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第19部分

おはようございます。朝です。


「今日からダンジョン攻略に戻ろうと思う。」

朝食の席で皆に伝える。ここ最近はずっとボアの顔しかみていない。


「それがいいですね。隣町からの応援も当面は居るみたいですし、大丈夫でしょう。」

ビックボアの異常発生も完全に収束した訳ではないけど、このまま終わるだろうという考えだ。隣町から応援で来てくれていた部隊の一部が、当面は残ってくれるという話になっているのだ。


「では、今日からは切り替えてダンジョン攻略を行うことにしよう。」


ダンジョンは5階の攻略からとなる。

5階まで魔法陣で移動して、クリスが先行して索敵を行うといういつもの流れだ。


「リーダー、魔物を見つけたので見に来てください。」

「え?危なくない?」

「問題ありません、寝てますので。」

「寝てる??」

「はい、寝てます。隠密を切って近づいても起きません。」

なんちゅー危険なことを。


クリスに付いて行った先の小部屋には、クマの魔物であるスリープベアが5匹居た。

「これって一方的に攻撃出来るってことかな?」

試しにクリスと2人で矢を撃ち込んでみる。起きることなく、旅立った様だ。


他のメンバーを呼び寄せて、起きるキッカケは何か探ろうとという話になる。

矢を近くに撃ち込んでも起きる気配はない。入り口付近で話している現在も起きる気配はない。


「フェルナンド、アクセルの2人は部屋の中に前進してみよう。」

盾を構え、ソロリソロリと部屋へと近づく2人。

2人が部屋に入ったのと同時にグギャース!というなんか微妙な叫びで奴らは起きた。

2VS3はまずいな、と急ぎ1匹に矢を放ちシャルとリンマを投入する。


スリープベアー達の攻撃は止まらない。フェルナンドとアクセルはがっちり盾で防いでいるが、攻撃をする余裕はない様だ。リンマが盾の隙間から槍を差し入れ攻撃する。リンマの槍は吸い込まれるかのように、スリープベアを倒していく。


「リンマ、スリープベアは普通の熊に比べて毛皮とかは薄いのかな?」

「いえ、部分的に攻撃が入る場所がありましたが、他の場所は弾かれます。」

「ではその弱点っぽい場所をシャルに教えてくれ。次は2人で攻撃してもらおう。」

「了解です!」


そして第二回スリープベア討伐作戦が開始される。

「フェルナンドとアクセルの後方にそれぞれ待機。今回は経験だと思ってスリープベアの総攻撃を受けてみてくれ。部屋に居る数は……4匹だそうだ。これも経験のうちだ。」

自分でも言ってることが無茶苦茶だとは思うけど、ここまでパワーのある魔物も初めてなのだ。技能として、装備品の性能としてどこまで持つかを知る必要もある。


部屋に入ると起き上がり叫びながらこちらへ向かってくる


「牽制」「不動」

それぞれ特技を使用し対処する。

突っ込んでくるスリープベアをフェルナンドが「牽制」でその足を緩ませる。

残り突っ込んできた奴はアクセルが盾をがっちり構え「不動」で受け止める。

動きが緩んだスリープベアにリンマとシャルの攻撃が襲いかかる。

リンマはスルリと槍を急所?に差し入れ、倒していく。

シャルは……大太刀で突いてはいるが、パワーがあり過ぎるんだと思う。スリープベアが盛大に吹き飛んでいる。可哀想に。


「問題なく戦えると分かったので、このまま階段まで進もう。」


下手に盾を消耗させるのも問題かと思い、弓でバシバシ撃ち倒しては進んでいく。


多分、ここが階段じゃないか?という場所はドアのようなものがある「部屋」になっていた。これってボス部屋とかいうやつなのか?


「これってボス部屋のようなそんな者の部屋なのかな?」

隣に居たクリスに聞いてみる。

「はい、フロアボスと呼ばれる特定の階層に居るボスだと思います。予想ですが、熊の魔物だと思います。」

なるほど、物凄い眠ってる熊の線も無い訳ではないか。


「という訳で、部屋の中に入ってみようと思う。」

隊列を組み、部屋のドアを開て内部へと進む。

部屋の中には大きな黒い塊があり、その塊から魔物が出てくる。


「恐らく、バサークベアと呼ばれる魔物です。」

リンネが教えてくれる。体の大きさはスリープベアの1.5倍程度。フェルナンドが「牽制」を続けているお陰か、まだ衝突には至っていない。


「クリス、急所は無理でも出来るだけ動きを抑えられるように矢を撃ち込もう。」

何発か矢を打ち込むも、あまり効いているような気配もない。そのうち怒ったバサークベアがフェルナンドとアクセルの盾に突撃する。

ギリギリ耐える2人。リンマとシャルが側面から槍と大太刀で必死に突き攻撃をする。

怯んだ2匹は盾に押し込まれ、最初にアクセルが、次にフェルナンドがその頭にロングソードを叩き込む。そしてポッキリ折れる2人の剣。


「え?折れるの?」

思わず口にしてしまう。

最後のトドメはニンマが入れてくれたので、問題はなかった。


「石頭を思い切り殴ったからでしょうか、剣が折れましたね。」

他人事のようにシレっと言うフェルナンド、ベツが悪そうにしているアクセル。


「次の階がこの熊だったら、同じ武器だとマズイよね。武器屋にいかないとな。」

そんな話をしていると、シャルが駆け寄ってくる。


「リーダー、奥に宝箱があるよ!」

なんだと、何が入ってるんだろ?


宝箱をクリスに調べてもらう。「毒矢の罠が仕込まれています。…解除しました。」

話が早い。早速開てみよう。

宝箱に入っていたのは「アイテムボックス(中)リストバンド型(重量無効、時間経過無効)」であった。少し複雑な気持ちになりつつ、そのリストバンドを装着する。


それから6階への階段を降り、魔法陣から地上へと帰還する。

バサークベアは食材として家にドナドナされることになった。


最初に行くのは冒険者ギルド、今回は50匹のスリープベアを倒している。

達成件数:5件、討伐報酬:250,000G

「思ってたより稼ぎにならない階層なんだな。」

「5階と6階は稼ぎが悪いと有名ですよ。皆さん、急いで通り抜けると聞きます。」

エルサが知りたくない情報も教えてくれる。


次に向かうのは商業ギルド。素材の買い取りは如何ほどであろうか。

達成件数:5件、買い取り価格:600,000G


これも微妙なラインだな、と思ってるとエステルさんからも稼ぎが悪くて有名な階だと言われる。まぁ、仕方ないよね。


最後に向かうのが武器屋だ。

「リリーさん、バサークベアにも負けない武器ってあるかな?」

ぽっきり折れたロングソードを手にリリーさんに相談してみる。


「うーん、多くの方が大剣で殴りつけるそうですが、技能的に厳しいですよね。武器もこの村には多くありませんので、選択肢の1つとしてある提案をしたいと思います。奥の倉庫までお越し頂けますか?」

そう言われ向かった先にあったのは、魔法陣の上にある鍛冶道具一式だった。


「ここで何をするかと言うと、武器の強化です。一定数の魔石を砕いて、その粉末で武器を鍛えます。強化する方向性は2方向あり、武器の重量を軽減して攻撃速度と刀身の鋭さを上げる「軽量化」、武器の重量が増える代わりに今まで以上の強度へと上げる代償に鋭さを失ってしまう「強靭化」があります。強化はいずれか1種類のみ選択することになり、10回まで可能で、失敗はありません。武器により使用する魔石は変わります。ロングソードでしたら、魔石(小)が5個、10個、20個、40個、80個、160個…と必要になります。武器の値段と強化の手間を考えて、5回目までで止めるのが一般的です。」


まとめてみると、

武器には実はランクがあるんです。片手剣で説明すると、ショートソードはランク1、ロングソードはランク2、サーベルがランク3、他にランク4、5がある。ショートソードを魔石を使い強化を行うと、ランク1+1の武器になり、性能は一方に偏るがランク2並の性能になります。ショートソードを4回すれば、市販品の最高ランクであるランク5程度の武器になるので、4回から5回程度で止めるのが一般的だと言われる理由。ただ、思い入れのある武器を頑張って強化する人が多いのも事実。ロングソードやサーベルは稀にダンジョンの宝箱で入手することがあり、+5性能だったりするから。


……続きます


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名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:16,753,500G

所持P:11,650P

冒険者ギルドE 750/1000P、商業ギルドD 250/3000P

E強化短弓 E小型鉄杭 Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

土地購入予定:13000P

建設予定資金:3棟180人3000万G

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