2章.30 戸惑いの英雄
総合評価100ptいきました!
本当に有り難う御座います!
もうすぐ3章ですが、モチベ上げて頑張ります!
オーク王の件から数日。
俺の怪我は魔力が回復した俺は翌日には治して元気だったが、オリビアに数日間は大人しくしてろと圧力を受けて、色々な料理を勉強して暇を潰していた。
流石にそろそろ買い物とか行って気分転換しようと思っていると、家をノックする音が聞こえる。
「はーい、どちら様ですかー?」
俺が聞いても反応がない。
異世界ピンポンダッシュか?
そんなくだらない事を考えていたら、ちゃんと耳を傾けないと聞こえないような小さな声が聞こえた。
「…あの、ミレイです…。今、大丈夫ですか…?」
なんだ、ミレイさんか。
俺はガチャリと扉を開けると、怒られた子供みたいな顔をしたミレイさんが立っていた。
「いらっしゃいミレイさん。何か緊急の依頼ですか?とりあえずお茶出すので上がって下さい。」
俺が家に招き入れると、あの!とか聞こえたが無視だ無視。
どうせまだ自分のせいとか思ってそうなので、何故か腹が立ってきた俺は、お説教する事にした。
「はい、お茶です。因みに謝罪とかしたら怒りますからね。オリビアからも怒ってもらいます。それでどうしましたか?」
俺が先手を打って謝罪を止めると、ミレイさんはオロオロし始めた。
「あ、あの、その…私…うぅっ…酷いよウルド君…。」
全く、むしろ謝らなきゃ行けないのは俺だ俺。
そう思いながら俺はオリビアを呼んだ。
「オリビアー、このお姉さんがね?この間の怪我は自分のせいだってずっと言ってるんだ。あの怪我は誰が悪かったかな?」
ミレイさんの顔が強張った。
そんな事気にならないという風にオリビアが俺の膝の上に乗り答え出す。
「あれはウルドが悪いの!すぐに無茶な事するんだからダメなんだよっ!また心配かけて泣かせたの?女の子泣かせたらダメなんだから!」
思った以上に怒られた。
マジでごめん。
俺がオリビアの頭を撫でながら謝っていると、ミレイさんがやっと口を開いた。
「私、受付嬢なのに冒険者の君に慰めて貰って、本当にダメダメだね…。でもこれだけは言わせて。ザガルタの街を守ってくれて、本当にありがとうございました!貴方は本当に、街の英雄だよ!」
恥ずかしい事言わないでよ…。
俺がなんて返そうか悩んでると、俺の顔を見上げたオリビアが笑い出した。
「あははっ!ウルド照れてるー!」
……まさかオリビアにイジられるとはな…。
「照れてません。さて、そろそろお昼にしますけど食べて行きますよね?今日はオーク肉と野菜の炒め物にしようかな。」
そう言って俺がキッチンに逃げて料理をしてると、リビングから2人の楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
この笑い声が聞けたのだから頑張った甲斐があったなと思いつつ、俺は料理を持って2人の所の待つリビングにむかうのだった。
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昼食を終えて3人でティータイムをしていると、急にミレイさんが何かを思い出したのか大声で立ち上がった。
「ウルド君、本当にお料理上手くてオリビアちゃんが羨ましいよ!私もウルド君の娘に……ああっ!!大事な話忘れてた!!ウルド君!今回の報酬よ報酬!!」
ああ、冬越えの資金は用意してあったから忘れてたな。
「そういえば怪我してからギルドに顔出してなかったですね。せっかくだし、今から行きますか。オリビアも行ってみる?」
「一緒に行っていいの?わたしが言っても怒らない?」
オリビアを冒険者の仕事場に連れて行った事なかったな。
今のオリビアなら、一緒にいれば平気だろう。
「今日は依頼を受けないからね。そうだ、帰りはマスターの店で晩ご飯にしよっか。」
喜ぶオリビアの頭を撫でていると、ミレイさんもオリビアを見て微笑んでいた。
「オリビアちゃん本当に可愛いからウルド君が親バカになるのも分かっちゃうわねー。こっちとしても今日来てくれた方が有難いわ!その…色々な意味で。」
そんなに報酬額が高いのか?
王級なんて初めてだし達成報酬すら確認してなかったから想像つかないな。
「じゃあ早速行きますか。オリビア、寒いから上着を着ておいで。」
そうして俺達は数日振りに家の外へ出た。
「あら?英雄様じゃないか!サービスするから今度寄っといでよ!」
「お?英雄様!娘さんも一緒か!これ持ってきな!」
……何がどうなってるんだ?
俺は勿論、オリビアも今の状況に着いて来れず面食らっていた。
「ミレイさん、何ですかこれ…。知らない間に俺は魔王でも倒したんですか?」
とりあえずミレイさんに聞いてみると、あはは…と乾いた笑いが返って来た。
「ウルド君がオーク王を単独討伐したのを参加した冒険者達が酒場で話したみたいでね…。それからずっとこんな感じなのよ…。まぁ、そのうち落ち着くと思うわよ。あはは…。」
あははじゃないよ全く。
俺は深く溜め息を吐いて、見世物気分でギルドへ急いだ。
「疲れた……。というか特定され過ぎでしょ!なんでみんな話しか聞いてない筈の俺を知ってるんですか!」
「いや、ザガルタにいるエルフの冒険者って貴方だけだし……。」
あっ…。
その後、いつもの倍は時間が掛かったがやっと冒険者ギルドにたどり着いたのだった。




