第22部分
「パトリク宿舎を建てる業者に連絡をして、話を進めて欲しい。あと、外壁工事もお願いしたいので、これは後日着工の分まで含めて全て渡してくれ。」
そう伝え、パトリクのギルドカードに4,000万Gを送金する。
「リーダー、ひとつ提案があります!」
ビシッと手を挙げるクリス。なんだろうか?
「そろそろ諦めてベッドを買いに行きましょう。」
これは何を諦めるんだろうか?あ、クリスパパがむせてる。
「ワ…ワカリマシタ…」
片言になりつつ、返事をしてしまう。
その後は少し地獄であった。サイズはキングサイズに何故か絞られており、残る選択肢はデザインのみだ。成金趣味のギラギラしたベッドもあったが、見てて目が痛いので、特別装飾はないけど、しっかりとした作りのベッドを選ぶことにする。
「このベッドなら3~4人は寝ることができますよ」
やかしいわ。身が持たないわ。
「リーダーも遂に諦めましたか。これで前に進むことが多いですね。」
フェルナンドとアクセルは何故か不穏なことを言っている。
ベッドは買ったその場で分解して馬車に運び込まれる。なんでこんなに迅速なんだ。
「奥様方から今日の夕方までに設置を終わらせる様に言われておりますので。」
そもそも奥様は居ないはずなんだが、どこの奥様なのだろうか。
そして家に戻るとパトリクが宿舎の打ち合わせをしていたので、それに参加する。
間もなく、ベッドが我が部屋へと運び込まれていく。
「リーダーも遂にですか。あ、絶倫Aを付けたほうがいいと思いますよ。」
やかましいわ、要らないです。
宿舎の打ち合わせが終わった頃、シャルが「シフト表」と書かれたカレンダーのようなものを持ってくる。ふむふむ、このマークが付いている日はなんだろう?3種類マークが付いてる。
「この3種類のマークはなに?」
「大凡になりますが、1ヶ月のうち、子供が出来やすい期間になります。」
「アッ、ソウナンデスネ。ワカリマシタ。」
もう逃げることは出来ないのか、と部屋に戻り転生課へ移動することにする。
土地の確保もしないといけないし、技能の件もあるからな。
「ヤマトさん、おかえりなさい。最初に転生住居登録係で宜しいですか?」
「そうですね。最初に土地の確保をしたいです。」
2軒分の土地を確保して、手続きを終える。2軒分とはいっても、今の宿屋の敷地そのまま2軒分増える感じなので、とっても広くなるのである。
「この勢いで一帯を買い占めてしまいましょう!」
某ボードゲームですか。
「次は転生技能登録係へ」
「窓口ではいろいろと問題がありますので、会議室にご案内します。」
そう言われ、通された会議室には様々な本が置かれている。
窓口のおねーさんが会議室へと入り、説明してくれる。
「まずは福引が終了した経緯に関してです。ご存知の通り、生活の支援を目的にしておりましたので、一定の仲間が集まり、住居も安定していると判断し終了となります。」
うん、これは聞いてた。
「続いて今後のことですが、大幅に使用Pは必要となる代わり、技能を選んで購入して頂くことが出来るようになります。ただし、技能は全て公開されておりませんので、購入可能な技能はご存知の技能のみに限らせて頂きます。」
ほうほう、知らない技能をいきなり取得可能だと、いろいろ都合が悪いからな。
「最後に技能の取得に必要なPですが、1人1つの技能につきCで5,000P、Bで50,000P、Aで200,000Pと設定させて頂きました。Bで一人前クラスになりますので、Aが高いことはご了承下さい。ベッドを買われたとのことで、今回はお祝いに「絶倫A」を3つご用意しております。」
「絶倫Aは要らない」
「しかし、奥様になられる方は皆「床上手」をお持ちですので、最低1つはお使い頂いたほうがいいかと思います。何も準備をせずに戦いに挑むのは、装備無しでラスボスに挑む以上の危険性があります。」
「そんなに?」
「はい、間違いなく問題が発生します。翌朝に「状態異常:行動不能」が毎日のように付与される生活になります。治癒Bのリンマさんが居ますので、お昼位にはある程度回復はできますが、冒険は難しいです。」
「他の手段はないの?」
「これは相手の名誉の為にオススメはしないのですが、技能:忍耐Aを取得することで耐えることは可能です。ただ、技能はお互いに知る術がありますので、暗殺Bを持つクリスさんがどこまでその不名誉に耐えるかと勝負になるでしょう。」
暗殺されるリーダーとか笑えないでしょ。
「では最低いくつの技能を身に付ければ平和に過ごせるの?」
「はい、奥様候補が3名おられ、全員床上手Aですので最低3つ、欲を言えば4つです。」
そんなにかよ。仕方ない、3つ手に入れよう。
「現段階で取得可能な技能一覧は見せてもらえるかな?」
「はい、こちらになります」
★戦闘技能★
(近接戦闘技能)
剣術、大剣術、双剣術、槍術、短剣術、槌術、格闘術
(遠距離戦闘技能)
弓術、砲術
(近接戦闘支援技能)
体術、挑発、鉄壁、牽制、連携、豪腕、不動
(遠距離攻撃支援技能)
連射、早合
(その他技能)
索敵、隠密、暗殺、地図
★生産技能★
(食料関連技能)
解体、罠製作、罠解除
(治癒関連技能)
治癒、薬品製作
(その他)
鍛冶、大工
「砲術って文明的に難しいと思うんだけど、これ大丈夫なの?」
「それは提供するか意見が別れたのですが、将来的に使用するからと戦争の…とある女神からの強い要望で提供が決まりました。使われ方はお答えできないのですが、地球で言う「鉄砲」や「大砲」に近いものは文明レベル的に無理です。」
鉄砲や大砲が無い世界での砲術か。投擲は別の技能として存在するので、そのうち分かるだろう。
「分かりました。要件は以上で終わりです。」
おねーさんにお礼を言って魔法陣へと向かう。
意識が戻り、部屋を出て食堂へと向かう。
「リーダー、明日と明後日は休みだと聞いたのですが、本当ですか?」
フェルナンド、アクセルが不思議そうに聞いてくる。
「なんの話だろう?そんな予定はないけど?」
「シフト表?ですか?それで決まったと3人には聞きましたが。」
恐る恐るシフト表を見ると、「武器の強化だけで終わるな!強化は平等に!」と大きく書かれており、
今日がクリスの特別強化予定日
明日がシャルの特別強化予定日
明後日がリンマの特別強化予定日
と書かれている。これは見なかったことにしよう。
「ところでリーダー、新しい特技を覚えてるみたいですが、ここで正直に教えては頂けませんか?」
突然パトリクが会話に参加してくる。ここは誤魔化しても仕方がない。
「絶倫Aが3個だな。」
「「「なるほど」」」
同時に頷く3人。なんだこの同志のような扱いは。
その後はどうでもいい話をして食事を食べ、部屋へと戻る。
特別強化予定!と書かれたハチマキをしたシャルとリンマが部屋の前で待ち構えている。
手には何故か+10のロングソードが握られており、誘導されるまま自室へ入る。
そして3日間の特別強化予定のスケジュールをこなすことになるのであった。アーーーッ。
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名前:ヤマト
職業:村人A
所持金:113,593,500G
所持P:3,650P
冒険者ギルドC 0/5000P、商業ギルドC 0/5000P
E強化短弓 E小型鉄杭 Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中)
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土地購入予定:8000P(支払い済)(5000Pは後日)
建設予定資金:3棟180人3000万G(支払い済) 外壁の再構築費用1000万G(支払い済)




