2章.15 会食での再会
朝活です!
今日も手直し終われば何話か公開出来るかも?
俺はせっかくなので、普段着を買おうと服屋を物色していた。
新しい服を買うとなるとオーダーメイドになってしまうので、今回は古着屋で普段着に使える物を探す事にした。
一張羅が必要な事態はないだろうが、もし必要になったらパゴダさんを頼ろう。
「あの、俺の体型に合いそうな服を見せてもらえます?普段着と会食で着れそうなのあったら嬉しいです。」
俺の身長は180cm半ばぐらいになっていたので、流石にないかと思ったが、異世界人は以外と高身長が多いのか、多少選べるぐらいは着数があった。
「お客様のような長身のエルフ族でしたら、こちらなどお似合いかと。」
黒のスーツジャケットを勧められて、これなら今日の会食でも問題ないと信じて購入した。
宿に戻って着替えを済まし、マスターに遅くなる事を伝えると、「まさかエルフの王族とかじゃねぇよな?」と変な疑いをかけられたので、この服装はなるべく控えようと思うウルドだった。
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会食の時間になりパゴダさんのお宅に向かうと、富裕層の住宅街らしく、警備の兵士が巡回と住宅街に入る道で検問もあるようだ。
ちゃんとした服着て来て良かったな…。
いつもの服装だと、最悪パゴダさん達に迷惑を掛けたかもしれなかった。
「失礼します。本日はどういったご用件でしょうか?」
「商人のパゴダさんから会食の招待を受けて来ました。」
すると兵士には既に伝わっていたのか、失礼しました!と家の場所まで教えてくれた。
教わった家に着くと、俺はカサンドラに来て何度目かの驚嘆の声が出てしまった。
「凄ぉ…。こんな家、日本じゃ何十億するんだよ…。やっぱり貴族なんじゃないか…?」
意を決して門に着くと、本物のメイドさんが案内してくれた。
そして中庭に案内されると、ビュッフェ形式の料理が並び、よく知る面子が既に揃っている。
いつもの冒険者の姿ではなく、まさに紅の乙女という名に相応しい赤いパーティドレスに身を包んでいて、俺は素直に綺麗だなと見惚れてしまった。
「あっ!ウルド君来たよー!こっちこっち!」
「あら、ちゃんと会食用の衣装を用意したのね。君は普段着で来ると思ってた。ふふっ!」
「ウルド君、似合ってるよ。久しぶり。」
「ウルド君!良いですよ!これはカトレアちゃんも喜びますわ!」
クレアさんにミーアさん、ソフィさんにアザレアさん。
みんな変わりない様で安心した。
「皆さんお久しぶりです。ドレス、大変お似合いですよ?」
紅の乙女全員と再会を果たして歓談していると、準備が整ったようでパゴダさん一家が現れた。
カトレアは成長し、少女から女性へと変貌していた。
青のドレスに身を包み化粧もして、月並みだが、何処かのお姫様と言われれば信じてしまうだろう。
アメリアさんもカトレアと似た青のドレスで、昼間に会った時も綺麗だったが、ドレス姿もよくお似合いだ。
「ウルド様!お久しぶりです!ずっと、ずっと本日を楽しみにしてましたっ!」
パァッと花が咲いた様な笑顔をしたカトレアがこちらへ駆けて来る。
その姿は先程の印象と違い、無垢な少女の様で少し笑ってしまった。
「カトレア、久しぶりだね。今日は招待してくれてありがとう。元気そうで安心したよ。それに、凄く綺麗になったね。ビックリしちゃった。」
俺がそう言うとカトレアは顔を真っ赤にした。
「う、ウルド様も、良くお似合いです。それに、その、背も伸びられて大人って感じで…。」
「ハハッ、ありがとう。独り立ちしたからね。俺も少しは成長出来たようで安心だ。」
カトレアとお互いの成長を褒め合っていると、パゴダさんが挨拶を始めた。
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます!再会が叶い、私も嬉しいですぞ!今日は作法など気にせず、心ゆくまで楽しんでいただきたい!!
それでは、乾杯!!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
俺は早速、今日の目的である食事を楽しむ事にした。
「ソードバッファローのローストビーフ…。なんだか強いのか弱いのか分からない奴だなこいつ。……っ!?うっま!!何だこれ美味すぎるだろ!ザガルタの近くにいないかなコイツ……。」
俺が1人で片っ端から料理を楽しみ、独り言を呟いていると、呆れ顔のミーアさんとアザレアさんがやって来た。
「ソードバッファローはBランクの魔物だから、まだ早いわね。というか貴方、食事に夢中過ぎ。私達と話す時とキャラ変わり過ぎでしょ…。」
「ウルド君!カトレアちゃんと感動の再会ですよ!?そっと抱きしめてあげるなりしてあげて下さい!」
飯食いに来て飯食って怒られるとは。
アザレアさんは放っておくとして、ミーアさんには素直に謝ろう。
「あー…、すいません。最近、というか里を出た後に知らない食材とか食べるのが趣味になりまして。
後、さっきのが俺の素なんですよ。お恥ずかしい所をお見せしました。行きましょうか。」
美味すぎて恥ずかしい所を見せてしまったなぁ…。
そう思いつつ、ローストビーフを皿に更に乗せ、みんなの元に向かった。
「ウルド様!お食事は楽しんでいたたけていますか?」
カトレアはクレアさん、ソフィさんと一緒に歓談していた。
「楽しみ過ぎて、ミーアさんとアザレアさんに怒られたぐらいだよ。」
「ふふっ!それなら良かったですっ!そうだ!私、ウルド様の冒険譚が聞きたいですっ!!」
キラキラした目のカトレアにねだられて、俺はセオ君達の話やローガンさんとの試験の話をさせられて少し話し疲れたが、本当に楽しい食事会となった。




