表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お嬢様は結婚したくないっ!  作者: まっど↑きみはる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/13

肉じゃが!

 亜子は恥ずかしそうに、釧路家の面々に言った。


「私、お料理が怖くて、あまりやった事が無いんです」


 真菜は思いがけない告白を聞いて頭に疑問符が浮かんだ。


「怖い……、ですか?」


 亜子は頷いて話し続ける。


「えぇ、お料理は使用人の人達がやってくれていたので……。私、お料理やったこと無くて、包丁も怖いし、失敗しちゃうのも怖くて……」


 そして、真幸を見ながら言った。


「だから、同い年なのにハンバーガー屋さんで働いている真幸くんが凄いなって思っていました」


 思わず赤面する真幸。


「い、いや! そんな大したもんじゃないですよ!」


 亜子は首を横に振ってから言い続ける。


「ううん、私にはできないから、凄いよ!」


 なんだか、今までの頑張りまで褒めてもらえた気がして、じーんとする真幸。


 母、真弓がニコニコと笑顔で亜子に言った。


「できないなら、やってみましょうお嬢様。やらなくちゃ一生できないまま! ですよ?」


「はい! そうですね!」


 亜子は元気に返事をし、真弓は笑顔を向ける。


「それじゃ、亜子お嬢様は右利きだから、左手をこう指先を曲げて」


 言われるがままに玉ねぎの上で左手の指先を曲げる亜子。


「そして、怖いかもしれないけど、包丁の横の部分を左の指にくっつけるの。付けて安定させないと、逆に危ないですからね」


 恐る恐る言われた通りにする。


 それを見て真弓は「上手上手」と喜んでいた。


「それじゃ、上から押すんじゃなくて、先の方から力を入れて、引くように切ってみましょう!」


 言われて、玉ねぎを切ってみる亜子。初めてにしては上手に切ることができた。


 母、真弓はそれを見てパチパチ拍手をした。


「すごーい! お嬢様流石です!」


 真菜も亜子を褒め称える。


「流石は亜子お姉様! 玉ねぎ切りの亜子お嬢様の二つ名は伊達じゃない!」


 亜子は思わずツッコミを入れた。


「い、いつの間にそんな二つ名が!?」


 真幸もうんうんと頷いた。


「これで、どこでも玉ねぎ切り職人として胸を張れますお嬢様」


「玉ねぎ切り職人って!?」


 そして、釧路家の面々による「亜子お嬢様バンサーイ」コールが響いた。


「ちょ、ちょっとやめてー!」


 その後も真弓に教わりながら野菜を切り終えて、鍋で煮込む。


 そこに軽く炒めた牛肉を投入し、調味料を入れて煮込んだ。


 真弓は亜子に料理の説明をする。


「沸騰させると、お出汁の香りが飛んじゃうから、ゆっくり煮るんですよー」


 亜子は知らなかったので感心していた。


「へぇー。そうなんですね!」


 やがて、米も炊き終わり。肉じゃがも完成した。


 真菜が喜んで言う。


「かんせーい!」


 真弓が皿に一食分盛り付けて用意する。


「それではお嬢様、食堂へどうぞ!」


「あ、あのー。皆さんの分は?」


「亜子お嬢様が頂いた後に頂きますわ」


 それを聞いて亜子は寂しそうな顔をする。


「私、皆さんと一緒が良いです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ