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石化の行方

【前回の登場人物】

「メドゥーサ・レイブン」

(種族)ダーク

(年齢)?

(能力)石化光線

(概要)ラッシャイタウンの人々を全て石像にした元凶。


「ドラゴンマスク(ジェム・カブリ)」

(種族)ムシ・ドラゴン

(年齢)18

(能力)龍の爪や翼、カタツムリを操る

(概要)「探検隊」の隊長。正体は前作主人公だった。

 石化からどれほど経っただろう。まだ考えることができるということは、元に戻れる可能性があるということだ。ゴハートが……相棒がうまくやってくれていることを信じよう。




 ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎




「ねえ、力が欲しいの? だったらあたしを求めてよ、マスター♡」


 声が聞こえる。僕はあの時……完全に石化したはずじゃなかったのか?

 考えることはできても、五感は全て閉ざされているはず。

 もしかして……誰かが助けてくれたのか?


「……ゴハート?」


 僕が目を閉ざしたまま呟くと、声の主は答える。


「違うよ〜笑 ゴっさんはこんな可愛い声してないでしょ?」


 あれ、()()()()って聞こえたからもしかしてって思ったけど……違うのか。


 そんな時、聴覚だけでなく視覚もなんとか使えるようになってきた。

 やはり石化が解けているのか? 誰だか知らないが感謝します。


「ここは……?」


 だんだんと目に映ってきた光景に光は少なく、見えるのは周囲のごつごつとした壁だけ。

 状況に困惑していると、声の主の女の子?が教えてくれた。


「ここは、牢獄だよ。石化した人たちはここに連れてこられるみたい」


 僕はそれを聞いて驚く。


「牢獄⁉︎ ラッシャイタウンの人たち全員が⁉︎」


 実際に目を凝らすと、周囲には僕ら以外にも人々が大勢いた。


「連れてこられるって……それだと石化で無力化させた意味がないじゃないか。一体なんのために……⁉︎ それに、あの量の人をどうやって運んで……?」


 頭に浮かんだ大量の疑問を口にすると、こちらに近づいてくる人物が。

 この声は……!


「情けないぞ、モルモットくん。石化したからといって気を失うとは……」


 スライム博士!

 博士も捕まっているとは……。この牢獄は、一切の隙間もない頑丈な作りというわけか。


「では、ワタシが見たことを報告します。石化による暗闇の中で……意識を保つのも飽きてきた頃のことです。ワタシはおかしな術に空間転移のような術をかけられ、気づけばこの場所にいました。そして目の前には笑う子熊と、街の民達がいまして……!」


 子熊に……、空間転移…………?

 僕はその人物に心当たりがありすぎて、興奮して話に割り込む。


「博士、そいつです! そいつが博士のクローンを連れて森を襲った奴ですよ!」


 博士は頭を抱える。


「なんだって⁉︎ ということはつまり……!」


 彼が結論を説明しようとした時。例の女の子がそれを奪う。


「ここは、『ダークスター団』のアジトというわけね」


 あちゃ〜。よりによって博士に。やっちゃったか……。


「…………っ! 一体なんなんだ、キミは‼︎」


 博士という生物は、結論を発表することに生き甲斐を感じているという。それを奪われたのだから当然の反応だ。

 まあでも、博士の疑問には僕も同意だ。


「僕も君の正体はいい加減に気になるし、名前を教えてよ」


 博士の怒りには一切の感情も示していなかった彼女。だが、僕がそう言って自己紹介を求めると、表情を変えて嬉しそうに言う。


「マスターが言うなら仕方ないね。あたしは『ミツバ』。あなたの力で別次元から召喚された『フルーティア族』だよ!」


 驚いた。僕のことを「マスター」と呼ぶからもしやと思っていたが……! 

 まさかゴハートの他にも現れるなんて。しかも、あの「フルーティア族」か。


 博士はため息をついて言う。


「つまり味方というわけですね。では共に脱獄方法を探しましょう」


 その言葉に、彼女は再び表情を変えた⁉︎


「はい? 味方? 勘違いしないでよね。あたしは()()()()()味方なの。あんたに協力する義理はない。ね、そうだよね? マスター?」


 ……正直、イカれてる。こんな状況だし、博士を擁護したい。


「え……? う、うん…………?」


 だが半生を一人で引きこもっていた僕は、自分への女子の好意には耐えられなかった。微妙な反応しかできなかった。何をやってるんだ、僕は。


「ほら、聞いたでしょ? マスターはあたしとずぅっと一緒がいいんだよ!」


「え? いや……」


 ミツバはそう言うと大きく腕を広げ、小さい体で僕を抱きしめた。そして……


「……カビ助くん‼︎ 逃げなさい!」


 ()()に飲み込まれる感覚を感じ、意識がだんだんと薄れていく。


「は……かせ……」


 やはり彼女は悪い女で、敵だったのか?

 僕の視界は、再び閉じられた。ほんと、何をやっているんだか。

ついに閑話と本編が繋がります。



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