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インフルエンサー失踪事件  作者: たま


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2/13

明智先生

「どう(かなめ)?」持ち帰ったバッグを元科捜研のカレー屋 (かなめ)に見てもらう。

「インフルエンサーの持ち物から取れた指紋と同じのがほとんどだったが、明らか右手の大きな親指と人差し指が別にあった。男だろうな。かなり大きな奴だぞ。」と要が教えてくれた。

今日もランチタイムは盛況だ。

「昼は忙しいから、またなんか調べたい物であったら夜に持ってきてくれ、じゃ!」と客に注文を取りに行った。相変わらずメニューは1品のみで自分だけでやっている。ビルは新しくなっても要さんの営業スタイルは変わらない。

「弁護士さんが疑われてるの?公園だから防犯カメラがあったでしょ?」ついでにランチのカレーを食べながら潤が聞く。

「明智先生の考えでは誘拐らしい。あの人、弁護士だけど推理作家もやってるからね。

清川代議士は奥さんが弁護士雇ったから、写真を撮らせないために愛人のインフルエンサーをどこかに隠して閉じ込めたじゃないかと考えてる。

あの日からインスタも更新されてない。

そのうえ、最後に会う予定だったのは明智さんだ。

警察も明智先生の話をそのまま信じてはいないそうだ。」鬼丸が説明する。

「場所は指定したのはどっちなの?」潤が聞く。

「彼女だ。この頃、誰かに常に見られてる気がする。清川だと思うと恐れていたそうだ。

自宅付近だと恐いので、戸山公園の芝生広場にしたんだが、ちょうど工事しててね。

それで再度連絡取り合いながら場所を変えたら消えたんだ。」鬼丸が説明する。

「あ〜っ、直前の変更は1番訳分からなくなるのよね〜あれだけ視界効くし人の目もある場所だけど。

そこから離れたら。」潤も心配する。

「そう、広場に来て入れなくてオロオロしてる真世さんはちゃんと映ってるんだよ。そこから誰かに連絡しながらカメラの右に見切れて、その次の公衆トイレ前のカメラには映ってなかったらしい。

だから公衆トイレの後ろのヤブの中を探してたんだ。

蒸発ならカバンは持って行くからね。携帯もカバンに入ってたよ。」と言いながら鬼丸が険しい顔になる。

「本当は警察が見つけるべきだったんだ。

でも、大人の失踪はほとんど本人意思と思われてちゃんと捜査しないからな〜

この頃は反社も心得てて現場でバラさないで車で拉致して山とか海でバラすからな。」警察にバッグを提出したら、露骨に嫌そうな顔をされた。

「でもこれで明智先生の無実は証明できたでしょ?

本当は公衆トイレの後ろの車道を調べて欲しいけど。

路肩してた車の中に犯人居るのにね!悔しいわ!」車道の眼の前はタワマンだ。絶対タワマンの防犯カメラに誘拐した車が映ってるはずなのだ。

「まあ、俺らの仕事はここまでだな。明智先生がインフルエンサー失踪に関わっていなければ、俺等的に問題は無い!…が」鬼丸が声をひそめる。

「清川代議士がインフルエンサーに何もしていなければ良いが…」2人は顔を見合わせる。

そう男の老いらくの恋は恐い。

インフルエンサーは奥さんが弁護士それも離婚弁護士として有名な明智先生だと聞いて、すぐに別れを切り出したらしい。

慰謝料の相場は高くても300万くらいだが、婚姻歴が長く相手が既婚者だと明らか分かってるのに付き合ったり、そして彼女が稼いでそれなりの資産がある事が分かれば、1000万を請求される事も腕の良い弁護士なら可能なのだ。

そこで代議士は自分の為に彼女が払うだろうと思っていたのに逃げようとして動揺したらしい。彼女のためにマンションも車も買ってあげた。名義も彼女にした。

贈与税を払いたくないと言う彼女のために国税局にも口利きしてあげたのだ。

たかだか1000万をケチって自分が捨てられるとは…

そこから様子がおかしくなったらしい。

代議士は奥さんと億の金を払っても離婚してインフルエンサーと真実の愛を貫くつもりだったようだ。

60過ぎると脳細胞は退化する。失って惜しい物も少なくなる。

「ヘタな事をしなければ良いが…」潤と鬼丸は顔を引きつらせた。代議士なのに女性を誘拐なんて、かなり煮詰まった行動だ。


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