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怪物達の狂想曲〜彼方の獣達は電脳の夢を見るか〜  作者: 泥陀羅没地
第二章:画して、少女は魔女となる
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対価に通貨を、代価に力を

眠い…が、出来た…出来ましたぞ〜!…どうも、自分で自分の首を絞める系作者の泥陀羅没地です。


誰だよ【装備】とか【能力統合】とか新システム盛り込んだ奴、ぶっ殺してやる…。


まぁ面白いし、ままえやろ。


「――流石に、コレ全部を確認するのは面倒過ぎるわね」

「そうでしょう、そうでしょう!――何せ此処にはありとあらゆる物、モノ、ものが取り扱われておりますので!―馬鹿正直にカタログと睨み合うのは推奨しませんねぇ」


私が投げ出す様にそう言うと、彼…〝トレーダー・ナイン〟はそう含み有りげに私を見る。


「アピールしなくても分かってるわよ、〝相談〟ね」


――チャリーンッ♪――


「承りました♪」


私がその視線にそう言うと、彼は私のテーブルに滑り込み、時計頭に眼鏡を掛けて私に語り掛ける。


「ではでは、お客様の要望を…の前に、先ずはお客様の〝予算〟を御確認したいですね」

「予算?…予算はえっと…あぁ、コレね」


ウィンドウを操作し、私が有する予算…つまりイベント中に手に入れたポイントを表示する。


――――――

所持ポイント:812p

――――――


我ながら随分と大暴れしたなぁ…と、若干感慨深さを感じつつ、私とトレーダーはポイントを見て言葉を交わす。


「方針としては〝自己強化〟と、〝魔術師用の装備〟を幾つか手に入れたいのだけど…可能かしら?」

「そうですねぇ、このポイントなら多少グレードの高い物を充てがっても問題無いかと…最悪、素材等を売り払ってしまえば補填出来ますし…予算は問題無さそうですね」


前提の確認と取引の方向性を共有すると、トレーダーはそう言いながらウィンドウを操作し、私へ向ける。


「先ずは前提として、コレは恐らく別のトレーダーも同じ物をお勧めしているでしょうが…私としては、お客様に〝上記の二つ〟を、最初に購入する様に勧めますね」


其処には、ピックアップされた〝二つの商品〟の名前と、その詳細が記されていた。


――――――

・〈能力拡張:統合〉:ー

〈詳細〉

保有する複数の類似能力を1つの能力に統合する。


〈肉体拡張:装備〉:30p

自己の肉体機能を拡張し、【装備】の項目を獲得する、コレにより様々な効果を肉体に付与する事が出来る。

――――――


「前者のポイント商品は統合数やレア度等で変動します…内容としましては、増え過ぎた低級の能力を管理しやすく、且つ強力な能力に作り変える事ができ、また当店で購入した能力も組み込む事ができ、統合後は、一度レベルがリセットされますが、レベル5 までの経験値ボーナスがあるので、能力のレベル上げは簡単です」

「――後者は?」

「此方はより単純な〝強化〟ですね、手に入れた装備品を自身に装着し、自身のステータスを補助します…質の良い装備品を手に入れられればそれだけ強化の倍率も上がりますが…その代わり上位になればなるほど、装着に要求されるステータスも高くなります」

「――成る程…案外分かり易いわね」


トレーダーの言葉に私はそう相槌を打つと…ウィンドウを見ながら、トレーダーに告げる。


「上記の商品を買うわ、トレーダー…予算内で揃えられる装備一式と、統合可能な能力を纏めて」


――チャリーンッ♪―――


「――どうぞ、御用意していました♪」

「…早いわね」


その言葉に即応してトレーダーはそう言うと、私のウィンドウに新たな〝リスト〟を作り、私に突き付ける。


――――――

【統合後能力一覧】


――――――

・〈狩人の軽業〉(跳躍/突進/生存強化):50p

〈詳細〉 レア度☆☆★★★

能力系統:常時/任意型


いっばしの狩人が有する能力、森の中での戦いに長け、五感を強化する能力を持つ。


効果1:落下/衝突への反動ダメージが軽減される。


効果2:筋力/速力/器用のステータスが強化される。


〈戦技:無し〉


――――――

――――――

・〈健啖家〉(雑食/生存強化):80p

〈詳細〉 レア度☆☆★★★

能力系統:常時


捕食の際、より効率良く、より多くを食らう事が出来る能力。


効果1:満腹を+100(基礎値100)、満腹度回復時、経験値を微量獲得。


レベルアップ時:獲得経験値を増加

――――――

――――――

・〈生命の炉心〉(再生/光合成):120p

〈詳細〉 レア度☆☆★★★

能力系統:常時/任意


自身の持つ治癒力、魔力生成効率を強化する能力。


効果1:HP/MPの自然回復量を増加。


レベルアップ時:HP/MPの自然回復量を増加、一定レベルで戦技獲得。


〈保有戦技〉:〈再生〉、〈光合成〉

――――――


――――――

――――――


【装備一覧】(汎用・専用装備)

・〈汎:黒曜一式〉(黒曜の爪/黒曜の牙/黒曜の皮膚):150p

〈詳細〉

要求ステータス:無し

・HP+100

・筋力/速力/器用のステータスを強化(ステータス1段階上昇)



・〈専:粘獣一式〉(無色の魔石(マナ・ピュア)/癒しの毛皮/抗魔の骨飾):300p

〈詳細〉

・MP+200

・知力/魔耐のステータスを強化(ステータス1段階上昇)、自動回復(小)を付与。


――――――


「成る程…コレ…〈健啖家〉と〈生命の炉心〉のコスト、能力統合で持ってない能力も込みでの消費ポイントって認識で合ってる?」

「左様で御座います、能力統合に使われた能力は消費されますので、新たに同じ能力を購入して、統合という形に成ります」

「オーケー、じゃあ〈能力統合〉は全部許可、装備は〈粘獣一式〉を頂戴」


――チャリーンッ♪――


「お買い上げ、有り難う御座います♪…ステータスの確認は致しますか?」

「勿論」



――――


【マオ・ディザイア】

【イビル・スライム】LV8/30

HP:2500/2500

MP:2900/2900(2700/2700)

満腹:200%


筋力:D−(E+)

速力:D−(E+)

物耐:E

魔耐:D(D−)

知力:D(D−)

信仰:F−

器用:E+(E)

幸運:F


【能力】

〈狩人の軽業〉LV1、〈健啖家〉LV1、〈生命の炉心〉LV1、〈変形〉LV3、〈模倣〉LV3、〈契約〉LV1/10


【称号】

〈兎狩り〉、〈小鬼狩り〉、〈野蛮な獣〉、〈貪食〉

――――――

――――――

【装着済み装備】

・〈粘獣一式〉

――――――


「――うん、ちゃんとステータスが上がってるね」

「それは良かった…それでは、強化の相談は此処までに…後は、〝魔術師用の装備〟…との事でしたが…」

「えぇ、〝人間用の魔術師装備〟を一式と、教材用に各属性の魔術書が欲しいのだけれど?」


ステータスの確認を終え、トレーダーの問いに私はもう片方の目的の為にトレーダーに注文を通す、するとその注文にトレーダーは再び、ウィンドウを操作し独り言を呟き始める。


「ふぅむ…成る程、〝人間用の魔術師装備〟ならば、まだしも…〝魔術指南書〟を各種…と成ると…装備のグレードは?」

「――低質で良いわよ、取り敢えず魔術師として駆け出しレベルの装備が有れば」


そして、時折繰り出される此方への問いに私がそう答えると、トレーダーはものの数分で〝商品〟を絞り終える…のだが、その顔は中々優れない。


「お客様…グレードは低く見積もって…〝駆け出し装備〟を一式辺りで500p程、教材…それも〝低級〟に限定して基本の五属性全てを合わせて1000p…合計で1500pと成ります」


そして、トレーダーから紡がれたその言葉に…私の視線は必然、〝所持ポイント〟へ向けられる。


――――――

所持ポイント:232

――――――


「……本気?」

「本気です…」


私達は、汗を流し顔を強張らせて向かい合い…〝金欠〟という取引における最大の難敵を前に…沈黙に沈黙を重ね…〝交渉〟を続けるのだった…。

主人公、借金のピンチ…!(ザワ…ザワ…)

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