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第60部分

メーヘンの町に戻って2週間が経過した。


シャルとクリスは国軍の兵士に懇願され、相変わらず戦闘訓練をしている。

私はリンマに引きずられ、毎日エリスダンジョンの1階で待機している。

何をしているか?ダンジョン攻略ではない。ダンジョン攻略をする国軍兵士の治癒だ。

リンマが運ばれてくる重傷者をある程度まで治癒する。その後のお世話をしている訳だ。


そんな退屈な日々を過ごしていると、鍛冶師の3人が宿を訪問してくる。

曰く、ようやく装備品が完成したと言うのである。

「おお!待っていた装備品が遂に完成か!」

装備品が完成=ローカニルに帰ることが出来る。


完成した装備品を見せてもらう。


シャルに準備された装備品は、

・踊剣・春+4、踊剣・冬+4(8+∞)剣術を1段階上昇

・魔鉄軽刀鎧+4(8+∞)剣術を1段階上昇


クリスに準備された装備品は、

・漆黒刀+4(8+∞)短剣術A付与、暗殺、隠密の技能強化、防御無効

・漆黒魔鉄鎧+4(8+∞)隠密時の移動速度向上


リンマに準備された装備品は、

・十字槍+4(8+∞)治癒、解呪、解毒を1段階上昇

・魔鉄軽盾+4(9+∞)魔法反射能力

・聖なるプレートメイル+4(9+∞)周囲の味方に治癒効果


そして私に準備された装備品は、

・なし


なしってどういうことなんだろう?と聞いてみる。

「魔鉄で希望された防具を作ってはみましたが、ことごとく失敗しました。使用する鉱石が適切ではないからなのか、理由がまったくわかりません。」

そういう鍛冶師達を責める訳にもいかず、自分の装備を諦めることにする。


3人は用意された装備品を手にワイワイやっている。

シャルの装備は日本刀の湾曲を少なくした様な刀で、鎧はプレートに見えるが軽そうな印象だ。

クリスの装備は真っ黒の刀(忍者刀?)に真っ黒のプレートメイル。鎧は動いてもまったく音がしない。

リンマの装備は白っぽい金属で作られた槍、白っぽい金属で作られた盾、白っぽい金属で作られたプレートメイルだ。フル装備しても、十分に動くことが出来るそうだ。

それぞれの装備が強化されているのは、将軍から魔石の提供があったからだそうだ。


「この装備強化に使う魔石ってどの種類の魔石を使うの?」

「魔石大を使用します。強化には1個の魔石で十分なのですが、強化可能な上限がありまして、恐らく経験等によるものかと思います。」

「ということは強化するというより、育つ装備という感じだな」

「そうです。我ら3人に神託を頂き、鍛え上げた装備になります」

「なるほど、神託ね……」


思い出してスマフォを取り出し、ポチポチと転生課に聞いてみる。

私「私の専用装備が作られなかったみたいですが、何故でしょうか?」

転「鎧に関しては魔鉄では役不足だから。武器に関しては素材不足で作れないです。」

私「そうですか。わかりました。」

装備が入手出来なかった理由も分かり、ブツブツ言いながらスマフォを仕舞う。


「鎧は魔鉄では役不足、武器に関しては素材不足らしい」


「魔鉄で役不足ですか。役不足の意味が分かりませんが、下手な物を切ると前回のクリス殿の武器と同じ運命を辿るのかもしれません」

「それって破壊無効が付いた武器なのに壊れたあの現象?」

「そうですね。破壊無効はあくまで攻撃時や防御時の衝撃から武器を守るもの。戦技とまではいかなくとも、持ち手の力に耐えることが出来なければ、武器は壊れてしまいます。」

「その解釈でいくと、魔鉄で防具を作っても、使い捨ての装備になる可能性がある訳だ。」

「その通りです。ですので、新たな素材探しを始めることにします。」


ふと閃いたことがあった。

「鍛冶のことで聞きたいことがある。」

「はい、なんなりとお聞き下さい。」

「弓を作る素材で代表的な物はなんだろうか?」

「1つは木材。1つは動物の角や骨。1つは金属。ただし、金属を使った弓の製造方法はまだ理解出来ておりませんので、実質2つです。」

「では木と動物の骨を組み合わせた弓はどうだろう?」

「はい、その組み合わせで作るものがランク5にあたります複合弓と呼ばれるものです。」

「なるほど。では動物の骨を主体とした弓はどうだろうか?」

「動物の骨を主体とした弓ですか?骨を変形させて弓の形状にすることは出来ますが、極めて強度が脆いと言われます。いやまてよ……ローカニルのダンジョンで最近倒された魔物はどんな魔物でしょうか?」

「10階層だったらグリフォンと呼ばれる魔物だね。鷲を四足歩行させたような魔物。」

「なるほど、その魔物を2-3匹提供して頂ければ、試作品が作れるかもしれません。」

「その程度だったら安いものだ。ローカニルに戻ったら準備しよう」

「楽しみにしております」


「では装備も揃ったので、ローカニルに戻ることにしよう!」

そう宣言すると皆から大きな完成と拍手が沸き起こった。


☆☆本日のお仕事☆☆

魔石(小)残0個-入手0個-使用0個(残り0個)

魔石(中) 残0個-入手0個-使用0個(残り0個)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:ヤマト

職業:狩人A

所持金:30,233,500G

所持P:4,150P

冒険者ギルドB 150/10000P、商業ギルドB 150/10000P

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