イルマとネイキッドとオウザ。旅の準備。
イルマは普段は兵の教練をしている。
剣の上級者に向けての、特別講師だ。
「全身を1つとして考えて下さい。腕の引きがどれだけ速かろうと、踏み込みが甘ければ、敵には決して当たりません」
お手本を見せる。
ザ!
左右の足の運び、左腕の位置、右腕全体の動き。そして身体の全ての一致した動き。
虚空を斬ったはずのイルマの抜き打ちで、全員が鳥肌を立てた。何者であろうと、あの前には立てるまい。
だが、残念ながら、丁寧にイルマが放った抜き打ちは、その場の兵の誰の目にも見えなかった。
「こうです。今のは天風を用いていないので、皆さんも修行次第では到達可能な速度です」
兵の中でも、更に腕前に自負のある者達、10数名。
だが、その全員が小首を傾げた。
無理じゃないかな・・・。
抜き打ちはその場を動かないイメージがあるため、とても楽な修練に思いがちだが、実際には違う。
確かな重さのある長剣を保持しつつ、全身の筋肉を意識して動かし、更に己の未到達の速度、そして斬撃の対象までをもイメージ。
頭と体の双方を、あっという間に消耗する。
基本姿勢から、一気に必殺の攻撃体勢に移行可能とする、奇襲対策の技なのだが、極めさえすれば、イルマのように基本技としても奥義としても使える。
そして身体運動の一致という、武術の極意についても学べる、良い教材だ。
イルマはここで、上級兵を達人に引き上げる鍛錬を課している。
昼休み。
昼食を取るイルマの元に、来客が。
「お邪魔します。イルマさん」
「こんにちわっす」
「おや。こんにちわ」
城のほとんどの人間が食事を取る大食堂の一角。今日はイルマもここに居た。
本来、イルマは個室をもらっているので、食事を運んでもらう事も可能。というか、一般兵のためにもそうした方が良い側面がある。側に化け物が居ると、気の休まる暇がない。
だが、一々、城の奥まった場所にある部屋に戻るのも面倒だ。午後からは、イルマも自分の修練をしたいのだから。
「どうしました?ヴェルグさんは見ていませんよ」
「いえ。今日は、イルマさんに用事があったっす」
「今度、おれ達、旅に出る事になって。それで剣国の事を教えてもらおうと思って」
剣国に、この2人が。
イルマは脳みそを高速回転させてみた。
戦士ヴェルグと勇者メイストームの愛弟子。
この2人の価値は、現在でもかなり高い。もしこの2人のどちらかでも国に留まれば、それはつまり、伝説のパーティーの庇護を受けられるという事。
逆にこの2人に手を出すと、魔王より怖い保護者が出て来る可能性もある。
・・・・問題無いか。
剣王なら、この2人の強さを気に入るだろう。
どちらにせよ、ここは恩を着せるべき。
「なんでも聞いて下さい。ヴェルグさんには日頃お世話になっていますし」
イルマはにこりと笑って快諾した。
ネイキッドとオウザは、イルマの私室に招かれ、ノートとペンを構えた。
「すみません、修行の邪魔をしてしまって」
「大丈夫ですよ。さて、お二人は修行をしに行かれるという事でよろしいでしょうか」
「はい。それはもちろんっす。でもそれだけじゃなくて、剣国にはイルマさんも使うような名剣名刀の数々もあると聞くっす。それらを見て回ったり、あと遊ぶ気も満々っす」
「なるほど。それなら、剣国を思う存分味わってもらいましょうか」
イルマは語る。
「剣国は、その名の通り、剣の国。剣の腕前さえあれば、細かい事は気にしなくて構いません。私のように、諸国漫遊や修行という名目を立てての他国での士官も、たいがい許されます。逆に、剣の腕のない者は、あまり重用されません。それなりの魔法使いであっても、高待遇を受けるのは難しいでしょう。お二人は剣士として振る舞った方が良いでしょうね」
「なるほど」
2人は心に留めた。
「この国の勇者大通りのように、剣国にも剣の繁華街があります。試し切りまで含めて実際に使えますので、オススメですよ」
地名は、剣客万来。剣国王都、王城すぐ側に、その街並みはある。
他国であれば王族やその周囲に配備されるであろう国宝級の名剣ですらが大根のように並べられている市場。それが剣客万来。
そして誰であろうと、腕と金の2つを示せれば、その名剣が手に入る。
国籍のチェックなどは無い。
誰でも良い。
剣に見合う者でさえあれば。
「オウザさんの腕であれば、かなりの物が手に入ると思います。ただ、値も張るので、そこは交渉次第ですね。ネイキッドさんは、ちょっと難しいかも知れません。あくまで求められるものは、剣です」
「なるほど・・・」
ネイキッドは多少残念な思いをしつつ、出しゃばらないようにしようと思った。
「おれが買ってネイキッドに渡す、っていうのはダメっすか?」
「それなら大丈夫です。ですが、あまり人に見られない方が良いでしょう。見くびられます」
「了解しましたっ」
ちょっとお茶目なオウザの返事。イルマもネイキッドも、笑みをこぼした。
「剣国にも、多数の景勝地がありますが、私も実際に行ったわけではないので、これはお二人で確かめて見て下さい」
イルマは家の外に出た事は、あまりない。
「気を付けなければならない点はありますか?剣は常時身に付けておいた方が良いでしょうか」
剣を上手に振るえるわけでもないネイキッドは、どう振る舞えば良いのか。
「そうですね。他国であれば武威の象徴の剣ですが、剣国では、まともな大人の証明です。帯剣していない者は一般市民扱いで、決して武器は売ってもらえません。己が力の無い者を、剣国はその懐に受け入れようとはしないでしょう」
剣国は自らの力で国を守り抜いた強国。
だが、この世の全ての国と同じように、間違っても理想の楽園ではない。
剣国は、剣でない者に、優しくない。
「ありがとうございました。帰ったら、きっと世界旅行のお土産を持って来ます」
「もし、イルマさんから何かリクエストがあるなら、なんでも言って下さいっす。今日のお礼に、答えさせてもらうっす」
「そうですか?では遠慮無く。私は魔国や勇国にはツテがありません。お二人がそれらの国を歩まれた際、面白い物でもあれば」
「はい。楽しみにしてて下さいっす」
なるほど。
ネイキッドは、剣国でのイルマの存在感を思えば、自分達が剣国で物探しをする必要は無いのだなと気付いた。
オウザは、イルマの土産をメモっておいた。
3人の話は終わりを知らなかった。イルマの剣国での生活の様子を聞くだけでもワクワクしたし、ネイキッドとオウザによるスガモの話も、イルマを十分に楽しませた。
そして最後に。
「私も詳しくはありませんが。魔国を通る時は、気を付けて下さい」
「はい」
「そうっすね」
魔王を倒した勇者を輩出した律国。魔軍を跳ね返した剣国。
だが。名を上げた国もあれば、そうでない国も、ある。
魔国、ルオボ。
最強の竜、氷王と、最強の魔獣ザルグムの共闘によって、国土の5割と人口の8割を喪失した国だ。
国王であり真魔法極の称号を持っていたセオドーンがその命をかけ、ようやっと撃退した。だが、魔国を支えていた熟練の魔法使いも、ほぼ全滅していた。
魔法を受け付けない氷王とザルグムは、魔国建国以来の最悪の敵だった。
しかも、セオドーンの犠牲を払ってなお、氷王の死は確認されていない。ザルグムだけは魔国の手によって間違いなく処理されたのだが。
現在のルオボは復興著しく、広く他国の者を受け入れる姿勢になっている。
8割。つまり、800万からの人間を失ったのだ。それも、国の要となっていた者達から順番に。
農業だろうが漁業だろうが、やれる事をやって、人口を復活させなければならない。
魔法使いの育成も同時進行で行っているが、これは戦闘のためではなく、魔法農耕機械や魔法土木作業車などを操縦させるためだ。
現在の魔国に、実力はない。
だが、人、物、他国からの救援物資が山ほど流入している。超稼ぎ時なのだ。
ネイキッドとオウザは、その様子を見に行く。
世界の姿を知る。
そして、世界と共に歩む。
それが勇者。
・・・火事場泥棒ではないが。
魔国は資金を作り出すために、秘蔵の魔道具を売りさばいているはず。その多くは援助をしてくれる他の3国に渡っただろうが、民間にもいくらかは流れているはずだ。
2人の狙いはそこだ。
イルマも、それを承知している。客将の地位にあるイルマは、多少の情報を持っている。
「勇国って、どんなとこなんでしょう?」
「勇国ですか」
勇国、イレイビア。
その名の通り、勇者を数多く世に生み出して来た大国。
だが、その実情は。
「裕福な国です。とても多くの品物や文化が発達していると聞いています」
イルマの口から、その武勇を褒め称える声は、聞かれなかった。
勇国。数多くの勇者を生み出した国。
ゆえに、一般兵の武は、全世界最低。
ただし、有り余る資金と資源から、純粋機械技術が発達。機械式の武装が一般兵から一般人まで全ての国民に支給されている。
武器を人に向ければ重罪だが、それでも勇国は全国民に武器を渡している。
勇者が魔王を討伐するまで、自分達で国を守らなければならないからだ。
「先入観を植え付けるかも知れませんが。私では興味を持てない国です」
でも。イルマは笑顔で、もったいぶった。
その言い回しに、ネイキッドとオウザは期待して待った。
「この世界で、最も新しい、誰も知らない何かに会おうとしたなら。勇国は打って付けです」
知らない何か。
その言葉は、若者2人の心をときめかせるに十分なものだった。
昼食後すぐに話し始めたはずが、休憩しつつおやつも取りつつで、気が付けば日が暮れ始めていた。
「本当に、お邪魔しました。きっとお返しします」
「お土産楽しみにしてて下さいっす」
「ええ。成長しての帰還をお待ちしています。その時には、試合でも」
「はい!」
「お願いします!」
今日、最も嬉しい言葉だ。
イルマと試合が出来る。
ネイキッド、オウザの2人からすると、現段階では全く歯が立たない、確かな実力者。
それまで、もっと実力を上げて、ガッカリさせないようにしよう。
何なら、一緒に夕食を、という有り難い申し出を受けたが、残念ながら先約がある。本当に残念だが。
「別に来なくたって良かったのに」
「本当に無礼な奴だ」
いつもの会話を、少なくともキンクは楽しんでいるようだった。
キンクの家、区長の家に招かれたネイキッドとオウザは夕食を腹いっぱいに収めていた。
キンクの家族全員と顔見知りなので、晩餐は和気あいあいとしたものだった。
「勇者様は、ええぞお。ありゃあ、良い男だで」
「はいはい」
キンクのひいじいさんは、完全に酔っている。おじいさんが介抱しているが、もうすぐ寝るだろうな。
「師匠は元気にやってるっすよ。あの人には心配要らないっす」
肉をかじりつつ、オウザは師のフォローをする。
今の話題は、メイストームの愛人の数だ。千人を突破するか否かで、家族間の賭けが始まっていたのだ。
当然、女性陣は面白くもない。
かと思いきや。
「勇者の血を引いた子供なら、とても強そうよねえ。キンク、あんたお願いしてみたら?」
「ええー!年の差考えてよ、お母さん!」
より強い肉体を持てる可能性の高い血統を求めるのは、そう不思議な事ではない。誰だって、子供を生き残らせたいのだから。
居心地の悪いのは、むしろ男性の側だったり。
己より強い男。己より望まれている男が、居る。
それは羨望と憎悪をかき立てるに十分。
「ネイキッドは彼女とか出来たっすか?」
お土産までもらって帰宅し、そして眠る前。オウザは夕食の話題を持ち出してみた。
「いや」
正直。イルマレベルの女性でもなければ、女の子はもろすぎて怖いな、とネイキッドは思っていた。
幼少期に触れ合ったのも母親などの年上の女性のみ。同年代の少女を見たのは王都に来てからだ。
そして戦士学校時代も師匠との修行時代も、いつだって普通の人というのは、か弱い生き物だった。
あんなものを身近に置くのは、ただ怖い。
「お前は?メイストーム師匠も沢山の女の子と付き合っていると聞く。お前は見習わないのか」
「いやあ・・」
その愛人達とのケンカ、いさかいの度にオウザは魔法の修行と称してアチコチ出ているのだ。もちろん、飛び火が来ないように。
あの真似だけは、したくない。
「恋愛も良いが。どうでもいいな。おれは」
「おれもっす。ずっと先の話だと思うっす」
話はここでおしまい。
2人はぐっすり眠り、また明日に備えた。
翌日から2人は旅の道具をそろえ始めた。
金銭は竜討伐の残りや、それまでの師と一緒に受けた仕事で貯めたものを使う。
まず旅装束をそろえる。防寒と防雨は絶対に必要。今まで使っていた物をそのまま使っていると、途中で破損する事が予期されるため、古い物は家に置いておいて、旅には新品を持って行く。新品なら、より長期間持つ可能性が高いからだ。古いのを大事に使っても、期待通りの性能を発揮してくれないのでは、意味が無い。使い古しは、近場で役立ってもらおう。
大量に買い込んだ2人は一旦、家に戻る。荷物を置いたなら、またお出かけ。
今度はキャンプ用品を入手する。
今まで師匠らとの旅で使っていたものは、全て師の持ち物。
自分達の旅では、自分達の物を使うのだ。
買い物1つで、とてもドキドキしている2人だった。
「こんなので良いのか?」
「十分っす」
だが、オウザの主導で買いそろえたキャンプ用品は、決して万全ではなかった。
寝袋はある。テントを張る道具もある。その他、細々した雑具もそろえた。
しかし、肝心要の、テントが無い。
流石に、不味い気がするネイキッドだった。
再び家に帰った2人は、道具を持ち出しやすい応接間に山積みにした。ゲストなどは特に来ない家なので、問題無い。
「じゃあ、テントを作るっすよ!」
「なるほど」
ネイキッドは、オウザが魔具を作れる事を知っていた。
それでも、いくらなんでも、テントを自作するなんて。無茶というか、無駄だ。
オウザの使う共振頼だって、剣身部分は購入している。その道の専門家に任せた方が良いと、ネイキッドは思っていた。
ただ。その上で、オウザが作ると言うのだから、何がしかの意味があるのだろう。多分。
結晶を用いて作り出した魔力糸と、市販の毛糸を織り合わせる。この行程はオウザにしか出来ない。
そして魔力布が出来上がったなら、これを更に縫い合わせる。ここはネイキッドでも可能だ。使うのは固定化された素材なのだから。
これで出来上がったテントは、よく魔力を通すデカい布となった。通常の物とは違い、頑丈さは期待出来ないが。
更にオウザは仕込む。
通常、テントを設営するために用いられるペグ(杭)。そこにオウザは魔力結晶を埋め込む。ペグの穴開けはネイキッドが並行して。
出来上がったペグは大事に保管。穴を開けてしまったために、普通よりももろくなっているからね。
そしてそして細いロープと魔力糸を組み合わせた魔力ロープを作成。
これで、ようやく全ての準備が終わった。
後は、食料を買い込むだけだ。
気付けば、既に夕方。早く行かないと、店が閉まる。
王都で最も大きな店。デパート「リオ」。剣から石鹸まで、何でもそろうのが売りだ。もちろん、その専門分野では及ばないにせよ、一般人が入手するべきレベルなら、ここで完全に手に入るだろう。
王都のちょうど真ん中に位置するリオには、休む間もなく数多の人々が幾多の理由でやって来る。ネイキッドらのように旅に出る人も居るだろうし、食卓を楽しむためでもあろうし、平和の結晶である娯楽に親しむ人も居よう。
様々な人の群れに溶け込んだ2人は、1階フロア、アウトドア商品エリアに再度踏み込んだ。
ここには武具以外の、テントやシート、雨具に魔法自動車などが並んでいる。魔法自動車はこの国でも最先端の技術で作られた代物だが、その分、良いお値段がする。
ある程度準備の終わったネイキッド、オウザも冷やかしがてら見てみたが、確かにすごい物だった。
「かっこいいっすね」
「ああ。何で出来ているんだろう?」
「多分、これ全部、魔力で鍛えられてるっすね」
そう。オウザの見立て通り、一見ただの鉄の塊にしか見えない魔法自動車。だが、その実は魔法学の粋を結集させた魔力テクノロジーの塊だ。
素材は鉄に魔力結晶を砕いて混ぜた、特製の魔力金属。この金属は、一定期間魔力を補給されなければ簡単に劣化するため、一般には使いにくい。やはり魔力結晶を用いた動力機関を定期的に動かしてやらねばならない。
だが、その注意さえ怠らなければ、この車は素晴らしい性能を発揮する。
まず、一般的な魔法使いの魔法程度なら、表面装甲で弾く。つまり、そこいらの魔獣の魔法も弾けるという事だ。更に動力を内蔵しているため、馬車などとは違い、奇襲によって身動き取れなくなるという事態にならない。
魔力を介さない物理攻撃にも、この装甲は機能する。
実は、水庫が常時かかっている。
装甲板は区画ごとの交換が可能で、スペアパーツも各2つずつ積んである。
想定される魔獣、大ガラスなどの攻撃を受けても、30分間は破壊されないというのが宣伝文句だ。
魔力機関の動く限り、自動的に水庫は効力を発揮し続ける。魔力金属に働いたそれは、通常の物理的なダメージをほぼ受け付けない。
それこそ、ネイキッドが殴りつけない限り、表面塗料を削るだけで終わるだろう。
そして反撃の準備も抜かりない。
攻撃を受けていない部分の装甲が外れ、そこからの魔力銃での牽制が可能だ。魔力銃の魔力は、魔法自動車本体の動力から魔力ケーブルで取っているため、一般人でも簡単に使える。その威力は、普通の魔法使いの走行の2倍程度。大ガラスぐらいなら、吹っ飛ばせる。
これだけの高性能で、お値段たったの名剣100本分。
一般人が1万年ほど働いたら購入出来る。豪商なら、10年分の儲けで購入可能だろうか。
もちろん、我らがネイキッドとオウザでも、買えない。そんな金はない。
ゆえに、冷やかし。
既に購入済みのキャンプ用品売り場をもう一度見て回り、買い忘れがないかチェック。その後、目的の食料品売り場に向かう。
狙いは生鮮食品ではなく、調味料、香辛料、保存食だ。これらは全て、家からも持って行くが、余分に買い足しておく。
野菜や何かは、明日、出発前に。
それぞれ好みの材料を必要なだけカートに載せて、買い物完了。
今度の荷物は軽かった。
全ての準備を終えた2人は、やっと寝床についた。
「剣国まで、とりあえず1ヶ月。どんな旅になるだろうかな」
「何事も起きないと思うっすよ。良かれ悪しかれ、師匠達が人類を脅かす敵を全て排除したっすから。のんびりした旅になるはずっす」
「そうだな。それも、良い。色々なものを見て、食べよう」
「楽しみっすね」
目を閉じた2人は、それぞれの思い描く旅を夢に見る。




