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第44部分

戦争の女神の加護を受け、投石機の設計図を受け取る。


「偵察はここまで、町に戻ろう。シャルはフェルナンドとアクセルを連れて家に一度戻ってくれ。奴隷の中で鍛冶と大工、薬品製作が出来る者を連れてきて欲しい。」

「了解しました。」


教会でクリス、リンマと降り、教会内へと向かう。

あーでもない、こーでもないと話している集団の中から神官長を連れ出し切り出す。


「神官長、戦争の女神Aの加護を頂きました。砦を攻略する兵器の設計図がこれです。」

「戦争の女神の加護、しかもAですか。いえ、何も言うことはありません。」

そう答えると、ワイワイしている場所へと戻りテーブルを叩く。


「ヤマト様の導きで道筋が見えた。町にいる大工や動ける男を動員して、この兵器の試作品を作ってくれ。」

「失礼ですが、その兵器はどのような物なのでしょうか?」

隊長が心配そうに質問してくる。

「この兵器は投石機と呼ばれる物です。砦に巨大な岩を投げつけ、城壁の破壊を目的としています。」

「岩の供給はどうされるかお考えが?」

「建設時に魔法である程度の物が作れると聞いています。土台になる岩が作れるのですから、交代でその作業をやってもらいましょう。固くて重い物であれば、岩でなくとも構いません。」

「なるほど、それでしたら運用も問題ない。」


話が終わり、神官長と今後の話をしている時に町の鐘が鳴り出す。

「攻めてきましたな。」

「そうですね。我々は応援に向かいますので、失礼。」

クリス、リンマと一緒に門へと急ぐ。


門では例の隊長が兵を整列させ、出撃準備を行っている。

「隊長、状況は?」

「亜人の集団が向かっています。数は正確には分かっていませんが、100前後。」

「なるほど、我々は弓なので支援します。」

「それは心強い。一緒に参りましょう。」

門を一緒に出る。街道を超えた付近で隊長が隊列を整えるように指示を出す。

迫る亜人の集団。戦闘指揮はリンマに託し、アローレインをお見舞いする。

隣のクリスは曲射ではなく直射で強烈な一撃を次々と繰り出していく。

「クリス、その撃ち方は凄いな」

「リーダーも出来るはずです。こちらのほうが便利です」


接近する亜人の残りは、リンマの合図と共に守備隊が攻撃し、撃退する。

戦闘が終了し、負傷者にはリンマが次々と治癒を行っていく。

「いやはや、皆様凄い戦力ですね。リンマ様なぞ聖騎士のような振る舞いではありませんか!」

隊長が鼻息荒く話しかけてくる。

「死者が出なくてなによりです。」

とだけ言って、戦場を後にする。


町に戻り、教会が確保してくれた宿へと向かう。

「2人ともお疲れ様。また出番があるかもだけど、休めるうちに休んでおこう。」

「リーダー、ご相談があります。」

クリス、リンマのそれぞれが言ってくる。

「うん、順番に聞くから。」

ベッドの上で2人をナデナデしながら話を聞く。

「私は砦で降ってくる矢を見て、鎧の防御に不安を感じました。世の中にはプレートメイルのような防御力を持つ軽量金属の鎧があると聞きます。手に入ることがありましたら、与えて頂けないでしょうか?」

クリスの不安は確かだが、その鎧の正体がよく分からない。

「クリスの希望は理解した。作れるものなのかは、帰ってから鍛冶師のメンバーと相談してみよう。それでいいだろうか?」

頷くクリス。

「私もお願いしたいことがあります。私は多くの人を救う為、何があっても生きておかないといけません。クリス同様に矢の雨を見て不安を感じました。重装の鎧と盾を頂けないでしょうか?」

「重装を着るの?武器と盾を持って戦えそう?」

「それは分かりません。あと、重装も教会で祝福を受けた鎧ではないと治癒が使えませんので、機会がありましたらお願いします。」

「分かった。2人の要望にはなるべく早く応えるようにしよう。」


スマホを取り出し、技能取得を行う。リンマにはシャル程ではないが、豪腕があったほうがいいだろう。5000Pを消費してリンマに豪腕Cを付ける。


シャルは何も言わなかったが、軽量金属鎧くらいはあったほうがいいだろう。


部屋でマッタリしていると、ドアがノックされる。

ドアを開けると隊長が立っていた。


「ヤマト様、お話する時間を頂けますしょうか?」

「ええ、大丈夫ですよ。どうぞお入り下さい。」


「先ほどの戦闘で使われた戦技、お見事でしたがどこで修練を?」

「戦技……ですか?」

「はい、矢を雨のように振らせたり、クリス様は矢を魔法のつぶての様に撃たれていました。」

「なるほど、戦技という風に呼ぶわけですね。あれは、別にそんな大したものではないですよ。」

「え?そうなんですか?」

「私の場合は職業の恩恵もありますが、弓術A、連射B、早合A、補正として幸運Cという技能を組み合わせて連射しています。クリスの場合は私と同じ様な構成に隠密Bと暗殺Bが加わりますので、攻撃されていることを認識されなければ攻撃力はクリスのほうが上ですね。」

「失礼ですけど、職業をお聞きしてもいいでしょうか?」

「問題ないですよ。2人とも狩人です。」

「弓術士は居ないのですか?」

「弓術士は第二部隊が戦士・弓・弓・弓・弓・弓という編成で運用しています。全員弓でもいいのですが、接近戦が0になりますので、指揮官として戦士を配置しています。」

「戦士が指揮官?戦力ではないのですか?」

「勘違いされないでくださいね。私のパーティメンバーは戦士、戦士、戦士、弓、弓、治癒です。このパーティはダンジョンを攻略したり、依頼を達成することを目的としています。この後方部隊に位置するのが、戦士に弓×5のパーティです。」

「なるほど、主力のサポートと言いますか、そのような役割でしょうか。」

「その通りです。実戦経験が少ない者でも、生活として弓は一般的に使われます。いきなり戦士として剣を持たせるより、後方から矢の雨を降らせたほうが効果的だと思いますね。」

「なるほど、恥を偲んでお聞きしますが、製作中の兵器が完成した場合、随伴する部隊の編成に知恵を貸して頂けないでしょうか?」

「現在の編成をお聞かせ下さい、あと転換可能な武器の種類も。」

きちんと訓練されている部隊ということもあり、幅広く武器は仕えるようだ。

「1兵器に2部隊張り付けるとして、1部隊は全員盾持ち。出来ればタワーシールド以上。1部隊は盾2、槍2、弓2の編成がいいと思います。あくまで兵器に近づけないことが目的ですので、随伴であればこの編成で。」

「城門が破れたら要塞に攻め込むと思いますが、その際はどのように?」

「攻め込まずに兵器で攻撃を続けますので、その日に攻撃はしませんよ。徹底的に砦を攻撃しない限り、奪還して奪還されてが繰り替えされます。混成部隊がダンジョンに追い込むことはあると思いますが、盾持ちグループはあくまで防御です。」

「なるほど、少し理解が足りない部分もありますが、勉強になりました。」

隊長を送り出し、ベッドへ戻る。


ウトウト始めた頃に、家から応援の奴隷が到着する。同じ宿に部屋を取り、大工には兵器製作の指揮を取るように依頼。鍛冶師には防具の検討を依頼する。


そして3日が経過する。何度か亜人の襲撃はあったものの、隊長の用兵により難なく退けていく。


「リーダー、試作品の投石機が完成したそうです。」

アクセルが知らせにやってくる。馬車に乗り、町外れの試作品置き場へ進む。

そこにあったのは、まさに投石機であった。


「ヤマト様、1機目が完成しました。試験的に使ってみたいのですが、どうでしょうか?」

「試したいですね。ただ、砦に当ててしまうと一斉攻撃を喰らう可能性もありますので、関係ない方向へ向けて発射してみましょう。」


発射の準備が行われる。発射する岩は砦の外壁よりも強度のある岩?石?

「よし、発射してみよう。最初は最小距離から。」

投石機から石が撃ち出される。離れた場所にその石が着弾し、地面が弾ける。


「次は最大距離。載せる石も最大重量で。」

準備完了し撃ち出される石。思っていた以上に飛んでいる。


「よし、問題ないね。製作中の物が完成したら作戦開始しましょう。」


そう話してから約2週間。全ての投石機が完成した。

何度も亜人の襲撃はあったものの、包囲網が完全に機能している。


☆☆本日のお仕事☆☆

魔石(小)残280個-入手0-使用0個(残り280個)

魔石(中) 残145-入手0-使用0(残り145)

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名前:ヤマト

職業:狩人A

所持金:30,233,500G

所持P:4,150P

冒険者ギルドB 150/10000P、商業ギルドB 150/10000P

E強化短弓 Eサーベル Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

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