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第15部分

朝早くにフェルナンドとアクセルに叩き起こされる。


「今日は大切な日ですから、万全の体制で用意してもらおうと思いまして。」

ニコニコしている2人がやや面倒に感じたので、二度寝することにする。


暫くして、リンマが起こしにくる。ベッドに入ろうという素振りを見せるので、即起き上がり部屋から出る。危ない危ない。


食堂には商業ギルドの職員が奴隷を連れてすでに待っている状態だった。

奴隷との契約を終えて、皆へ紹介する。奴隷として買ったけど、将来は解放して結婚させるつもりなので、そのつもりで頼むと皆へ伝える。パトリクが元から居る奴隷2人からガン見をされている。クリスママの顔が物凄くニヤニヤしている。


「ヤマトさん、この家で生活してる奴隷の扱いは一緒にするおつもりですか?新人を将来的に解放する話をするのなら、元から居る2人も解放する話をしてあげないと、扱いに差が出ると思います。」

というなんとも普通なご意見を頂いた。


「確かにそうですね。ただ、2人の奴隷の扱いに関してはパトリクに一任していますので、パトリクが解放したいと言うなら、解放することは問題ないですよ。あとは2人とパトリクの間の問題ですかね。」

という特大の地雷をパトリクの下にそっと置いて、この話は終わらせる。


今日もダンジョンへ向かう予定なので、準備をしていると脳内におねーさんから連絡が入る。

「ヤマトさん、おはようございます。朝から申し訳ございません。提供していました福引なのですが、支援期間終了に伴い終了になりました。ただ、女神の加護に関しては、一部より強い要望もあり、金のみ継続提供となります。ただ、必要Pは高くなります。」

一部の女神が戦争の女神なのはバレバレなんだが、職業と技能が無くなるのは困る。


「職業と技能に関しては、考えておりますので、こちらに戻られた際にでも説明します。」

今すぐ必要な技能はないけど、近々転生課に行ったほうが良さそうだな。


依頼受注というお約束の任務をこなし、早速ダンジョンへと向かう。


「リーダー、魔物部屋のこともあるから、最初に3階から入ってみたいけど、いい?」

シャルからの提案で、前回罠にはまった3階から攻めることになった。

しかし3階では魔物部屋に遭遇することもなく、そのまま4階へと降りることになる。


階段を降りて行動前にすこし休憩。フェルナンドとアクセルを呼んで、

「この階の魔物は素材が良い値段になる。羊毛も高いけど、リーダーから取れる上質羊毛は倍の値段になるんだ。使用人住居にはあと2部屋空きがあると聞いてるから、今日は頑張ろうではないか。」

と少し煽ってみる。パトリクには2人与えている。この2人は1人だ。


文化や環境の違うこちらの世界では、男の死亡率が高い関係で奥さんが2~3人居るのは当たり前のことらしい。そして、冒険者の能力はギルドランクが基準にはなるが、ランクの次に所持技能数、そして奥さんの数なんだそうだ。

では冒険者はどうやって相手を見つけているのか?1番は異性の冒険者と仲良くなって結婚する。でも、お互いに危険しかない世界なのでどちらかと言うと避ける傾向にあるんだとか。子供が産まれて、どちらが冒険者として稼ぐのかで喧嘩になることも多いとか。2番はギルドや商店、酒場等でおねーさんを口説く方法だ。でも、最低でもパーティのリーダーをするレベルでないと門前払い喰らうんだとか。そして3番が好みの奴隷を買って、奥さんにするという方法。奴隷もそれなりに高い買い物になるので、奴隷が買える=稼ぎが良い=あいつ強い、という非常にシンプルな理解をされるみたいだ。

なので、奴隷を増やしてやろう=お前たちは強くなった、と言ってるようなもんだ。


「「頑張ります!!」2人は即答で良い返事を返してくれた。

こういう話をする時は女性のほうを可能な限りみない。絶対にガン見されているから。


「休憩終わり。4階の攻略を始めようか。」

皆に声を掛けて4階を進んでいく。現れる数はこれまでと変わらないが、10匹前後のキラーシープに3~4匹のキラーシープリーダーが一緒に現れる。ウルフやエルクに比べて、1回に現れるリーダーの量が多い。ではそんなキラーシープリーダーとの戦闘はどうなのか?というと、クリスが頭をどんどん射抜くお蔭でほぼ戦闘にならない。

2周目に弓での攻撃を控えて、シャルと盾2人で戦ってもらうも、全く問題がない。

3周目に盾2人だけで戦わせてみた。数が多いので苦戦はしていたが、2人でよく連携を取り問題なく倒していた。3周目が終わった段階で、4階に他のパーティーが降りてくる。

既に3回回ってるので、ここは譲ろうというとこで、早めに自宅へと戻る。


解体のアイテムボックスに放り込み、納品素材をアイテムボックスへと戻す。


お肉はまた冒険者ギルドでいいかな。数が多いので、移すのが少し大変だったりする。


冒険者ギルドから依頼達成の報告に向かう。今回受けていた依頼は「キラーシープリーダーの討伐」。報告後に肉をギルド倉庫に出しておく。


依頼達成件数:50件 報酬:820,000G


次に商業ギルド。こちらも素材の販売と依頼達成の報告だ。

依頼達成件数:69件 報酬:2,750,000G


今日の報酬は合計で350万ちょい。連日奴隷を買うのもどうなのか?と自分では思うが、約束なのでエステルさんに頼んで奴隷を買うことにする。今日は時間が早いので、フェルナンドとアクセルをギルドに残して別のところへ出かけることにする。


行き先は「孤児院」パトリクをはじめとした、多くのメンバーの故郷だ。


「すみません、ヤマトと言います。パトリクやフェルナンド、アクセル達と同じパーティーのものです。今日は見学にお邪魔したのですが、大丈夫でしょうか?」

訪れた先は教会の隣にある、教会が運営する孤児院。


尚、この村には孤児院がなんと3つもある。村が運営するもの、教会が運営するもの、商業ギルドを中心とした民間が運営するものである。何故こんなにこの村に孤児院が多いのか?それは王国首都から一番近い食料の生産拠点だからだそうだ。ダンジョンをはじめとした多くの食料供給源がある町や村はなかなか存在しないそうで、この周辺の全ての孤児がこの村に送られる、ということらしい。孤児の量と奴隷の量が凄いことになっている原因は別の機会にでも。


誰か来るのを待っていると、奥から院長をなのるおばさんが現れた。


「あなたがヤマトさんですね。パトリクから話は聞いています。中へどうぞ。」


案内してもらった孤児院の中は我が家(宿屋)を何倍か大きくしたような建物だった。

訪問の要件として、

・孤児院がどういう場所なのか知らなかったので知りたかった

・パトリクが孤児院の子を冒険者に誘ってると思うが、迷惑ではないか?

・冒険者ギルドで食料に困ってる話を聞いたが、どの程度あれば足りるのか?

といったあたりを聞いてみることにする。


「孤児院に興味を持って頂けただけでもありがたいことです。確かにパトリクは何人かに冒険者にならないか、声を掛けていることは知っています。そしてこれは願ってもいないことです。孤児院はあくまで子供を保護する施設という部分が強く、成人して孤児院を出た後に何をして食べていくのかは本人次第です。成人前には弟子入りさせたりといった努力はしてますが、ご存知の通りこの村の孤児院は村の規模と同じレベルの人数がいます。なので弟子入りさせるにも飽和していて無理なのです。最後の食料の件、いつもありがとうございます。パン等は村や国からの支援で十分賄えていますが、言うならばそれだけしか支援されていません。この孤児院だけで100人以上居ますし、あと2箇所あります。ですので、多ければ多い程助かるという回答になってしまいます。」


うーん、ちょっとこのままではマズいような気がする。


「孤児院独自で何か儲かることをやることは出来ませんか?何かを作って商業ギルド経由で販売してもらうことは可能だと思いますが。」


「正直、収入が村や国からの支援頼みだという現状は問題だと感じています。ただ、何を作るのか?誰がその技能を持っているのか?という問題があります。パトリクのように率先して教えてくれる技能を持った人間はあまり多くいません。」


確かに技術や設備も無ければ何もできないよね。おおよその話が分かったので、院長にお礼を言って孤児院を後にする。


その足で商業ギルドに向かい、契約は明日の朝で代金だけ先に支払う。300万G。

満足そうな野郎2人を連れて、自宅へと戻り、夕食にする。


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名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:1,903,500G

所持P:10,650P

冒険者ギルドE 500/1000P、商業ギルドD 0/3000P

E強化短弓 E小型鉄杭 Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中箱)

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