第12部分
目を覚まし、おっさんの家で食事を食べ終わる。
「アイテムボックスに荷物入れたら宿屋まで宜しく。」
3人に荷物は任せて先に自宅(宿屋)まで向かう。
既に奴隷の2人は待っており、一緒にギルド職員も来ていた。
奴隷の2人に挨拶と簡単な自己紹介をされ、「いつでもお部屋にお呼びください。」と小声で言われるが、その分野はパトリクなんだよな。
先に奴隷の所有登録だけ済ませて欲しいと言われ、なんかよく分からない書類をアレコレやっていると、荷物を持った3人がやってくる。
ギルド職員は登録を済ませると、そそくさと帰っていく。
皆に奴隷を紹介して、奴隷の2人には所有権は私にあるが、不在が多いのでこの宿屋のことに関してはパトリクやクリスの両親の指示に従うように伝えておく。
奴隷の部屋をどうするかという話になり、最初は2階に住めばいいと言ったものの、奴隷2人は待遇が良すぎて困るという。
使用人住居もあるので、そこはどうか?と伝えるも、そこも待遇が良すぎると言う。
他に無いので使用人住居に住む様に。というと、そこはアッサリ受け入れる。
なんじゃそりゃ。
パトリクにクリスの両親が訪ねてきた場合は空いてる大部屋を使ってもらう様、言っておく。
今日からパトリクとは完全に別行動をすることになり、シャル、クリスの2人と食堂で今後の方向性について相談してみる。
シャル曰く、
「盾の使える戦士を1人か2人仲間にしたい。戦闘スタイル的に盾役は難しい。」
クリス曰く、
「隠密をもっと活用できるように索敵を身につけたい。弓職なので遠くがよく見える特技も出来れば手に入れたい。」
狩りの方向性としては、2人とも無理せずにスモールボアかグレーウルフがいいのでは、という意見であった。
自宅を出て、グチャグチャになっている畑へと足を運ぶ。
シャル索敵レーダーを起動し、森へと進んでいくが……まったく魔物の反応がない。
これは困った。冒険者ギルドで情報を集めようということで、村へ戻る。
冒険者ギルドに向かいエルサさんに聞いてみる。
「エルサさん、こんにちは。村の南にある森ですけど、魔物がまったく居ないんです。何か情報ないでしょうか?」
「魔物が居ない……スタンピードの影響でしょう。南だけではなく、この周囲一帯に何も居ないという情報もあります。戦闘はダンジョンに行かないと厳しいかもしれないですね。」
スモールボアすらも居なくなっているので、どうするか考えないといけない。
ギルド内のテーブルに座りシャル、クリスと話し合う。
「ダンジョンに入るのに3人は少し不安があるよね。はじめて入るダンジョンってのもあるけど。最低でも盾は一人と出来れば回復だね。何か思いつくことはないかな?」
シャル曰く、
「パトリクが孤児院繋がりの人を連れてくるから、その中から選ぶしか今は方法がないと思う。パトリクの気持ちを尊重して別行動してるのだから、まずは彼に聞きましょう。」
クリス曰く、
「私の幼馴染の子なんですが、確か一人で冒険家しています。回復術が使えたはずなので、冒険者ギルド経由で伝言を試してみましょう。」
2人の話はもっともだ。伝言を残してもらい、自宅へと戻る。今日は早いけど、店仕舞だな。
自宅に戻るとパトリクと2人の奴隷は掃除をしているところだった。
「パトリク、ちょっといいかな。お願いしたいことがあるんだ。」
「はい、リーダー。何か問題でもありましたでしょうか?」
「いや、こちらの問題なんだけど、孤児院の兄弟はいつ頃集まりそうかな?」
「はい、孤児院には話をしていますので、2~3日のうちには反応があるかと思います。冒険者ギルドの掲示板にも伝言として残していますので、同じ期間反応待ちです。」
「なるほど、ではある程度集まったら教えて欲しい。何人かこちらに廻して欲しいと思ってるけど、大丈夫かな?」
「はい、それは全く問題ありません。同じパーティに入れるほうが幸運ですから。」
そうか、技能面で考えたらそうなるか。と納得してシャル、クリスとお茶にする。
「休息は大切だけど、ここまで魔物が居なくなると暇になるね。これから何しようか?」
「「家具を見に行きましょう!」」
そうだった、ベッドを買おうとか話してたんだよね。
「パトリク、また出かけてくるよ。あとは宜しく。」
自宅を出て家具は家具屋……はないので、どこで買うんだろうか?
連れて行かれた先は大工さんの工房だった。
大工のおっさんにベッドを見せてもらう。フカフカのシングルベッドが50,000G、ダブルだと100,000G、クイーンサイズ?だと200,000Gだった。クイーンサイズは装飾とかが綺麗な感じのやつだ。
「ん~結構高いもんだね。シングルで大丈夫だから、シングル買っておくかな。」
「いえ、それは駄目です!」
とシャルから却下される。
「最低でもダブル……いえ、クイーンサイズを買うべきです。パーティのリーダーが小さなベッドで寝てるのは許せないです。」
何が許せないのだろうか?
「クリスはどう思う?」
「私は同じベッドで寝たいと思ってますので、クイーンサイズを買って下さい。」
うん、何も聞こえなかった。
今日は見にきただけなので、また来ますと伝えてそのまま村をプラプラして自宅へと戻る。
それから3日の時間が経過する。
村の周辺には何の反応もなく、暇すぎてダンジョンまで3人でお散歩もした。
ダンジョンの1階の魔物はなにか?だけこっそりと見ると、鹿の魔物だった。
2人に聞くと「グレーエルク」じゃないか?ということだ。
3日目にクリスの幼馴染がやってきた。名前をリンマと言うそうだ。
槍術B、治癒術C、体術Cという技能持ちで、思わず「僧兵?」と突っ込みそうになる。
パトリクも2人の獣人の戦士を2人連れてくる。2人とも男だ。
一人目がフェルナンド 剣術C盾術C体術C という盾だった。
二人目がアクセル 剣術C盾術C不動C というとっても盾だった。
ある程度の特技がそのうち渡せると思うから、一緒にダンジョンに行ってみないか?と誘ってみると、即答で了解される。
2人は最低限の装備は持ってるから、軽くダンジョン入ってみる?という流れに。
依頼を見てないけど、今日はお試しなのでまぁいいだろう。
ダンジョンに入り、シャル索敵レーダーを先頭に進んでいく。
3匹のシルバーエルクの居る部屋へと到着した。
こやつのお肉は美味しいらしいので、ここでサクッと倒して……
と思ってると、クリスが連射3連で瞬殺してしまう。
「クリス、倒すのはいいんだけど、連携確認だからね。」
「そうでした、すみません。」
ドジっ子キャラだったりするのだろうか。
「次の部屋に5匹います。このまま入りましょう。」
シャル索敵レーダーの感あり。
今回は弓は控えて盾2人に戦ってもらうことにする。
スタンピードの時も戦ったそうで、特に問題はない感じだった。
装備は一新する必要があるかもなぁ~。
その後現れるシルバーエルクは最大で5匹だったので、盾2人に戦ってもらって付いていくだけである。これを寄生プレイと呼んだりもするかもしれない。
シルバーエルク自体、そこまで強い魔物ではなかったのでサクサク進む。
2階へと続く階段を降りてみる。
降りた先は広間になっていて、何組かのパーティが休憩中だ。
「えっと、この先に何かありますね。怪しい物ではないです。」
シャルが何か見つけたようだ。
そこにあったのは、転生課にあるより小さいけど、これは魔法陣だ!
「これ、魔法陣だよね。地上に戻るってやつかな。試してみよう。」
皆で魔法陣に入ると、魔法陣が光り、移動した場所はダンジョン入口の近くの洞穴。
次からは魔法陣で来れるから、少しだけ楽できるね。
自宅へと戻ると、クリスの両親が村から引っ越ししてきていた。
物凄くお礼を言われるも、シャルの両親だからゆっくりして欲しい。
家事全般は任せてくれということなので、2人の奴隷を紹介して一緒にいろいろとやってもらうことにする。部屋は予定通り大部屋をまずは提供しておく。
今日は皆で食事にしようと、パトリクにおっさんへの伝言を頼む。
新しいメンバーも増えたし、クリスの両親も無事に引っ越してこれたので、エルクを捌いて皆でお肉を堪能することにする。自宅(宿屋)だけど、少しづつ部屋が埋まってくれるのは楽しいもんだ。
今日は充実した一日になった。
アイテムボックス シルバーエルク:22匹
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名前:ヤマト
職業:村人A
所持金:82,500G
所持P:900P
冒険者ギルドF 0/30件、商業ギルドE 870/1000P
E強化短弓 E小型鉄杭 Eハードレザーセット Eアイテムボックス(中箱)
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