。

リンマからロングスピアを貸して欲しいと言われ、嫌な予感はしつつも貸すことにする。

リンマの槍は後方のシャルが持っている。


洞窟に近づくと、お約束のように洞窟の中からぞろぞろと軍人連中が出てくる。

「我々はパール王国の冒険者。そちらの身分を明かしなさい。」

「冒険者だ?女が鎧来てなにしに来た??」

「もう一度聞きます。ここはパール王国です。身分を明かさない場合は犯罪者と断定し、これを排除します。これが最後の警告です。」

「女がうるせえ!!」

そう軍人が叫ぶと同時にその胸にはロングスピアが生えていた。

「突撃します!!」

リンマが槍で盾を叩く。それに呼応してクララ、オクタビアも盾を手に突入していく。

シャルはそれよりも早く敵陣に突入し、剣を振るい始める。

両脇にいた軍人をクリスと射続け、将軍が来た時には相手は全滅していた。


「よくやってくれた。ここからは任せて欲しい。すぐに洞窟を塞いでくる。」

将軍が部下を引き連れて、洞窟の内部に入っていく。


生存者は簡単な治癒を行い、クリスのお話を聞く会に加入することになる。

手遅れだった者は証拠として将軍が引き取ることとなった。


片付けを終えて岩陰で将軍とクリスのお話を聞く会を横に話をする。

「犯罪者には何も言う権利はないが、あれは見てて辛いな」

「はい、男としては寒い感覚がどうしても抜けません」

「あれで話すのかね?」

「3回目までは頑張りますが、大抵は5回目までには落ちます」

「治癒の無駄使いだが、あれで今回の件が発覚したわけか」

「そうですね。喋る者には行いませんので。」

「ところで女の盗賊も居るみたいだが、女盗賊にはどんな方法を?」

「ああ、それですか。物凄く趣味の悪い話ですが…」

「うわぁ。それは趣味が悪いけど、口を割らせるにはそれしかないか。」

「そうです。理由は分かりませんが、盗賊は許すなという空気がパーティーにありますので、盗賊相手ですと問答無用でなんでもやりますね。」

「盗賊が可哀想になってくるな!」


将軍と話をして、馬車に盗賊を積み込み村へ帰還する。

これで盗賊騒動も1段落するだろう。


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名前:ヤマト

職業:狩人A

所持P:6,150P

冒険者ギルドB 5,150/10000P、商業ギルドB 6,150/10000P

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