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間話 冬の食事会

間話です!

3章考えながら書いてたら長くなってしまった…

本日この後19時、3章突入!

ザガルタに冬が到来して、雪も降り積もる時期。

俺は相変わらず家で色々な料理に挑戦している。



そんなある日、オリビアが面白い事を言い出した。



「ウルドお料理上手だから、みんなに食べてもらったら、もっと上手になると思うのっ!」



ふむ、クリスマスパーティーみたいな感じか。

確かにパーティー料理は2人暮らしの俺達じゃ食べきれないから普段は作らないからな。



「面白いかもな。オリビア、パーティーしてみるか。まぁ、呼ぶ相手の都合が合えばだけど。」



ザイルさんにミゲルさん、ミレイさんにジニアさんって所か?他の人も呼びたいけど、流石に入りきらないよな。

今回は迷惑かけた人達に感謝として料理を振る舞うか!



「そうと決まれば明日はギルドに行って聞いてみようか。ついでに市場に行きたいし。」



自分の提案が通ったのが嬉しいのか、ぴょんぴょん跳ねてオリビアが喜んだ。



「やった!ミレイお姉ちゃんもっ!ミレイお姉ちゃんも呼んでねっ!後、ジニアお姉さんもっ!」



あれから指名依頼が入ってないかギルドに顔を出す時にオリビアも一緒に連れて行く事が多かったのでジニアさんとも仲良しになったみたいだ。



「分かったから落ち着いて。そんなはしゃぐと寝れなくなっちゃうよ?ほら、お風呂入っちゃいな。」



そうオリビアに言いつつ、俺も何を作ろうかと色々考えながらオリビアを風呂に入れた。



次の日、オリビアを連れて朝の冒険者ギルドに来た。



流石に真冬なので依頼を受ける者もおらず、いつもは賑わう依頼ボード前も閑散としている。

ミレイさんの話だと、たまに資金が足りなくなり依頼を受ける冒険者もいるのだとか。



受付には今日はジニアさんとミレイさんが2人共いるので、別日に来る手間が省けた。



「あれ?ウルド君どうしたの?指名なら入ってないわよ?もしかして、お姉さんに会いに来たとか?」



「ミレイ、暇だからって絡まないの。おはようございますウルド君にオリビアちゃん。今日はどうなさったんですか?」



本当に姉妹みたいだなと思いながら、俺は早速本題に入る。



「おはようございます。実際会いに来たんですけどね。今度、俺の家でちょっとした食事会をやろうと思ってまして、オリビアが2人に来てほしいみたいです。ね?オリビア。」



オリビアを抱き上げると、昨日みたいに大興奮で話し出した。



「うんっ!ミレイお姉ちゃんとジニアお姉さんにウルドのお料理食べてほしいのっ!」



ミレイさんとジニアさんはオリビアの熱烈なお誘いに快く承諾してくれた。



次はザイルさんとミゲルさんだ。



ジニアさんに執務室に案内してもらい入室した。



「ウルド君とオリビアちゃんおはようございます。今日は如何なさったんですか?」



さっきはオリビアが招待したので次は俺の番だ。



「実は今度、俺の家で食事会をやろうと思ってまして、ザイルさんとミゲルさんにも来て欲しいんです。ミレイさんとジニアさんもいらっしゃるのですがどうでしょう?同性の知り合いにも来て欲しいです。」



俺がそう言ってお願いすると、ザイルさんはすぐに快諾してくれた。



「勿論!お誘いありがとうございます。こういう所は本当にモウラに似なくて良かったです。あの子は抜けてる所がありますからね…。ミゲル君でしたら僕から声を掛けておきますが、もしよければ彼の家族もいいですか?娘がいた筈なので、オリビアちゃんのお友達になるかもですよ?」



おお!ついにオリビアにも同年代の友達!

…ていうかミゲルさん、娘いたのか。

意外と厳つい顔して娘を溺愛してたりな!



「勿論大丈夫です。オリビア、お友達出来るかもな?」



俺も勿論快諾して、今から緊張しているオリビアを連れて市場で食材を見て回った。 

  




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





数日後、今日は約束した食事会の日だ。

招待したのは6人。

ミレイさん、ジニアさん、ザイルさん、ミゲルさんとその奥さんと娘さん。



少しリビングが狭いがホームパーティーだし、寿司詰め状態な訳じゃないから大丈夫だろう。



俺は最後の仕上げをして味見をしてみる。



「よし!美味い!オリビア、食器とかの準備は出来た?」



「うんっ!完璧だよ!こんないっぱいお皿並べたの初めて!楽しみだねっ!」



オリビアのテンションは最高潮の様だ。



「残業が無ければそろそろ来る頃だと思うよ?…おっ?噂をすれば来たみたいだ。一緒にお出迎えに行こうか。」



俺はオリビアを抱き上げて玄関に向かった。



ドアを開けるとみんなで合流してから来たみたいで、初めて見る女性がオリビアと同じ歳ぐらいの少女の手を繋いでミゲルさんの横に立っている。



「ようこそ我が家へ。寒いので挨拶とかは中でしましょう。入って下さい。」



俺がそう言うと、代表してザイルさんが話し出す。



「ありがとう、お邪魔するよ。前にウルド君のシチューをご馳走になったけど絶品だったからね。今日が待ち遠しかったよ。」



嬉しい事を言ってくれるじゃないか。

お礼に今日は俺の冬休みの成果を存分にお見舞いしてやろう。



「ミレイさんはあのシチュー、死んだ顔して食べてくれませんでしたね。俺の最高傑作だったのに…。」



みんな家に入り席に座ってもらったのを見て、更に高みを目指したオークシチューを並べながら、ミレイさんが前回食べてくれなかった話をした。



「あ、あの時は仕方ないじゃない!うぅ…酷いよウルド君!」



ミレイさん以外のみんなが笑っている。

既に笑い話に出来る様になった王級討伐の一件だが、今こうしてみんなと笑える事が出来て良かった。



「ミレイ、今日はちゃんと味わって食べましょうね?ウルド君、オリビアちゃん。今日はご招待ありがとうございます。ギルドマスターが言っていたシチューとても楽しみにしてたんです。うふふっ!」



ジニアさんも期待してくれてるみたいで嬉しい。



「任せて下さい。今日の方が自信作なんで、期待して下さい。」



そして最後にミゲルさん一家だ。

ミゲルさんの奥さんは優しそうな人で、なんでこんな厳つい顔と?と思ったが、足して割ったら丁度良いのかもなと思った。



「ウルド、今日はありがとな。しかも家族までお呼ばれしてもらっちまって。こっちが妻のリリアナでこっちが娘のリリーナだ。」



「初めましてウルドさん。妻のリリアナです。今日はご招待ありがとうございます。夫からよくお話は伺っておりますよ。凄いやつがザガルタに来たって子供みたいに興奮して…」



そこまで言うと、ミゲルさんが顔を赤くして、余計な事言うな!と慌てていた。

可愛いとこあるじゃん。



そして娘さんがぺこりとお辞儀をして挨拶してくれる。



「初めまして!リリーナです!今日はご招待ありがとうございますっ!」



しっかりした娘さんだ。

奥さん似の様で良かった。



「初めまして。今日は楽しんで行ってね。娘のオリビアと仲良くしてくれると嬉しいな。ほら、オリビア?ご挨拶しなきゃ。」



すると、いつもは俺に隠れてモジモジするオリビアがしっかりお辞儀を返して挨拶する。



「は、初めまして!オリビアです!よろしくお願いしますっ!」



あのオリビアが自分から挨拶を…。



俺は感動してオリビアの頭を撫でてやりたい衝動に駆られたが、我慢して料理の配膳を進めた。



「では今日のメニューの紹介を。まずはオークシチュー、葉野菜のサラダ、ビッグボアのロースト、ホーンラビットのトマト煮込みです。デザートは後で出しますね。」



俺はみんなのグラスに赤ワインを注いで回り、自分の席に戻る。

ちなみにお子様組は果実水だ。



「では、みんなの無事を祝って、乾杯!」


「「「「「「乾杯!」」」」」」



俺の乾杯を合図に、それぞれ料理に手をつけ始めた。



「っ!?ウルド君、こんなのお店開けるよ!ていうか私の嫁に来て!」



「本当に美味しいです…。私、こんな料理を毎日食べたら女としての自信を無くしますよ…。」



ミレイさんとジニアさんは喜んでくれたみたいだ。



「このシチュー、前回より美味しいですよ。こんな美味しい料理、何百年振りですかね…。」



ザイルさんが言うと尺度が違い過ぎる。

実際それだけ生きてる分訂正し辛いな。



「お前、これが趣味か…?冒険者を選んでくれて良かったが、王宮で料理人になれるぞ…?」



「本当に美味しいわ…!貴方、本当にウルドさんは冒険者なの?」



「凄い美味しいっ!パパのお友達すごいのね!こんな豪華なお食事貴族様みたいっ!」



ミゲルさん一家にも好評の様だ。

結構大人向けの料理が多いので心配だったけど、リリーナちゃんの口にも合った様で安心した。


今回の料理は、全て今まで練習で上手く出来た得意料理だからな。



「ウルドっ!みんな喜んでくれてよかったねっ!」



嬉しそうなオリビアの頭を撫でて、みんなが美味しそうに食べる姿に満足しながら俺はデザートのパンケーキ作りに向かうのだった。

3章ストック頑張って書いてます

ただいま9話まであるので、毎日投稿は守ります!

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