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3章.12 ぽんこつ王女

可愛いぽんこつ脳筋王女は好きです

…どうしようこの子。



とりあえず俺は交渉の為に鑑定して情報を抜く事にした。



「…鑑定。」





【名前】オフィーリア・リ・ティーザニア

【性別】女

【種族】エルフ

【年齢】87

【レベル】22

【スキル】剣術Lv10 弓術Lv3 指揮Lv3 聖魔法Lv2

     魔力操作Lv2 魔力探知Lv1




やっぱり王族か…。

しかし、剣術だけやたら上がってるけどレベルが低いな。

剣の才があるのに勿体ない。

冒険者として活動すればかなり強くなれそうなのになぁ…。



とりあえず、ほっぺをペチペチ叩いて起こしてみる。



「おーい、オフィーリアさーん。早く起きないと森を燃やしちゃうよー?国も滅ぼしちゃうよー?」



「うーん、うーん…。ん…?きゃ………もが…?」



寝起きで俺を見るや、いきなり叫びそうになる口を封じて語りかける。



「次は気絶するなよ?叫べば今すぐ殺す。お前が王女というのは分かっている。今から俺が国に潜入するのを手助けしろ。そうすればお前の命は助けてやる。どうだ?」



ゆっくりと口元から手を離すと、王女は静かに口を開いた。



「こ、殺したければ殺せ…。民を見殺しにして助かった生なんて要らない。どうせ、私なんか生きていたって籠の中の鳥だ…。ならば、ここで国を守り死ぬのが私の使命なのだろう。……でも、あまり痛くしないで欲しい…。うぅっ……!」



やり辛いなこの王女…。

しかしどうするかなこれ…。

なんか斬るには可哀想だし、放置するのもなぁ…。



「お前、籠の中の鳥とか言ったな?もしかして国から出たいのか?」



俺が試しに聞いてみると、王女は何でわかったのかという顔になった。



…こいつ、多分ぽんこつだ。

だが扱いやすいから楽でいいな。



「な、何故分かったのだ!?確かに私の昔からの夢だが、まさか暗殺者にバレるなどとは……!」



下手するとルルより外に出したら危なっかしいなこいつ。



なんか色々と心配になった俺は、人質にするより国に帰してやる事にした。



「やっぱいいや…。お前、国に帰してやるから一緒に来るか?それとも、騒ぎが収まるまでここにいるか?俺としては後者がオススメだぞ?」



オフィーリアは理解が追いついてない顔をしていたが、理解すると食い気味で質問してきた。



「騒ぎとはどういう事だ…?まさか、精霊使い殿の仲間の者なのか…!?それなら私を精霊使い殿と会わせてくれ!!頼む!!」



まさかの頼みに驚いたが、願ったり叶ったりの申し出に俺は喜んで了承した。



「勿論だ。…それで?実際会ってる訳だが、何か用か?」



「ふぇっ…?」



オフィーリアが王女らしからぬ鳴き声を出すと固まってしまった。



「貴方が…精霊使い殿…。で、では今から我らが国を滅ぼしに行くのですか!?そんな…遅かったのね…。せめて…せめて、国民を殺す前に、この私を殺してくれ…。国民の傷付く姿を見たくないんだ…。あと……痛くしないで欲しい……。」



痛いのが嫌なのは凄く分かった。

しかし、こいつ本当に俺に喧嘩売ってきたあの国の王女なのか?

もっと悪役令嬢みたいなやつを想像してたんだが、やり難いったらありゃしないな。



「あー、別に皆殺しに来た訳じゃないぞ…?あれはお前らが俺の家族や友人に危害を加えたから排除したからで、国王や王族が俺達に不干渉を約束するなら何もしない…筈だ。」



俺は未だにこの国を許す気はない。

しかし、不干渉を守ってくれるなら俺はわざわざこんな事したくないしする必要がなくなるのだ。



「な、ならば!私が説得致します!第一王子のライゼルお兄様も私と同じ考えなのです!」



噂の穏健派の名前が出てきた。

このぽんこつ王女、使えるかもな?

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