第53部分
団長と宿を出て、教会へと向かう。
団長の案内で教会内部へと通され、神官が現れる。
「では先に、鑑定がどんなものかをお見せします。」
団長が貫通されたカイトシールドを取り出し、神官の前に置く。
神官がそれを触り、目を閉じて何か喋っている。
何かが終わった神官は盾の鑑定結果を口にする。
名前:パール近衛兵用儀礼盾
ランク:2+10
状態:破損
なるほど、確かにそのとおりだ。
続いて試作品を渡し、鑑定作業をしてもらう。
今回は喋っている時間が長く、なかなか結果が出ない。
ようやく終わった神官が口にした言葉が少し信じられなかった。
名前:無名
ランク:7+∞
状態:未完成、防御無効、破壊無効
「すまないが、意味が分からない。説明して欲しい。」
神官が歩み寄って説明を開始する。
「この武器は加護を受けし鍛冶師が加護を受けし主人の為に作った至高の一振。名前が無名なのはまだ武器として認識されていない証明。ランクはいくつまでも上げることが可能です。状態に未完成とあるのは、名前と同じですが使用者を認識していない為かと思います。鍛冶師を存じませんが、聖剣に類する剣をも作る腕前と神託を頂きました。」
「なるほど、これは大事ですか?」
「大事どころか、世界が大きく動く力を持っています。」
「ありがとうございます。」
「後で神官には口止めしますが、当面は内密にされてください。他国から鍛冶師が攫われる可能性もありますので、ご注意を。私は近衛兵として王に報告をしますが、鍛冶師に干渉しないことはお誓いします。」
「ありがとうございます。助かります。」
団長と話しながら宿へと戻る。
鍛冶師達に鑑定のことを伝えると、絶句していた。
死刑にならないか、犯罪奴隷にされないか、と心配していたが、笑って済ます。
「この試作品を持たせるとしたら、誰が最適だとおもう?」
鍛冶師に少し意地悪な質問をしてみる。
「最初は短剣ですので、シャル殿かと考えていましたが、盾を貫通する様を見るに、まさに暗殺剣です。クリス殿でいかがでしょうか?」
「そうだね、クリスがいいだろう。クリスの装備に追加だな。」
そんな話をしていると、スマフォがブルブル鳴る。
名前:暗殺剣
ランク:7+0(∞)
状態:クリス専用装備、短剣術B付与、防御無効、破壊無効
仕事が早いな。最初から鑑定を教えてくれればいいのに。
団長から鍛冶師の保護を言われている。なので、用件が済むまでは一緒に活動したほうがいいだろう。
「皆、乗ってきた馬車はローカニルに戻そうと思う。代わりではないが、この後エリス村の解放作戦に協力するので、一緒に来て欲しい。」
これには異議もなく、出発の日まで宿で一緒に過ごすことになった。
鍛冶師の面々は、魔石の加工をお願いした紡績持ちの奴隷に入れ込んでいる様で、多少の揉め事はあるにせよ、気になる相手との交際と結婚を正式に許可する。
クリス、シャル、リンマの3人を放置気味だったが、街中に繰り出して遊んでいた様で、あまり不満は言われなかった。
そして投石機の到着連絡が届き、明日の出発が決まる。
まずはメーヘンの町へ移動することになり、道中は第3近衛騎士団の護衛が付く。
移動中は馬車の中で揺られるだけなのだが、第3の護衛という部分に疑惑を持ったシャルがシフト表の見直しを所望してきた。見直しの意図を聞くと、外出やダンジョンで相手にして貰えないことが多いので、1人ずつはやめて一気に相手をしろという意向だ。
流石にそれは死んでしまうので、前向きに検討します作戦を繰り出すも、これは無効化された。ゴリ押しで2人を相手をすると確約させられ、やっと解放されると思ったら、次は誰が第一婦人なのか戦争が勃発する。この戦いが不毛だと暫くして気付いた3人は一時的な和平を結ぶことで同意した様で、ようやく平和が訪れる。
大型荷物を運んでいることもあり、1日の行程を2日かけてメーヘンの町近郊にある前線基地へ投石機の搬入が完了した。明日は朝から作戦会議となる。
☆☆本日のお仕事☆☆
魔石(小)残0個-入手0個-使用0個(残り0個)
魔石(中) 残0個-入手0個-使用0個(残り0個)
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名前:ヤマト
職業:狩人A
所持金:30,233,500G
所持P:4,150P
冒険者ギルドB 150/10000P、商業ギルドB 150/10000P
E強化短弓 Eサーベル Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中)
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