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怪物達の狂想曲〜彼方の獣達は電脳の夢を見るか〜  作者: 泥陀羅没地
第三章:魔人と魔女と人街の悪夢
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空よりの蹂躙者

本日の投稿…びっくりするほど頭が回らなかったので、遅れてしまった…我ながら驚きましたね。


2本目投稿は未定、ですがなるべく投稿出来るように頑張ります。

――ゴポッ――


ソレは…人の敵意、殺意を一身に受ける〝黒き怪鳥〟の腹から〝零れ落ちた〟…。


――バサッ!――


ソレは…その背に黒曜の翼を持ち…その四肢は肉と骨の鎧で構成された異形の手足を持つ…〝人間〟…その姿は宛ら、彼等人類が信仰する神の使徒…即ち〝天使〟の様な姿をしていた。


――ヒュウッ――


風を切り裂いて、ソレは城壁へと落下する…そして、その目は〝壁上〟にて己を見据える〝人間〟の姿を捉えると――。


――アハハッ♪――


その目に、恐ろしくも美しい〝狂気〟を宿し…その手を伸ばした。



○●○●○●


――グシャッ!――


落下と同時に…着地先の〝人間〟を頭から圧し潰す…如何に鍛えられた精兵と言えども、単純スペックで上回られてしまうと同仕様もないでしょう。


「――とは言っても…〝向こう〟に大分魔力を分けちゃったから…何時もみたいに派手には行かないわね」


私は自身の肉体の調子を確認しながらそう言い…敵の冒険者が落とした長剣を握り、軽く振るう。


――ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュヒュヒュヒュンッ!――


「――うん、最近は素手での肉弾戦ばかりだったから…偶には武器を使いましょうか…さて、さて、さて♪」


剣の振り応えを確認し、満足行く物を得物に選ぶと…私は、周囲に広がる〝獲物達〟に目を向け…相手の大将を捉える。


「――お互いに〝準備完了〟ね♪…それじゃあ戦いましょう、殺し合いましょう♪…その為に〝此処〟に居るんだから♪」

「――〝全員攻撃開始〟」


そして、このエリアを仕切る〝白い梟〟の彼がそう命じると同時に…色とりどりの〝魔術〟が…私へと牙を向いたのだった…。



●○●○●○


――ドドドドドドドドッ――


「走れ走れェ、〝装甲〟持ちは最前列で相手の攻撃を防げよぉ?」

「回復―、おい回復係ー!…此方の大量超絶ピーンチッ、ご飯プリーズ!」


西方の城門近辺が、一足早く戦端を切り拓いた頃…西に一歩遅れはしたものの…各方角の魔獣達も、各々のやり方で城門へと食らいついていた。


――ガチンッ、ガチンッ!――


北の城門、その最前線を駆け抜ける〝鱗有る者達〟は己等に降り注ぐ矢の雨を物ともせずに駆け抜け、その猛進に些かの陰りも見せず…城門を護る〝防壁〟へと突撃する。


「フハッ、効かないねェッ!――俺を殺したきゃロケランか銃でも持って来いってもんだ!」

「ッ…クソッ、止まらねぇ!」


大地を砕きながら肉薄する体長10メートルは有ろうかという〝巨大な蜥蜴(ファニル)〟は、その驚異的な硬さと高い再生能力で矢や砲弾を跳ね除け、防壁に巨躯を生かしたタックルを御見舞し…一撃で防壁に穴を開ける。


「――このまま城門をブッ壊す!」


ファニルは瓦礫を篩い落としながらもその視線を、己らの〝第一目標〟…〝北の城門〟へと向けると、再びその身体を加速させようとする…だが。


――ブワッ!――


その瞬間…大地に奔った〝浄化の力〟が大地へ広がると…自身の身に鈍く広がる気怠さにファニルの顔が陰る…。


「コイツぁ…ステータスの低下か……やっぱ厄介だなぁその〝力〟――なぁ、〝アーク〟さんよぉ?」


そして、ファニルがその羽音に目を向けると…其処には白い鴉が一羽…城門を背にファニルを睨む聖鳥の姿が有った。


――ググッ――


「だがよぉ、相手が悪かったなぁえぇ?…アンタの力は〝高耐久〟相手にゃ分が悪いんだろ?」


――ドクンッ、ドクンッ…!――


周囲の魔獣が、アークの浄化の力に生命を徐々に削る中…ファニルはアークにそう言いながら、自身の力を解き放つ。


「〝自己強化系〟の俺とじゃ、相性は最悪だなぁ!」


そう言い、ファニルは一歩…地面を砕いて動き出す…その力は先程より明確に弱く…しかし、他の魔獣達が手も足も出ない中で動きを見せたファニルの力に、アークの顔が驚きに染まる。


「〝偽竜の心臓フェイク・ドラグハート〟…此処で、更に駄目押しだ…!」

「〝全員集まれ!〟――〝彼奴を止めろ〟…!」


そして、ファニルはそう言いしてやったりと言う顔で笑うと…そのままゆっくり、ゆっくりと北の城門へ直進し…北の城門は、一匹の〝巨大な怪物〟を抑える戦いへと移行する。



○●○●○●


「ニャッニャッニャッー!…良いぞ良いぞ【兵士】達〜!…やれやれー!」


北方が泥臭くぶつかり合っている中…東の城門では、そんな呑気な声を上げて、一匹の〝猫娘〟が自身の2倍は有りそうな体躯をした、壮年の老兵と戯れていた。


「ハァ…ハァ!…流石にキッツイぜ…この年でテメェ見たいな化物とやり合うのはよ…」


そう言い肩で息をし、全身を傷だらけにしながらそう吐き捨てるのは…ギルドマスター〝レリック〟…しかし、その言葉に対して、猫娘…ニャミィは若干引いた様な顔と、化物を見るような目でレリックに目を向ける。


「イヤイヤイヤ、どっちが化物にゃんだか――」


――ザンッ!――


そして、その視線をレリックに向けたまま…己へ奇襲を試みた聖獣の肉体を爪の一振りでバラバラにしながら、会いたいする彼へ反論する。


「ニャミィの爪は、其処いらの魔物なんか一振りで細切れニャよ?…なのにもう何十発も受けて掠り傷しか付かないのはソッチの方が化物じゃないのかニャぁ?」

「――その若さで元Aランク冒険者と渡り合えてるってのがヤベェんだよ…ったく」


その反論にレリックはそうボヤキながら…再び両手の〝大剣〟を構え…ニャミィを睨む。


「――うだうだ言っても仕方ねぇ…〝死にてぇ奴だけ掛かってこい…全員漏れなく轢き潰してやるよ〟」


そして、そういうとその鋭い眼光でニャミィを睨み、周囲の魔物を睨み…警戒を解かない。


「にゃあ…チサッちが此方だったら多分もっと楽だった気がするにゃぁ…はにゃふぅ…」


その構えに、ニャミィもそう深く一息を付くと…その瞬間両目を大きく開き…その尾を逆立たせてレリックを睨む。


「みゃあ…アナタにはミャアのダメージが通らない、かと言ってアナタのダメージもミャアには届かない…互いに相性の悪い〝相手〟に当たったものにゃね…!」


その、強者二人による独特な気配のぶつかり合いに…周囲の聖獣も魔獣も近付けない…そして、誰かが不意に漏らした――。


――パキッ!――


枝を踏み折る音を合図に、人間と猫娘の苛烈な攻防は2度目の衝突を始め…苛烈な闘争の事実をその大地に刻み込んだ

東の指揮官「アレ?…拙者の出番は?」

作者「そんなもの、ウチには無いよ」

東の指揮官「そ、そんなー…!」

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