2章.12 商人の街カサンドラ
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これからも頑張りますのでよろしくお願いします!
1週間後、俺はカサンドラに向かう前に宿屋のマスターに挨拶をしようと1階に向かった。
相変わらず無愛想なマスターが、いつも通り仕込みをしている。
「おはよう御座います。ザガルタに戻ったらまたお世話になりたいんで、あまり人気になり過ぎないで下さいね?」
「心配なら早く帰って来るんだな。もし空き部屋があったならサービスしてやる。」
マスターとは何だかんだ仲良くなった気がする。
今では軽口を叩ける程度は話す様になった。
まだまだ一軒家を手に入れる程の余裕はない。
帰って来たら、また暫くお世話になる事にしよう。
その後、宿を出て集合場所の門の近くに着いた。
既にパゴダ商会の馬車は既に到着していた。
全部で3荷馬車が3台、それを俺を含めて冒険者6人での護衛をする予定になっている。
「おはよう御座います。Dランク冒険者のウルドです。カサンドラまで短い間ですが、よろしくお願いします。」
「ウルド殿!商会長と支店長からお話は伺っております!今回はカサンドラまでよろしくお願いします!!」
「こちらこそよろしくな!俺達2人はランクCパーティの『炎龍の牙』だ!」
「若いのにもうDランクか!よろしくな!」
雇い主の商人達と同行する冒険者達に挨拶を済ませて、早速俺達はザガルタを出発した。
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「前方!フォレストウルフ!数6!」
先頭車両を護衛していた冒険者の声が聞こえた。
俺は3台目と殿として護衛しているので、前方の警戒は同行したCランクパーティに任せていたが、どうやら魔物らしい。
「フォレストウルフじゃ俺が加勢する必要ないけど、最後尾って暇なんだよなぁ。」
俺は馬車の上に飛び乗って弓を構える。
鷹の目を発動すると、まだ接敵していない1匹に狙いを定めて、高速で矢を放つ。
「ギャウンッ!」
見事に額に命中し、弓を構えてから数秒で絶命させた。
「よし!フォレストウルフの全滅を確認!急いで解体して進むぞ!」
「あの距離と速さで仕留めたのか!?うちのパーティに来いよ!メンバー厳選しててまだ2人だが、いずれ炎龍を仕留めるパーティになれるぜ?」
「俺は旅が目的で世界中見て周りたいんですよ。なので、パーティはすいません。それに、炎龍なんて俺には荷が重いですよ。」
まさかのスカウトだったが丁重にお断りさせて頂き
解体を進めた。
他パーティなんか入ったら、自由に旅が出来ないからな!
そして解体が終わり、今日の野営地を探しながら街道を順調に進んで行った。
「そろそろ野営して明日の朝一に出れば、日暮れ前にはカサンドラに着きそうだな!いやザガルタのギルドは苛烈に野盗を潰すから、道中が楽で助かる!」
ザイルさんの方針で夜狼の件以来、野盗退治に力を入れているらしい。
報酬も良いらしく冒険者も率先して依頼を受けるので、ザガルタ方面に寄りつこうという野盗は殆どいなくなった。
やがて野営に適した場所を見つけ、俺達は警戒を緩めずに2人ずつ交代で見張りをして朝を迎えた。
「魔物もゴブリン数匹来たぐらいで良かった!しっかり休めたし、今日中にカサンドラに向かうぞ!」
そこからは道中問題なく進むと馬車とすれ違う事が増えてきて、遠くにザガルタより都会に見える街が姿を現した。
「凄いな。流石は商人の街って感じで遠目から見ても羽振りが良さそうですね。」
俺は馬を引く商人と暇過ぎて仲良くなっていた。
「確かに夢を見て稼ぎに遠方から来る者も多いですが、貧民街の様な犯罪組織の温床もあります。ウルド殿、貧民街にはなるべく近寄らない方が宜しいでしょう。表通りはスリに気を付けていれば大丈夫なので、安全ですので。」
海外怖い!
スリなんて魔力探知をしてれば防げるし、態々トラブルに首突っ込みたくないから、貧民街なんて絶対近寄らないぞ!
「ご忠告ありがとうございます。俺もまだまだ夢の途中なんで、近寄らない様に気を付けます。」
そんな話をしながら俺達の商隊は、いよいよカサンドラへと辿り着いたのだった。




