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怪物達の狂想曲〜彼方の獣達は電脳の夢を見るか〜  作者: 泥陀羅没地
第五章:彼方の獣を誘うモノ
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荒野と湿地と不思議な出会い⑤

どうもどうも、作者の泥陀羅没地にございます…本日の投稿です。


最近は病に仕事に台風にと、面倒事が立て続けに起き中々執筆作業に時間を取れない日が続いて嫌になりますねぇ……最近絵も練習し始めたのも原因の一つかな?


まぁ何はともあれ本編へどぞー…今回は特に作者の趣味と言うか性癖と言うかが滲んでいる気がしますね…うん。

「「ッ…!」」

「〝驚いた〟かい?……まぁ無理も無いか…実際、ボクを見た人間は大抵取り乱すか発狂しちゃうからね…寧ろ君達の様に少しの動揺だけで済んだ個体は珍しい方だ」


そう言う少年の言葉を、二人の耳は右から左へ聞き流す…その視線は遥か頭上…少年の後ろに有る〝力の塊〟へと向けられていた…。


――ゴゴゴゴゴッ――


ソレは…宛ら巨大なカエルと蝙蝠を足して割った様な外見をした〝化物〟だった…ソレは黒い瘴気の塊によって象られると、その腕を二人に伸ばし…その胸に吸い込まれて行く。


「「ッ…!」」

「――〝折角の機会〟だ…〝ボクの信徒〟になる君達に、ボクの名を教えておこうか」


二人は、そんな力の授与に苦しげに口を噤んでいると…少年は濁った黄金色の瞳に喜色を滲ませながら言葉を続ける。


「ボクこそ、〝外界の神〟…〝怠惰たる大地神〟、〝貪食の大蝦蟇神〟……〝旧き支配者の一柱〟――〝邪神ツァトゥグァ〟だ…覚えておくといい」


そして、その言葉の後…二人に繋がっていた瘴気の塊はフッと消え…二人は耳鳴りの様な音と共に発せられたアナウンスにステータス画面を開く…其処には――。


《新たな【称号】を獲得、〈ツァトゥグァの加護〉を獲得しました!》


己の魂に刻まれた…〝邪神との縁〟の名が記されて居た。


「それじゃあ、これから末永く宜しく…〝チサト〟、〝ニャミィ〟…それじゃ一旦元の世界に返すから…何か有ればボクの名を呼ぶと良いよ」


少年改め…邪神ツァトゥグァはそう言うと、パチンと指を鳴らす…その瞬間、二人は浮遊感を覚えたと同時に、薄暗い洞窟から…血の匂いが染み付いた地下堂に転送されたのだった。



●○●○●○


――カッ…カッ…カッ…――


あぁ…〝吐きそう〟だ……己に纏わり付く〝重圧〟に、そう心中で吐き捨てる。


凄まじく重い〝力の膜〟…此処に来た、この場に来た時からずっと己を掴んで離さないその気配に…俺は何度目かも分からない吐き気に襲われる。


一体どれだけの力が有れば、こんな馬鹿げた〝瘴気溜まり〟が出来るのか…魔人、竜?…いや、ソレよりも遥か格上の存在…正しく――。


(〝神〟レベルの〝威圧感〟)


ソレがこの先に居る……俺はそう直感し…1つ…深い深呼吸を挟む。


コレだけの威圧感を放つ存在だ…余程〝危ない存在〟である事に疑いの余地はない。


ともすれば覚悟しなければならない…一挙手一投足が死の切っ掛けに成り得るだろう…今までと核の違う相手に、己の口八丁で乗り切る他無い…。


「ッ――ハァァァッ……〝行くか〟」


覚悟を決めて、一歩進む…すると、黒蛇の姿は消え…俺は一人……この大空洞の奥に鎮座する〝ソレ〟と相対…立ち呆けていた。


覚悟していた…気を引き締めて臨んだ…決死の覚悟を結んだ己が、その瞳に捉えた〝その場所〟に居たのは――。


「寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい(ブツブツブツブツブツブツ)」

「 」


想像していた〝危ない〟とは…まるで毛色の違う、〝アブナイ存在〟だった。


「独りは嫌だ、我が子が帰って来ない、信者が居ない、何で裏切った、何で我を捨てた何で何で何で何で、許さない許さない許さない許さない許さない――」

「…スーッ」


洞窟の中を出来うる限りの装飾で飾った〝神殿〟…その玉座に当たる場所で体育座りの姿勢でブツブツと呪詛を垂れ流す…白髪蒼眼の美人を見ながら…ファニルは深く深ーく息を吸い…そして呟く。


「近付きたくねぇぇぇ……!」


しかし、そんなファニルの思いとは裏腹に…黒蛇はズカズカと呪詛を紡ぐ〝ソレ〟に近付き…一声鳴く。


「〝キシャッ!〟」

「ッ!?」


バッと…ソレは視線を上げて黒蛇を見る…吸い込まれそうな程美しい蒼眼に映る黒蛇は、そんな〝彼〟の手に自身の頭部を擦り付けてソレを見上げる。


――ポスッ――


その姿に、先程まで呪詛を垂れ流していたソレは…その瞬間、まだ年若い幼子の様な笑みを浮かべてその黒蛇を撫で始める。


「おかえり、我が娘よ…父は寂しかったのだぞ〜…もう半刻も待っていたんだぞ〜!」

「キシャ、キシィィ?」

「仕方ないだろう、仕方ないだろうッ…我にはもうお前達しか居ないのだ…過保護にもなろうさ」

「キシィィ……」


そして繰り広げられる親子の様な問答に、ファニルが気まずそうに気配を消していると…黒蛇がその首をファニルの方に向ける…ファニルには、その黒蛇が若干の助けを求めている様に見え…内心で悪態を吐きながら…仕方なしに気配の秘匿を止める。


「ん?……この気配は――」

「あ、あの〜?…俺ァ何時まで此処で立っていれば良いんですかねぇ?」


その言葉と気配に、ソレはファニルの方を見る…その蒼眼に映る黒曜の鱗と熱の赤を秘めた〝大蜥蜴〟を…ソレは認識すると…膝に乗せていた黒蛇を優しく地面に下ろし…目を輝かせながらファニルの方に歩みを進める。


――カッ…カッ…カッ…――


「おぉ!――待っていたぞ〝彼方よりの子等〟よ、幾星霜振りか!」


――カッカッカッ――


「我が子の標に従い来たのなら、お前を歓迎しよう!――ホラ、もっと近くに来るがいい…その鱗を撫でさせよ、磨かせよ!」


――カッカッカッカッ!――


「む?…我の神気に見惚れたか!――うむうむ皆まで言うな、我の信者に成りたいのだろうそうだろう!…我は慈悲深く寛大たれを信条とする善い神故、外様であろうと我が信者となるのなら親子の様に汝を愛そう!」


――ガシッ!――


「さぁ、我を父と呼ぶが良い!――我はパパだぞ!」



ファニルの手をガッチリと掴みながら、白髪の美男は…その中性的な顔立ちを興奮で朱に染めながらそう言い…ファニルを玉座の方に引きずっていく…あまりにも唐突で、そしてあまりにも狂気的なソレの異様さに呆気に取られていたファニルは、為すがままに引き摺られていきながら…天を仰ぎ……心中で呟く。



(金獅子とやり合う方が遥かにマシだった臭えェェェッ!!!)


……と。

はい……本作の重要ファクターとなる〝邪神〟こと、クトゥルフ神話の御歴々です…え?…前作にも出てなかったか?…まぁアレはあくまでモチーフ的なアレですしお寿司…ノーカン!


好きなんですよ、クトゥルフ神話に限らずTRPGが …シリアスな卓もギャグ卓も…作者はギャグ7、シリアス3ほどの比率の卓が好きです…はっちゃけギャグからクソ重いシリアスの流れ…めっちゃ好き♡


……惜しむらくは、作者のオトモダチは夢の中にしか居ないので、誰かの作る物語を覗き見る事しか出来無い事ですねぇ。

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アフーム=ザーとクトゥグア!!!!!!!!!!!! 光と闇の双天使の少女を添えて?
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