3章.14 王城にて
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ここまで皆様が読んでくれたおかげです!
次はコツコツ頑張って100000PVですかね…?
正門前には数人の騎士が守りを固めている。
オフィーリアはそのまま気にもせずそのまま兵士達に向かった。
「お疲れ様です!オフィーリア王女殿下!其方の方は…?」
「うむ。皆の者、楽にしてくれ。此奴は優秀な商人でな?今からライゼルお兄様に紹介しようかと連れて来たのだ!」
兵士達は納得した様で、すんなり城に入る事が出来たけど、こいつこんなに国民に愛されてるのになんで国から出たがってるんだ?
あまり深く関わると後から面倒だと思い、考えるのをやめて先に進む事にすると、迷路の様な道の先にあった立派な部屋の前でオフィーリアは立ち止まった。
「ここだ。私からお兄様に紹介するから一緒に来てくれ。」
「分かった。俺は黙ってるからお前に任せる。」
それを聞くとオフィーリアは扉を数回ノックした。
「ライゼルお兄様、オフィーリアです。急ぎ伝える事がございます。」
「オフィーリアか、入ってくれ。」
入室許可を貰い2人で入室すると、何やらエルフが政務に追われる何処かで見た様な懐かしい光景だった。
「…ん?すまないな。其方の方はどちら様かな?」
「お兄様、ご紹介します。精霊使い殿です。」
時が止まった。
「……オフィーリア?今、精霊使い殿と言ったのか?俺の聞き間違いだったか…?」
「いや、聞き間違いじゃないですよ?こちら、精霊使い殿の…そういえばお名前聞き忘れました!精霊使い殿、申し訳ない!」
いやそこじゃないだろ。
ライゼルと呼ばれたエルフは完全に固まってしまっている…。
任せた俺が馬鹿だった。
仕方ないので俺から自己紹介するか…。
「俺はウルド。お前らの国から付き纏われてウンザリしてて、抗議に来た精霊使いだ。」
俺が自己紹介すると、ライゼルは口をパクパクしながら驚いている。
「お兄様?如何なさったんですか?こうして精霊使い殿と直接交渉する機会が作れたんです!この好機、逃す事など出来ませんよ!!」
俺は段々とライゼルと呼ばれたエルフに同情してきたよ…。
ライゼルは平静を取り戻すと、ごほんと咳をして仕切り直した。
「す、すまない、取り乱した様だ…。俺はティーザニア王国第一王子のライゼル・リ・ティーザニアだ。貴殿が精霊使い殿で、間違い…ないのか…?」
オフィーリアの紹介じゃ不安にもなるだろうな…。
「間違いないぞ。こいつの紹介じゃ信用出来ないかもしれないけどな。俺がお前の弟の王子を殺した精霊使いだ。別に偽物だと思うならそれでいいぞ?城には入れたからな?」
俺がライゼルに言うと、少し考えた後に口を開いた。
「いや、この威圧感は確かに精霊使い殿の様だ…。貴方様にまずは謝罪を。我らが国が精霊使い殿にかけたご迷惑、大変申し訳ない事をした。ここに謝罪を。」
俺は変わらぬ態度でライゼルに答える。
「別にお前は何もしてないんだろ?なら悪いのは国王だ。そいつに頭下げさせるまで俺は許す気ないぞ。」
ライゼルは深くため息を吐き、椅子にもたれ掛かった。
「ですよねー…。…王との謁見は何とかします。それまではどうか、どうか大人しくお待ちいただけないでしょうか…!」
王に会えるなら俺は別に何でもいいんだが。
「俺に危険が及んだら殺す。俺の前でダークエルフへの差別発言をしたら殺す。 」
「ダークエルフ?俺とオフィーリアは差別意識を持っていないので安心して欲しいのだが…。友人にダークエルフがいらっしゃるのか?」
ライゼルの疑問もわかる。
俺は娘の説明をする事にした。
「闇奴隷にされたダークエルフを娘にした。この国の腐った思想のせいでうちの娘が苦労していてな?…後は分かるだろ。」
ライゼルは再び深くため息を吐いた。
「なるほど、理解しました。我々は竜の尾を踏んだという事を含めて、ね…。急ぎ、王との謁見を取り継いで見せます。なので本日はゆっくり休んで下さい。オフィーリアを付けますので、どうか。」
いや、遠慮しときます。
とはオフィーリアには言えないので、暇潰しに見てる分には飽きないだろうと思い了承する。
「…分かった。明日までは部屋で大人しくしとくよ。何かあったら呼んでくれ。」
俺は手を上げながらライゼルの部屋を出て、用意された客間でやる事もないので寝る事にした。
「ウルド殿!ウルド殿の住む街はどういった街なのだ!?」
「ウルド殿!精霊というのはどういった姿なのだ!?」
「ウルド殿!ウルド殿!お話を聞かせてくれ!外の世界は……。」
頼むから寝かせてくれ…。
あの王子、こいつ押し付けやがったな…?
まぁ、これで思ったより早く国王との謁見が叶うなら1日ぐらい我慢するしかないのか…。
「オフィーリア、俺にずっと構ってていいのか?流石に他の王族から不審がられるだろ。それに、王女なんだから男と2人きりは不味い。部屋に戻った方がいいんじゃないか?」
我ながら完璧な説得だ。
普通の王女ならこれで帰ってくれるだろ。
「大丈夫だ!私は王位に関係ないからな!それに男と相引きでもして国を出れば厄介払いになると思ってる輩も多い!気にするな!」
「気にしろよ、お前が。というか子持ち相手に相引きさせようとするな。はぁ…。まぁいいや、疲れたから寝かせてくれ…。」
そういってソファに男は寝転んだ。
眠ってしまえばこいつも大人しく帰るだろ。
その後オフィーリアは俺が狸寝入りをしてるのを気付いているのかいないのか、オフィーリアが寝るまで俺の寝るソファの横からの視線をずっと感じ続けるのだった。
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