3章.5 戦う決意
ちょっと行間弄りました。
前とどっちが見やすいですか?
俺とルルの時が止まって少しして、ルルは固まったままの表情で質問して来た。
「娘?……もしかして、結婚したの?今回はその挨拶とかなの…?」
あー、やっぱり勘違いしてるな。
俺は予想した反応だったのですぐ否定する。
「違う違う、オリビアが酷く迫害され続けていたのが許せなくてね。それで養子みたいな感じで育ててるんだ。まだ6歳だし、解放して放り出す事なんて出来ないからさ。後でルルにも会って欲しいな?」
ルルの時が動き出した。
「ビックリしたよもう……!でも、ウルド兄ならやりそうだわっ。私も未来のお嫁さんとして、娘に挨拶しないと……。」
こいつ、ルーセリアさんに似て来たな?
まぁ、お兄ちゃんのお嫁さんになる!なんて、後何年か旅立経ったらもう覚えていないもんさ。
俺はルルと再会し、そのまま2人で宴の会場にむかいながら、修行の話やザガルタの街の事を話していると、気付いたら宴の会場に着いてたらしい。
「ウルドっ!いなくなったらダメ!もう、気づいたらいないんだからっ!」
まるで俺が迷子の様に責めてくるオリビアを撫でながら、ルルに紹介する。
「ルル、この子がオリビアだ。初めは酷い状態だったけど、ここまで明るい子になれた。オリビア、ルルお姉さんだ。俺の妹みたいな子なんだ。よろしくな。」
すると、お姉さんのルルから先に動いた。
「初めまして、ルルよ!私の事はママでもお姉さんでもママでも好きに呼んでいいわよっ!よろしくっ!」
ルル、強くなっだよな。
気付いたら既成事実を作られてそうな気がして、少し背筋がゾクッとしたが、ルルはそんな事しないだろうから大丈夫だろう。
たぶん。
オリビアは服の裾をギュッとしてルルを目を見て挨拶を返す。
「わ、私は!オリビアって言いますっ!あの、拾ってもらって!その、お世話になってますっ!ルルお姉さん、よろしくお願いしますっ!」
深々とお辞儀したオリビアを見て、ルルが母さんと同じ顔になり撫で回し始めた。
2人は大丈夫そうで良かったな…。
そして俺は里の上層部が固まっている席に向かった。
「お待たせしました、オリビアを受け入れて頂きありがとうございます。必ずこの恩は忘れません。」
俺はみんなに一礼すると、大母様が話し出す。
「おやめなさいウルド、恩などと他人のように。貴方は私達全ての子供でもあるの。そんな息子が子供を救い自らが養って育てる子を見放す訳がありません。むしろこんなに出来た息子が里から生まれて誇らしいんですよ?」
里長も続く。
「我が里は昔、ダークエルフの集落と仲良く共生していたのだ。しかし、魔族領の森に一族全てが集うと連絡が来てな。それ以来、交流がなくなってしまったがね。」
初めて聞く歴史だったと思う。
やはりティーザニア王国を出たエルフは思想に偏りがないな。
やはり国内のみ異常なんだとよくわかるな。
俺は2人にお礼を言い本題に入る。
「それでも、ありがとうございます。そしてここからが本題です。ティーザニア王国から、国王勅命の騎士に本国へ招集を受けました。そして、俺はそれを断り明確な敵対行動を取り拒絶しました。理由は俺の知り合いへの脅迫及び殺害予告です。なので俺は容赦なくティーザニア王国に徹底抗戦します。」
俺の言葉にこの場のみんなが黙る中、父さんが口を開く。
「あの国は変わらないな。ウルド、その選択は辛い道になるぞ?一国を相手にするのだからな。」
父さんの言葉を聞き、俺の覚悟を話した。
「俺の精霊使いのスキルを欲してる奴らの態度とダークエルフへの迫害や差別、正直もう我慢の限界なんだ…。俺の忠告を無視するなら、俺は容赦無く殺すよ。俺の全てを持ってね。それが俺の自由の為だから。」
俺の覚悟を聞いて、ルシウスさんが話し出す。
「お前の覚悟、確かに受け取った。お前の事だ、俺達を守る為にザガルタから帰って来たんだろう?」
お見通しだったか。
ただ、それだけではなかった。
「俺がもしティーザニア王国に行く場合、オリビアを預けられるのはここしか無いと思ってました。それが一番の理由でもあります。」
これが本命だ。
オリビアには俺が誰かを殺す所なんて見せたくないし、見られたくなかった。
きっと俺はその時、非道い顔をしてると思うから。




