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3章.24 ティーザニアの休日

残り数話で3章終わる予定です!

明日中に書き切りたい!

お茶会の翌日、流石に暇を持て余した俺は城を出て街でも観光しようと街に繰り出していた。



「へぇ、やっぱり里よりも性能の良い武具が多いみたいだ。…というかこれじゃミーアさんの事を言えないよな。」



以前にエルフの里を訪れた際にずっと武具を真剣な表情で見て回る紅の乙女のミーアさんを思い出す。



1年も経ってないのに懐かしいと感じてしまうのは、それだけ沢山の思い出を得られたからだろう。



思い出に浸りながら武具を眺めていると、遠くから俺を呼ぶ声が近づいて来た。



「…-ぃ、おーい!ウルド殿ー!街で会うなんて奇遇だな!」



「オフィーリア…街中で王女がそういう事するなってライゼルに叱られたんじゃなかったか?」



オフィーリアが手を振り笑顔でやってきたが、俺に指摘されバツの悪そうな顔になる。



「お、お兄様は厳し過ぎるんだ…。私は王族だが普通の女の子でもあるんだぞ?見知った顔を街で見つけたらみんな同じだろう!!」



「王族の知り合いなんかお前ら以外いないから知らんわ。それで何しに来たんだ?俺と同じで暇つぶしか?」



周りがオフィーリアへの雑な扱いに驚く中、オフィーリアは何故か知らないが怒り出した。



「ちゃんと旅立つ準備に来たんだ!ウルド殿にあまり迷惑をかけぬ様、ちゃんと調べて旅に必要な物を購入しようとな!全く…!私だって少しは貴方を見返してみたいんだ…。」



最後が少し拗ねた様に見えたので、俺は一応フォローする様に返す。



「ちゃんと見直したよ。自分で考えてすぐ動けるのは外で生きるのに大切な事だからな。そうだな、なら俺が必要な買い物を手伝ってやるよ。名前は分かっても物の良し悪しは分かんないだろ?」



するとオフィーリアは花の咲いた様な笑顔をして答える。



「それは心強い!ウルド殿に選んで貰えたら間違いないな!なら早速行こう!」



「お、おい!だからそういうのは人前でやめろって!冒険者用品なんてここじゃ売り切れないから!」



ウキウキのオフィーリアに手首を掴まれて連行される俺を、街の人々が狸に化かされた様な顔で見送った。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







とりあえず数件周り、ポーション類や野営用の道具を中心に購入していた俺達は、一旦休憩する事にしてお茶をしていた。



「とりあえずそれだけあれば最低限ソロになっても生き残れる可能性はかなり上がったな。後は携行用の非常食ぐらいか?」



「本当に助かった!これで後は明日の出立式が終わればいつでも出発出来るぞ!」



やっぱり王女だからそういうのやるんだな。

オフィーリアは国民にも人気あるし、鎖国してる国からしたら大ニュースなんじゃないか?



「急かす形になったけど良かったのか?別に何ヶ月後とかに俺へ依頼をくれれば迎えに来ても良かったのに。」



国への影響を考えてオフィーリアに聞いてみたが、本人は気にする様子はないみたいだ。



「私はただのマスコットみたいな扱いだったからな!治世に携わっていたらこんなに早く国を出るのは難しかったから良かったぞ!」



王族の責務なんて俺には分からないが、仕事も与えられずに90年近くも、国民との触れ合いと剣を振る日々を送ってきたのを考えれば良かったとは言いづらい。



でも、俺もオフィーリアも自由の為に戦って勝ち取ったのだから、王族としての義務はあるだろうけど自分が生きたい様に生きて欲しいと願うよ。



「そっか。なら明日は国民に行って来ますってちゃんと伝えないと、だな。それじゃそろそろ食糧関係を買いに行こう。」



少し話し込んでしまった俺達は、干し肉や黒パンなどの保存が効く物を買い込んで城に戻ろうとしたが、帰り道に街の人達に呼び止められた。



「オフィーリア様!国外に嫁がれる前に是非ウチで食べて行って下さい!皆んな祝わせて下さいよ!」



途轍もなく酷い勘違いをされていた。



「待て待て待て、コイツは嫁ぎに行くんじゃないぞ?国を出て色々と勉強したら帰って来る…と思うぞ。」



帰るか知らない俺は自信を持って帰って来る!とは言えなかったが、オフィーリアの性格的に顔を見せに帰るぐらいするだろうな。



「ええっ!?婚姻した精霊使い様が国外で活動するからオフィーリア様が着いて行くって聞きましたが違うんですか!?街中を御二方だけで手を繋ぎ仲睦まじい様子だったと聞いて俺達はてっきり…なぁ?」



酒場の客達が一斉に頷いた。



「全部丸ごと勘違いだ!そもそも手を繋いでたんじゃなくて手首掴まれてただろ!オフィーリア、お前もなんか……」



「なんら〜?ウルド殿もこれ食べてみるんら!えへへ〜!久々に飲んらけど楽しいなぁ〜!」



オフィーリアが既に酔っ払ってるのを見て俺は絶句した。



「お前酒弱過ぎだろ!とにかく、明日はコイツの出立式があるらしいから、そこで改めて聞いてくれ…後オフィーリアはそれ以上飲むの禁止な。」



逆にこんなに酔えない酒は久しぶりだよ…!



そしてその後も俺は街の人達に説明を続け、オフィーリアは酔っ払って寝始めたので、少し多めに支払いしてオフィーリアを背負い城へと帰還した。



そして城内でライゼルに会い、俺の背中で眠るオフィーリアを見て頭を抱えるのだった。

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