↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/178

三つ葉の♡を埋めるもの

今回は別視点のお話です。いつか本編に繋がります。

**********************************



「はぁーあ。今日もつまらない一日ね」


 あたしはクラブアップルの「ミツバ」。

 大きな図書館のある森で暮らしている。


 この図書館では、こことは違う次元の世界を覗くことのできる不思議な木が——

 まあ、要するに色んな情報が入ってくるってわけね。


 それを管理するのがあたし達の一族。

 その中でも天才であるあたしは、独り立ちがとっくにできるのだけど……。


「ミツバや。お前もこんな所でぐずぐずしとらんと、早うパートナーを見つけんか!」


 いつになっても外には出ず——

 このように、オババに叱られる毎日。


「オババ……何度も言ってるでしょ? あたしは、ちゃんと愛してくれる人じゃないと嫌なの。それならこの危険な生活のほうがまだマシ……」


 あたし達の一族は小さくてか弱い。

 武器といえば情報くらいで、生きていくには大きな後ろ盾への情報提供が必要だ。


 でも、甘えられない……冷めた性格の子が多くて——

 主人に情報を教えたら用済み……なんて切り捨てられていった知り合いも数多くいる。


 そんな理由で人生を終わらせられるなんて絶対に嫌!


 あたしを呆れた目で見たオババは、不思議な木へと視線を移す。


「お、”次元A”で大事件が起きとるようじゃ。お前も見るか?」


「ま、暇だし一応ね…………って何⁉︎ この状況!」


 そこは汚染された「フルーツの森」。

 暴走する同族の仲間達と、それを止めるべく奮闘する知(・)り(・)合(・)い(・)の(・)ゴースト族が映っていた。


「あれは……ゴハートか? なぜあやつが次元Aにおるのじゃ⁉︎」


「オババ。ゴっさんはついに主人を見つけられたんだよ! その人をもっと見せて!」



 あたしは彼の出身や経歴から始め——

 普段使っている、シャンプーの匂いまで調べ尽くした。


 この木、過去の映像まで見れるのよね。


「憧れの人は『ドラゴンマスク』……⁉︎ こんな奴、あなたには勿体無いよ……?」


「ミツバ。もしや、決めたのか……?」


 オババに頷き、あたしは“次元A”へと旅立つ準備を始める。


 ゴッさんが呼ばれたなら、あたしの元にもいつか“扉”が開かれるはず。

 ——彼はいつか”情報”を求めるはずだから。


「待っててね、マスター♡」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。