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第45部分

「投石機も完成した、そろそろ作戦を開始しよう。」


教会の集まりで宣言し、砦奪還作戦の開始を宣言する。


「ヤマト様、防衛隊の配置はご指導の通りにしております。他に何かありましたら、教えて頂けないでしょうか?」

「そうですね、投石機が攻撃中は盾持ちは攻撃することはありません。戦況が動いた時や、兵器に向かって亜人が攻めてきた場合には盾持ちは横一列にぴったり並んで動いてください。」

「1枚の壁のようになり行動しろということでしょうか?」

「はい、攻撃時に長柄の槍を持てば効果的です。更に大規模な運用をファランクスと呼んだりもする様ですが、人数的には密集陣形といった所ですね。」

「分かりました。早速指示して参ります。それでは。」


隊長が席を外すのが作戦開始の合図となった。

軍用馬車で投石機まで送ってもらい、都合15機の投石機のある場所に来ている。

誤射を防ぐ為、正面には部隊は展開させておらず、やや左右に分かれて展開している。


「発射準備!」

「うまくいくといいのですが…」

隣に居る神官長はやや心配そうである。


「1発目、発射!」

旗の合図と共に撃ち出される15個の石。

飛距離がありすぎて、砦の城壁を飛び越え中に石がどんどん飛び込む。


「2発目、距離を2単位絞り発射準備」

準備完了の旗が振られ、2発目の発射を行う。

「2発目、発射!」

撃ち出された石は城壁の上~中頃に命中する。


「そのまま連続して発射開始。あるだけ石を撃ち込もう。」

「左右に展開させた部隊を正面へ移動。その場で待機。」


「リーダー、これは無慈悲すぎる攻撃だね。」

リンマは無慈悲とは言うが、犠牲を少なく終わらせる方法はこれしかない。

「そうだね、でもまたこちらは1人も死んでないので、いいんじゃないか?」

そんな話をしていると、城壁の一部が崩落を始める。


「おお、喜んでいいのか複雑ですが、崩落してますな。」

神官長は確かに複雑であろう。


そんな話をしていると、何発かが城門付近に着弾し、突破口が開けたようにも見える。

城壁はこちらを向いている部分の多くが崩落し、防壁の役割を失っている。


「隊長に弓の射程ギリギリまで前進するように伝令を。」

「皆、行くよ。」


隊長の部隊と一緒に射程ギリギリまで接近するも、攻撃してくる気配はない。

眼の前には崩落した砦の城壁と、ミンチになった何かが大量に落ちている。

「ヤマト様、攻撃してきませんね。どうしましょうか?」

「少しお待ちください。」「シャル、クリス、索敵で分かるか?」

「ダンジョン側に多くの反応があります。こちら側は反応がないですね。」

「隊長、部隊を下がらせて砦の中に撃ち込みましょう。」

「なるほど、それは名案です。部隊を下がらせます。」


投石機付近まで撤退する部隊。指示を受け投石を再開する投石機。


「リーダー、隠密で偵察に行ってきましょう」

クリスの提案を受け入れ、偵察をお願いする。


「戻りました。砦の魔物は大幅に減っています。攻めるなら今です。」

「了解。」「隊長、全軍前進です。一気に攻めましょう。」

「了解しました。前進するぞ!!」


部隊と一緒に前進し、砦内部に侵入する。

内部はとにかくグチャグチャで、至るところにミンチがある。


「では、手分けして殲滅しましょう」

「分かった。我が隊は入り口の確保を優先する。済まないが、残党の掃討をお願いできないか。」

「了解です。我々で残党の殲滅を行いましょう。」


ここまでは特に問題なく順調だった。


砦に残っていたのはゴブリンやコボルトと呼ばれる亜人の魔物ばかりだった。

投石機の攻撃でダメージを受けたものの、どうにか生き延びたという個体ばかりであった。

城壁の上はシャルとクリスに索敵で念入りに確認をさせたが、生き残っている魔物はいない様だった。

2時間程度が経過し、そろそろ砦の中も確保が終わったな、というタイミングでそれは起きた。


「敵襲!!!」


ドサッ、ドサッと目の前で崩れ落ちる音が聞こえる。

突然のことに何が起こったのは把握するのに少し時間が掛かってしまう。

我々の前に隊長の盾部隊が多数展開している。何事だ?


「ヤマト様、ヤマト様、お気を確かに!」

肩をバンバン叩かれ、ようやく置かれた状況を掴むことができた。

崩れ落ちたのはフェルナンドとパトリク。体に何本かの白っぽい槍のような物が刺さっている。

「何が起こった?」

「魔法攻撃です。リーダー、治癒に参加して下さい。」

慌ててフェルナンドとアクセルに駆け寄る。

手に持った盾は何本かの魔法は防いだ様だが、貫通したのか穴が空いている。

状況は酷い。意識はあるものの、出血が止まる気配がない。

「リーダーとクリスはアクセルに治癒を。刺さったままでも、とにかく体力を切らせては駄目。」

リンマの指示通りにアクセルに治癒を行う。クリスも一緒に行っているが、良くなる気配はない。

「ヤマト様、応急措置が終わりましたら運び出すのを手伝います。いつでも言われてください。」

「うん、ありがとう。」

隊長の部隊から2パーティ程、運搬に協力してくれるそうだ。

「おい、その辺からドアの残骸を探してこい。2枚だ。人間が乗ればいいので、とにかく急げ。」

隊長の指示の元、何人かのメンバーが捜し物に向かう。


「リーダー、フェルナンドの応急措置は終わりました。アクセルのほうに取り掛かりますので、フェルナンドへ治癒をお願いします。」

「わかった。」

言われるままに治癒を行っているものの、状況がいまいち掴めていない。


「隊長、見つけてきました。2枚あります。」

何人かの隊員がどこかの建物のドアのようなものを抱えて戻ってくる。


「ヤマト様、フェルナンド殿は運搬して大丈夫でしょうか?」

「リンマ、意見が欲しい。動かして大丈夫か?」

「クリスが付き添いで運んで下さい。出血が酷いですので、継続して治癒が必要です。」

隊長の部下がフェルナンドを持ち上げ、その下に板を差し込む。4人掛かりで板を持ち上げ、2人が盾を持ち周囲を警戒している。フェルナンドは砦入り口のほうへ運ばれていく。


「リーダー、倒れるまで治癒を掛け続けて下さい。」

「わかった、出来る限りの治癒を行う。」


頭がボゥっとして思考が安定しない。なんなのだろうか?


「よし、アクセル殿の応急措置も完了したな。リンマ殿、アクセル殿を移動させるぞ。」

リンマが倒れるのを見ながら意識を失った。


気がつくと砦の外に張られた大きな天幕?の中だった。

「2人は大丈夫なのか?様態は!!??」

飛び起きて叫ぶと隊長の部下が駆け寄り教えてくれる。

「パーティーの皆様は生きておられます。フェルナンド殿とアクセル殿が重症。シャル殿が傷多数ですが、ご無事です。リンマ殿とクリス殿は精神疲労により眠っています。」

「皆はどこにいる?砦奪還は成功したのか?」

「皆様は隣の天幕で休んでいます。周囲はしっかり固めていますので問題ありません。砦の奪還には成功し、スタンピード鎮圧の為の部隊と冒険者の混成部隊がダンジョンに突入しています。治癒を使われた疲労がまだ残っています。休まれて下さい。」


安心したのか、その言葉を聞くと同時に意識を失った。


☆☆本日のお仕事☆☆

魔石(小)残280個-入手0-使用0個(残り280個)

魔石(中) 残145-入手0-使用0(残り145)

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名前:ヤマト

職業:狩人A

所持金:30,233,500G

所持P:4,150P

冒険者ギルドB 150/10000P、商業ギルドB 150/10000P

E強化短弓 Eサーベル Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中)

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