第20部分
…武器強化の説明続き。
では何故、最初から武器の強化を冒険者に教えないのか?という疑問に対しては、「武器の性能だけで戦闘する様になり、結果死亡率が跳ね上がるから」という過去の教訓に基づき商業ギルド経由で販売規制が掛かっているから。
どの段階で強化を冒険者に教えるのか?という線引については「ダンジョンで最初に戦うとされるフロアボスを討伐したパーティ、もしくは個人」に対し情報を開示する。
次に防具(鎧)に関して、その防具の硬度と耐久性を上げる代わりに重量が増える「強靭化」、重量を軽減するが防具の硬度や耐久性は変わらない「軽量化」がある。前列で敵の攻撃に晒される戦士は「強靭化」を好み、弓や槍といったリーチのある武器を使う職業は「軽量化」もしくは強化を行わない。前列に立つ戦士の鎧強化を優先すべしという風潮がある。
最後に防具(盾)に関して、盾の強化には盾の硬度と耐久性を上げる代わりに重量が増える「強靭化」と、盾の防御可能範囲を魔石の力で広げる代わりに性能は変わらない「広域化」、魔法攻撃からの被害を軽減できる代わりに性能は変わらない「魔防化」の3種類がある。ダンジョンの下層まで行くようなパーティは強靭化、もしくは広域化のいずれか1つと魔防化の1つ、合わせて2つを持ち込む。予備はアイテムボックスで運用。
という説明だった。
鋭利な刃物で魔物の首を跳ねることを前提とした職業は軽量化(武器)軽量化(鎧)
鋭利な鈍器で殴り伏せるスタイルであれば強靭化(武器)強靭化(鎧)
なんだと思う。
「リーダー、鋭利な鈍器は鈍器ではなくアクス等と呼ばれると思います。」
「そこは突っ込んではいけない。」
「バサークベアの攻撃に負け気味だから、タワーシールドは強化だな。ロングソードも買い替えて強化だな。」
「タワーシールドは修理出来るけど、新品買って強化したほうがいいから。」
リリーさんの一声で盾も買い換えることにする。
「強化に必要なのは魔石以外に何かある?」
「強化費用として1回100,000G頂いています。」
・ロングソード(+2)240,000×2 480,000G
・タワーシールド(+2)260,000×2 520,000G
合計で1,000,000Gの出費になった。
「ところでリンマの槍は買い換えないで良かったのか?」
「はい、槍は作者の都合でもう少し後に登場するそうです。」
「そうか、無理矢理登場させたはいいが、設定まで考えていなかった悲惨なパターンだな。」
「でも、婚姻フラグ付きなので文句はありませんよ。」
聞いてはいけないことが多数あったが、リンマの装備は後回しにしよう。
武器屋を後にして、家へと戻る。
「パトリク、話がある。」
「はい、なんでしょうか?」
バサークベアとの戦闘で武器が破損したこと、6階以降は装備の強化かランクアップが必要になるということ。ランクの高い装備は今の所、買う方法がないのでランク3を強化することになること。装備の強化には魔石を使うこと。ランク1~2が魔石小、3~4が魔石中、ランク5が魔石大を使う。使う魔石の量は5個、10個、20個、40個、80個、160個…と強化値があがれば消費も増える。を説明した。
「結構苦しくなりますね。」
「なので、少しの間、魔石を渡せなくなると思うけど、大丈夫かな?」
「あ、それは大丈夫です。ラージボアで使い切れない量が手に入りましたので、1年間は問題ない量が確保できています。」
「相変わらず意味の分からない量を倒しているんだな。」
「そうなんですよ。生活は楽なので有り難い限りですが。」
そんな話をして、今後は数を稼いで武器を強化しようと思う。
ロングソードを+10まで強化しようとしたら5,115個の魔石が必要になる。
+2までは進めているので、残りは5,100個になる。
「みんな、ちょっと集まって欲しい」
パーティメンバーを集めて今後の相談だ。
「ロングソードが駄目になる魔物の登場で、武器のことをしっかり見直す必要が出てきた。最前線で戦うフェルナンドとアクセルの武器と防具は優先して強化したい。ただ、タワーシールドはランク3なので手持ちに魔石中はもうないので強化できない。バサークベアを倒せば魔石中が出ることは把握できている。なので、まずはロングソードをしっかり強化しようと思うんだが、どうだろうか?」
「強化することには反対しませんけど、どの程度まで強化するんですか?」
「そりゃ、+10まででしょ?」
「えっ???」
「だって、ランク2の+10だったらランク12相当になる。ランク5の武器を+7強化したものと同じレベルの武器になるんだ。絶対に強いぞ。」
「確かに強いですけど、魔石小が5100個ですよ?集めるんですか?」
「我々には羊さんという心強い味方が居るではないかっ!!」
「あっ(察し)」ナニヲ イッテモ ダメナ パターン
「4階で延々戦えばすぐ終わるよ。10匹のキラーシープと3匹のキラーシープシーダーが出てくると考え、1回で平均10部屋を通り過ぎる。アイテムボックス(箱中)以外にも、アイテムボックス(中)リストバンドも手に入れてる。(中)で恐らく5000匹は入ると思うから、1回130匹×6回で780匹、7日連続でダンジョンに向かえば5460匹だ。間に1日休息を入れてまた7日間通えば目標の数には届く。」
「計算は合ってますけど、言ってることは無茶苦茶ですよ。」
アクセルが珍しく意見してくる。でも聞こえない。聞こえない。
「それにもう1つ良い話がある」
「ほう、それはなんでしょうか?」
アクセルは聞こえないフリに不機嫌になりつつも、返事はしてくる。
「これは物凄く良い話なんだが、2週間延々とキラーシープの顔を見れば絶対にランクがCになる。」
「いきなりですか?」
「いや、これから交渉だけど、合計値で計算してもらおうかと。キラーシープリーダーの討伐はDランクまで受けることができる。1回の討伐で1260匹(1週間合計)になるので、1260回達成したことになる。今はEランクだけど、Dランクでも同じ依頼を消化すればCランク確定なんだ。あと、物凄く儲かる。」
「……儲かる話を詳しく聞かせて頂きましょう。」
フェルナンドまで参加してくる。わかりやすい。
「まず、冒険者ギルドでの討伐報酬が1,890万G、そして商業ギルドの報酬が6,342万G、合計で8,000万Gは超える予定だ。入手予定の土地に建てる家の費用で3,000万Gを使う。折角の機会なので、隣と裏2件を含めた敷地に壁を築いてもらう。これで1,000万G。使いみちの無い区画は訓練する場所にすればいいと思ってるんだ。」
「孤児院の子供達を一気に受け入れることが出来る訳ですね。」
パトリクも参加してくる。
「隣家の庭を整地して家を建てるとすれば、まぁ、4軒は建つだろう。1軒500万G~とおっさんに聞いたことがあるので、多く見て1,000万Gあれば建つはずだ。これで3軒建てれば「結婚を希望しているメンバーの要望」にも対応出来ると思うんだがなぁ。」
「「「やりましょう!!!」」」
いや、パトリクはダンジョンに行かないから。
「この際だ、ここはクリスのご両親にも家を建てないと気分が良くない。クリスのご両親も一緒に建てて4,000万Gか。これで皆ハッピーではないか。」
クリスとシャルはこれには大いに賛成してくれる。リンマは最初からあまり興味がない。
「では、明日からダンジョン4階を延々と攻めるから、そのつもりで。」
こうして、第一回羊大虐殺作戦が実行されるのであった。
後にヤマトは「ヤマト羊毛店」の異名を持つことになる。
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名前:ヤマト
職業:村人A
所持金:15,753,500G
所持P:11,650P
冒険者ギルドE 750/1000P、商業ギルドD 250/3000P
E強化短弓 E小型鉄杭 Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中)
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土地購入予定:13000P
建設予定資金:3棟180人3000万G 外壁の再構築費用1000万G




