戸惑うばかり
戸惑うばかり
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とりあえずは俺がガイドするから。したいことがあれば言ってくれよな。でも声に出すなよ。頭のおかしい人だと思われちゃうからさ。
じゃあどうしろっていうのよ。
念じるだけで伝わるから。だって俺はお前の中にいるんだし。
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前田さんが何度も自分のせいだと言いながら、愛宕坂の家まで同行してくれた。晴美さんと信子さんは前田さんがいるからと遠慮して現場で別れている。
「物理的に視力を失ったんじゃないから大丈夫ですよ。勝軍地蔵がなんとかしてくれますから」
「でも勝軍地蔵は桃園さんから百メートルしか離れられないんでしょ?今だって桃園さんの中にいるんですよね」
「でした。でも信子がいる。彼女は超常現象が得意だから、きっと回復の呪文を見つけてくれます」
「桃園さんは呑気だなあ。僕は心配なんです。もしずっと目が戻らないなら」
「その時はよろしくお願いします」
「?お願いしますって、どういう・・・」
私は前田さんの胸にすがりついた。
「え?」と彼は戸惑っていたけど、私がそのままじっとしていると、背中に腕をまわしてきた。
今の気持ちを言葉に出すことは出来ない。不安でたまらないの、なんて口にすることは彼を責めることになるから。でも今、ひとりになるのは寂し過ぎる。猛烈に人が恋しい。
「帰らないで」と私は言った。
「わかった」
と言うその声を頼りに顔を向ける。唇が重なった。二度。それからもう二度。
彼は私のお尻に手を当てて、そっと押し倒す。膝の裏が上がり框に当たったので、私は進んで腰を下ろした。ひんやりした板の床に寝ると、彼はそのまま身体を重ねてきた。私は彼の身体の下になり、彼の腰に割り込まれて脚は大きく開かれた。
「靴を脱がせて」と私が言うと、前田さんは身体を押し当てたまま、片足ずつ靴を、それから靴下を剥いだ。
私は裸足になった脚を宙に浮かせて、彼の腰を囲むように足先を絡めた。彼のものが硬くなって私のあそこを刺激する。
唇を離すと彼は次に私のうなじに唇を這わせ、それから耳たぶを甘噛みする。私は彼のジャリジャリしたあごのあたりから首筋にキスをする。すると皮膚の触れ合ったところから互いの電子が出入りするような感覚を覚えた。
前田さんは身体を起こし、私のジーンズの前ボタンを外し、ジッパーを下ろす。それからパンツも一緒に乱暴に脱がせると、自分のシャツに取り掛かる。
身体が離れたそのしばらくの間に、私はガソリンスタンドの事務所で女性に抱きついて震えていた中野光男の顔を思い出していた。今頃はあの二人も狂ったようにお互いの身体を貪りあっているに違いなかった。私に酷いことをした男だけど、あの情けない姿を見た今となっては彼に恨みを感じることが出来ない。
彼がズボンを脱ぎにかかったので、私はすすんで自分のトレーナーを脱ぎ、ブラを外した。彼は私の乳房に何度かキスをしてから、もう一度重なってきた。前戯の舐め合いとかはスキップしてくれますように。もうすでに私のあそこは受け入れオーケーなの。変なことはしないでこのままひとつになりたい。
「いい?」と聞いてきたので、私はうなずいた。彼の指先が器用にあそこを開かせると、私の中に熱くて硬い彼が入ってきた。




