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第24部分

それから1週間、4階に延々と通い続け、キラーシープとキラーシープリーダーを狩り続けた。


「おはようございます、エルサさん。一応聞きにきたのですが、キラーシープ2種はもうカウントして頂くことは無理ですよね?」

「おはようございます、ヤマトさん。キラーシープの討伐はギルドランク的にもう対象外になりますね。最低でもバサークベアからになります。」

そうだよね、そうなりますよね。ショボーン。

「あと、ギルドマスターから可能な限り冒険者を村に留めておくように言われています。特に予定がなければ、このまま村に居るようにしてください。」

「よく分かりませんけど、分かりました。」


その足で商業ギルドへと向かう。

「あら、ヤマトさん、こんにちわ。キラーシープの素材精算でしょうか?」

「はい、計算をお願いします。」


キラーシープ4,200匹 計4,200万G

キラーシープリーダー1,260匹 計2,142万G


「今更だけど狩ってくる魔物の数が意味分からないわね。」

「今更それを言いますか。」

「冒険者ギルドから村に留まるように言われてるみたいだけど、何か話は聞いてます?」

「いえ、何も聞いてないです。後でギルドマスターが話があるとか?らしいですよ?」

「そうなんですか。この村では特に問題が起きているとは聞いていませんので、どんな話なのか少し気になっているのです。」

「そうですね、明日の朝には全部分かっていると思いますよ。」

エステルさんとの会話を終えて、武器屋へ向かう。


「リリーさん、やり遂げました。」

「ヤマトさん、いらっしゃい。装備の強化ですね。」

「そうですね。弓の強化について教えてください。」

「弓で強靭化を行うと攻撃力は上がるけど、連射性能は上がらない。軽量化を行うと、連射性能は上がるけど、攻撃力が上がらなくなるわ。お二人は連射の技能を持っているから、軽量化を行う意味はないわね。」

という訳で弓は強靭化することが決まった。


「あと、防具なんだけど、軽量化して少しでも軽い上位の鎧を着るという考えもあるわよ。ハードレザーセットを強靭化する場合も多い。これは好みね。」

リリーさんの言う通り、どちらを取るか?という選択肢になってくる。


「魔物部屋やスタンピードのことを考えると、軽量だけを追求する装備は危険だと思います。」

リンマの意見は確かに正しいと思う。数で押された場合、回避できるか否かは最終的に問題ではない気はする。


いろいろとメンバーと相談して、今回の強化はこうなった。


・ヤマト

強化短弓 +7強靭(魔石小635個、700,000G)

ハードレザーセット +7強靭(魔石小635個、700,000G)

・クリス

強化短弓 +7強靭(魔石小635個、700,000G)

ハードレザーセット +7強靭(魔石小635個、700,000G)

・シャル

ハードレザーセット +7強靭(魔石小635個、700,000G)

・リンネ

ハードレザーセット +7強靭(魔石小635個、700,000G)


魔石小3,810個、420万Gの強化費用を支払う。


ひとまず強化はできた。キメラに攻撃が通じるかが問題だ。


リリーさんにお礼を言い、武器屋を後にする。


帰る途中で冒険者ギルドに寄る。


「エルサさん、ギルドマスターの招集はいつまで待てばいいのかな?」

「あら、ヤマトさん。えっとですね、ヤマトさんは称号持ちですので、話して大丈夫ですね。」

「ん?何が大丈夫なの?」

「こちらへお越しください。」

そうしてメンバーと一緒に会議室に通される。


「……まだ表に出ていない情報なんですが、メンヒウの森でスタンピードが発生しているとの情報があります。問題の魔物はキラーシープです。」

「また、キラーシープなのかよ。状況は分かってます?」

「以前のグレーウルフと同じ状況で、大量の群れが森の中を移動していることが確認されています。」

「以前の恩もあるから、防衛の応援に行けばいいってことかな?」

「はい、その通りです。」

「分かった。以後は自由に動いてもいいかな?」

「問題ありません。緊急依頼受注の処理は行っておきます。」


「シャル、隣町までの距離はどの位?」

「徒歩で2~3時間です。フル装備ですので、2時間半程度でしょう。」

冒険者ギルドを出て自宅へと向かいつつ話す。

「馬車は借りることはできないかな?徒歩で移動して戦うのは流石に無謀だ。」

「そうですね。情報がどの程度流れているか分かりませんが、メンヒウの住人が馬車をこの村まで借りにきている可能性はあります。ですので、もう無いかと思います。」

「やはりそうだよね。家に戻って落ち着いて考えてみよう。」


「リーダー、早い戻りですが、何かありましたか?」

「ああ、パトリク、問題発生だ。家に居る全員を集めてくれ。奴隷もだ。あと、訓練に来ている孤児院の子達も良ければ呼んで欲しい。とにかく頭数が多いほうがいいんだ。」

「了解です、今すぐ呼んできます。」


「……という訳で隣町に危機が迫っている。前回こちらは助けられたから、今回はその御礼をすべき時なんだ。考えていることは2つ。1つは戦力がまだ欲しいということ。1つは移動手段として馬車を確保したいということだ。」


「リーダー、戦力のことですが、私が訓練している者達で1パーティ組むことができます。ただ、経験が浅い者達ですので、弓部隊としての編成になります。」

「パトリクが指揮官・戦士をやって、残りは弓で戦うパーティということ?」

「その通りです。」


「ヤマト様、宜しいでしょうか?」

戦闘訓練に来ている孤児院の女の子が手を挙げる。

「はい、なんでもいいから意見を言って欲しい。」

「ありがとうございます。ご存知か分かりませんが、教会にある孤児院には馬車があります。それを借りるというのはどうでしょうか?確か3台はあるはずなので、貸してもらえるかもしれないです。」

「それは願ってもいない情報だね。ありがとう。」


「では馬車を借りる交渉に向かうので、後のことはクリスパパにお願いします。」

「はい、留守を預からせてもらいます。」


「ではパトリクは冒険者ギルドで任務へ参加する手続きをしてきて欲しい。まだ冒険者登録していない場合は済ませておいて。目的としては我々の支援ということでいいと思う。」

「了解です。すぐに向かいます。」


「奴隷の皆はこの問題が解決するまで2階の部屋を使うように。これは命令。」

「はい、ご命令の通りに致します。」


そして装備を整え、孤児院へと向かう。

「あら、ヤマト様、どうされましたか?」

院長自ら迎えてくれる。

隣町に驚異が迫っていること、移動手段が確保できていないこと、教会に馬車があることを知ったこと、多少のお礼はできるから馬車を貸して欲しいことを話す。


「なんと、そのような事が起こっているのですね。馬車をお貸しすることは問題ありません。お礼も普段から多くの援助をして頂いている方からは頂けません。ただ、教会の使命として「救済」がございます。馬車は3台ありますが、支援活動に2台は使うでしょうから、お貸し出来るのは1台のみです。」

「貸して頂けるだけで有り難い。何人乗れる大きさですか?」

「大人でしたら12人程度になるでしょう。」

「では急な話で申し訳ありませんが、お貸し頂けますか?」

「準備が出来き次第、ご自宅に馬車を向かわせます。」

「ありがとうございます。お礼は必ず。」


自宅に戻ると、パトリクのパーティも準備を終えていた。

「リーダー、依頼を受けるにあたり、「クラン」というものが必要になりましたので、勝手ですが結成させてもらいました。」

「クラン?何の意味があるの?」

「パーティの集合体(戦闘集団)というものですが、今回のような大きな問題に対処する場合、複数のパーティが1人のリーダーの旗の元で戦う場合に使われます。これを組むことで、低ランクでもリーダーと同じ依頼を受けることができます。」

「なるほど、必要なら文句はない。そろそろ馬車が到着すると思う。」

「ありがとうございます。急ぎ救援に向かいましょう。」


馬車に乗り込み隣町(メンヒウの町)へと馬車を走らせる。


「ヤマトさん、このままで聞いてください。」

転生課のおねーさんの子が頭に響く

「はい、なんでしょうか?」

「パトリクさんの配下になった5人ですが、各女神と協議した結果、甲種仲間Bの技能対象とすることが決まりました。ただ、現在では付与した技能が完全に機能していませんので、機能を有効にしてあげて下さい。」

「その方法は?」

「いきなりステータスを見せろってのはマナー違反ですので、自己紹介でいいのではないでしょうか?有効化の方法は付与された対象の名前を知ることです。」

「なるほど、分かった。」

「では、ご武運を。」


「パトリク、ちょっといいか?」

「はい、なんでしょうか?」

技能が付与されたこと、技能有効化のことを説明する。


「おい、皆、メンヒウの町に着くまで少し時間がある。クランのリーダーのヤマトさんに各自自己紹介するように。」

「はい、私は……」と自己紹介してくれたのは5人の女の子(女性)であった。

1,ソフィー(人間) 弓術C、体術C

2,エリザーベド(人間) 弓術C、体術C

3,ライラ(獣人) 弓術C、体術C

4,アンナ(獣人) 弓術C、体術C

5,カロリーナ(人間) 弓術C、体術C

「うん、ありがとう。皆で生き残ることを第一に考えて戦うようにしよう。」

「リーダー、余程本人が望まない時は女性は弓か治癒術を覚えさせています。男性の場合は戦士として訓練しています。ですので、弓の人員は女性だらけになっています。」

「なるほど、まぁシャルのような戦士を望む子も居るだろうから、その辺は柔軟にお願いしたい。」

「了解です。宿舎が完成しましたら、ゆくゆくはクランの上限一杯までパーティを作ります。」

「ん、そんなに人を集める予定があるの?クランの上限って?」

「はい、称号をお持ちのリーダーが居ますので、通常3パーティまでなのですが、10パーティまで認められます。合計で60名までです。支援要員として総数の2割程度は認められますので、最大で約70人の集団になります。」

「70人って村くらいなら制圧できるレベルじゃないの?」

「そこは称号の信頼性というとこです」

なるほどわからん。


「リーダー、そろそろメンヒウの町が近い。」

シャルから一報が入る。

「街道から外れた場所に馬車を止めて防御柵を展開しよう。」

「了解!」

「シャルはこのまま周辺を索敵で。クリス、隠密で索敵に向かって欲しい。」

「了解です!」


明らかに空気がおかしいと直感で感じる。

今までのスタンピードや異常発生で阻止してきたものとは違う何か。


「戻りました。メンヒウの町に入ることは不可能です。押し寄せている魔物の量がローカニルの時の2~3倍は居ます。この先にローカニルからの応援部隊が馬車を預けているパーティが居ますので、そこに馬車を預けましょう。防護柵の魔道具は幾つも持っているそうなので、後で魔石を100個貰えればそれでよいそうです。」

「条件は悪くないな。同じ村のパーティなら信頼出来るだろう。」

馬車を預け、先払いで支払う。


「さて、これからどうするかな。」

メンヒウ攻防戦が開始される。


☆☆本日のお仕事☆☆

魔石(小)残1,650個-使用100個(残り1,550個)

魔石(中) 入手0-使用0(残り0)

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名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:173,163,500G

所持P:7,150P

冒険者ギルドC 50/5000P、商業ギルドC 300/5000P

E強化短弓 E小型鉄杭 Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

土地購入予定:5000P

建設予定資金:3棟180人 建設開始残り7日で完成予定

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